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夜は朝を知らない  作者: -1twelv2-


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36/39

アパレルビッチ-36話

—-

 モールで衣装を各々買った後、岩永家

衣服、共有部屋に女子大生5人が集まった。


….このタイミングで過去最大に身なりに色気がある兄の翔太が衣装部屋で寛いでいたのだ。


お風呂上がり、濡れた黒髪の長髪

黒く、並行に長い眉毛

すぐ下には堀が深い奥二重

細く長い鼻薄く、横に長い唇

顎下V の字に髭を丁寧に生やしている

 

滑らかな素材の

素肌に直接着た紺色ジップのパーカー

はだける、鎖骨 灰色と青で構成された柄の

ゆるいスウェットパンツ

よく見ると、迷彩柄だ。そして、青いスリッパ


動揺する女子大生….

….そこから怒涛の展開が続き


兄は「ここの服、俺のやつ

   俺もう老けて似合わないから

   ゆりがいいっていうなら

   全部、持ってっていいよ」

              ——

川崎花子.霧島凛.二人は

親に「学校は勉強をする所」

 とバイトを止められている。


….服にお金をかけれず疎い彼女らにも

知れ渡るハイブランドの数々

それらをすぐに手放した兄は

「本物のカリスマ」だと四人の

少女は痛感した

兄の服や自前の服で衣装が固まる

 

11/14(日) 空海大学文化祭


11/12(金) ….喉が痛い 朝からは

早朝ホテルの清掃の後、

大学で最後の国枝先生確認の元の

ラップの練習

微熱が出て喉が痛かったので

私だけ早めに切り上げた

 

11/13 (土) ….清掃バイト 入れ替わり

新しくなった女性店長からLINEで

しきりに写真を送られた。

 

「ここができていませんでした」

「それと、髪の色も規約はないけれど見

 られ方が厳しくなるお洒落をするのであれば

 相応の努力をして頂きたいです」


最近、かなり明るいブランドの

ロングヘアーに変え

紫シャンプーをする度、白っぽい

金髪になっていく


バイト先、私の評判はどんどん

悪くなっていた。

店長からの連絡に凹んでいると


グループLINEがどんどん更新される

 ——-

「新設サークル.合同パフォーマンス(連絡用)」

  ———


石北海斗設立

「生花トータルビューサークル」

ステージのセットや照明その他、飲食のバザー

の暖簾や内装のプロデュース

それらに加え石北海斗.山中淳の

合同制作による、オリジナルデザイン

文化祭記念のTシャツとパーカー

かなり、手がかかっていて洋服の物販.

噂ではTシャツ、パーカー共に

500着ほどの在庫を積んでいるらしい。


サークルメンバー、約20人ほどの学生が

機材、食材、運び出しに勤しみ総合的に

文化祭に携わるそうだ。


….合同のグループ開設は

どこのサークルもそうであろう。

 

生花サークル少数のメンバーとHIP HOP

サークルのメンバーが混ざった

グループLINEがいつの間にかできていた


バイトに怒られ、凹んで

微熱も辛く、ここ最近で1番落ちている

私には、ここの通知が煩わしい事この上ない


もう電源を切って寝た——夜21時半

朝、起きて朝8時半に間に合うよう

ノロノロと支度。

 

白い、合皮のショルダーバッグ

ヨルとお揃いのフードのロングコート

私が着るとブカブカになるが

「それがまた可愛くて天才」

だとサクラさんに言われた。

中には黒いカッターシャツ

兄がくれたNEEDLES(ニードルズ)

のジャージ四本線のラインと蝶々 靴は

白い厚底Dr.Martin(ドクターマーチン)の

JADON(ジェイドン)8ホールを履こう

かなんて考えて、リムレスと呼ばれる眼鏡を

かけようとするや兄に、

「白のブーツ履くでしょ?」

とソッコー聞かれた

「あっうん..」

「白を足さないとのっぺりしそう」

そう言って、兄は真珠(パール)の長さのある

ネックレスを私の首にかけた。

「お葬式みたい?だし、お母さんの

 勝手に使うのは良くない」

ソッコー切り返すと

「Ralph(ラルフ)のSelfish(セルフィッシュ)歌うんだろ?鎮魂歌(レクイエム)奏でろよ」

束の間、

「あっ後、この真珠俺が中学くらいの時から

 流行りだしたから俺が買ったやつな?」


トータルコーディネートが整った。

「ゆり、この本持って?で開いて持って」

兄は 筆記体英語文字ばかり書かれた

カバーの文庫本を私に渡す

「うぇっあっ..」

—-パシャッ


「うわぁ、真っ黒フード、着て

 真珠かけて眼鏡かけて、魔導書で

 裁き、下そうとしてる眼鏡っ子

 拗らせすぎわろたーまじ可愛い

 LINEのホームにするわ」


ブックカバーは中2イズムを感じる

梱包だが兄所有のエロ漫画だった。

 …. ピキッときた

 

「うざっ」


そのまま二人は玄関へ

兄は今日も、四角い謎の形のブーツを履く

全一も履いていた、兄も文化祭で遊べる

事楽しみにしている


秋半ば、寂しいような嬉しいような

やや寒い陽だまりの中

色付く夏と違って、空の色がぼやける

朝半ば 兄は舐め回すように私を見る


「….なに?」

「いや、」

「貧乳だからそういう服マジで似合うな」

「ころすよ?」


 ….正直、兄の感性がほんとに分からない

 

「てかさ、そのブーツ全一も履いてたけど

 どうせそれも、あげたんでしょ?」


「あーあの人、そうそう..最初あった時

 いきなり、この靴見て頂戴って言ってきた

 久しぶり!の後の台詞が靴頂戴だった」


「は?意味わかんない、で、あげたの?」

「うん。だから、履く靴ないから

 下駄貰った」

「アパレルビッチじゃん」

「でさ、俺、ほぼあの人らと暮らしてるから

 あの人らがこれ履いてない日 これ履くんだけど

 これ履いて出ようとよ福沢の玄関にいたら」


「こら!泥棒!って言われた」


「….あいつ意味わかんないどうせ

 その独特な形の靴は中古の

 安いやつでしょ?」


「いや、これ、バレンシアガ、新品

 で店舗で買ったよ?」


….兄が怖い。


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