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夜は朝を知らない  作者: -1twelv2-


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25/30

死神ランデブー 終点から帰路 -25話

泣いて喚いてまた寝て起きて

その後冷蔵庫に入れていた 

カツカレーをホテルで食べた

コンビニの飯は冷たい方が

私は好きだ


時計の針は8を指す


買ったサラダも食べ終えて

全てを済ませ 宿を出た


学校をサボり過ぎてる

今日この頃だが

どうにかなりそうすぎるので

今日もサボる 


死神様のおかげで膨らんだ財布

その上、「天使」を理由に泣きつき八つ当たり


最低で女ったらしい私は、

また女優になるのだ


「ヨルさぁ….私も

ヨルが履いてるようなズボン欲しくてねっ

フレアパンツっていうのかな?でも、

ほら分かんないから一緒に買い物したいな」


実を言うとヨルの服には惹かれている


ムカつくけど兄も、意外や清水にも


メルカリの病服RecordZEN


ド派手なズボンに惹かれたのは

こはるや兄が穴だらけのジーンズを

履いているのが好きだから


最近ではボロボロで太いズボン

が流行り?みたい


清水のティンバーランド?

っていうブーツも色と形が好きだった


ティンバー?はやんちゃな

男の子が好んで履いている。

ヤンキーばかりが好む靴


ただ女の子が履いてるのも見たことある


….いいなぁって本当は思ってる

 

メルカリで買った黒いジーンズは

漂白剤でまだらに朱色になっている。

つぎはぎだらけ、ズボンも所々茶色いし


靴も茶色だと合うかなぁなんて頭の中で

考えていた

 


ヨルが履いてる細いフレアのパンツ


ヨルだから似合うっていのは

重々承知。

だけれど

フレアパンツを履く

男の子少しずつ増えてきた


兄は高校生の頃から履いていて


街中の女の子が少し遅れて履き出した


ヨルのズボンきっと高いけど安い大替品で

いいから私も同じ空気を纏いたい


ヨルは少し考えて説明をした


「….このパンツは世界有数の

ブランドの工房を上空から

覗き、縫製技術を盗んだ上

20万はくだらない正規品を

フランスで購入し自分自身で

履いた後、私の骨格に合わせて

私の好きな形になるよう

また服を切り裂き、縫い合わせたモノだ


貴女に合う黒いフレアのジーンズは

….何処のモノだろうか?

この際、私が作ってあげようか?」

 

….ただの高いフレアのズボン

だと思ってたのにコイツ

ズボン一個でスケールデカ過ぎだろ。

 

13万の回収のうち8000円くらいで

お前が着てるのものと似たヤツが

欲しかっただけだ

 

….私は都合よく天使を演じる


「ヨルっ!いいの?今度作って!

本当凄いなぁ尊敬してる

今度私のサイズ採寸して

ちょっとだけさ、私

お尻大きいから綺麗なのをお願いね」


黒いフレアパンツは今度安いの買おう

今着てるワンピースは少し濡れたまま

 

「よし、お金も貴方のおかげで

増やせたわ!着替えを買いに行きましょう!

あーあ!人間の姿なら一緒に遊べたのに!」

 

ABCマートに行きたくなった


会う事もないから清水に気を遣う事もない

ティンバーランド….買っちゃえ

 

一緒にTシャツも買いたい


ラブホテル「ラフレシア」は

歓楽街にある、だから近くに商業施設もあり

3階あたりにABCマートも

ティンバーの存在も把握済み


「ヨルが、うろうろして

私が、キョロキョロすると

私!変な人になるからね!!

もうこの際!飛んで眺めてなさい!」

 

コクリと頷き、ヨルは空へ

私は首を太陽の方に向けて

ウィンクをする

側からみたらただ

陽が眩しいという仕草だ


歩く、歩く、エレベーターに乗る


都心といえど平日人がいないから

スイスイ進み15分足らずでABCマート 


….ティンバーランドを眺めていた

¥28,000


….清水は中学の時から

この値段を出していたのか。


だが私は今、手持ちでも足りる。


惹かれて見つめてる

「ドクターマーチンめっちゃ可愛いですね!」


「あっあっ、ありがとうございます

 母からいただいて、これ」


「めちゃめちゃお似合いです、

ティンバーも挑戦されたいんですか?」


接客だ

Timberland(ティンバーランド)

….まさか私がね

 

「試着だけでもいいですか?」

 

「勿論!ただ、元が大きい造りなので

小さいサイズ選んだほうが

いいでしょうね、私からお勧めしたい

サイズお持ち致します」


裏から出してくださり丁寧に靴紐をゆるめ

ブーツを履かせてくれた後


姿見で自分を見る

 

紺の花柄ワンピースにTimberland


今日は違うなぁとは思ったが全然

足だけみると「なし」じゃない。

 

¥28,000

..かなり高いけど


その10倍以上の額が口座にあるし

財布でも事足りる。


兄の言葉「良いものにはお金をかけなさい」を

思い出して


一人言のようにぽそっと呟いていた

 

「いやぁ….全く持ってその通り」

 

….返事を頂いてしまった

未だにこの言葉の意味?が

分からない。全一さんも言っていた。


安く済んでタダで済むならその方がよくない?


けれどまぁ、これを買って生活が困窮する

イメージは浮かばないし

 

「ありがとうございます、じゃっこれで」

 

Tシャツとかも買おうと思ってたけど

んー….こういうのは安くていいや


スポーツメーカーだからTシャツで

5000円くらいする


お会計後ブーツは袋に詰めて渡された

その後同じ施設のGUに向う


新しく服を買って着替えたい


なんとなくティンバーに

「カーキのズボンが合いそう」と

思って物色するがすぐ見つかる


「1番小さいサイズならいいでしょ」


その後はシャツを探した

ヨルがグレーのシャツを着ていて


シャツでグレーもいいもんだなぁ

と思って、

近くに濃いグレーの

半袖デニムシャツもすぐ見つけた


どちらもメンズコーナーだ


その後はレディースコーナーへ

下着と靴下も選ぶ何個あっても困らない

15分くらいで選び終えた。


自動生産 金額は1万円くらいで

事足りた


「せっかくだし」と

買った後に店員さんに一声かけた

「試着室使っていいですか?着て帰ります」


「どうぞ〜使われてください〜」と女性店員


ティンバーランドの箱に

元々履いてた白いブーツを入れた後


GUの袋に元々着てた服を入れた

….着替え完了


上から 濃いグレー半袖デニムシャツ


ズボンは カーキのシャカシャカパンツ


靴はベージュのあのブーツ


服のサイズはメンズのS

Sでも結構ぶかぶかだが

みずほらしくは見えていない?と思う


「大学の人間は私って気づかないかもなぁ」


ぽっそり呟いた


モール内のサイゼリヤに向かっていると


「えっ!岩永さんじゃん」

…..!

「あっ….久しぶり?だね?だだっ、だよね?」

 

今日夢に出てきた清水だ中学以来の再会だ。

彼から話しかけられた


….お調子者だからなぁ清水

ティンバー真似された!とか言われそうだ


「岩永さんもB系着るんだね〜幅が凄いなぁ

大学生だっけ?」

 

….意外と被るとか

そういうの気にしないんだ

 

「あっうん清水は進学?」

 

「いや!就職してるよ」

 

「あー平日休みなの?」

 

「んやー?というわけでもこの前、

同期が事情で休んだから 

代わりに今日が休みになった。

だるかったような逆に嬉しいような」

 

「あー凄いね社会人って感じだね」


「介護士やってるけどさー俺昔から向いてるー

って言われてたでもねぇめんどくさいよ

仕事ってさーあーでも

職場変える理由もないなぁ」


「うん。向いてそう」


「てか!みて!」

 

清水は着ていた茶色の服を見せつける

 

胸の真ん中に赤い箱「Supreme」と

書かれた服


「シュプリーム!彼女がくれた!」


「あ、みたことある?かも」


「えっそんなにオシャレなのに知らない の?」


「いや私お洒落じゃないよお兄ちゃんが詳しいだけだから学生の頃から私家族のおさがり

今も結構服、借りてる」


「翔太くんかっこよかったもんなぁ」


….清水龍太の今の身なり髪は茶髪パーマ


当てたのか元の癖かわからないけど

ふわふわの頭


茶色い生地の長Tはしゅぷりーむ?

ってやつややゆったり


履いてるズボン真っ黒で真っ直ぐ

彼の少しぽっちゃりな身体のラインを

拾うでもなく隠すでもなく


裾をくるくるたくしあげ

柄の入った白い靴下を見せている

緑の柄はよーく見るとエイリアン


靴はペッタンコ焦茶のナイキ


頭は茶髪 上着も茶色 合わせて靴も焦げ茶色

統一感がありキャラクターともマッチしている

 

全て、安牌に高そうではある服

けれど全て自分のお給料で買ったのであろう

昔から調子には乗るが鼻にはつかない


中学、校則で男は髪が伸ばせない中

中途半端に髪を伸ばし定期的に怒られていた男 


「彼女いるんだ、どんな人?」

「年上、エロい」

「うん、ぽい」

「俺さ!これから久々家族と飯!

ばぁちゃんとうなぎ食べるあー岩永さんと、

もうちょい話したかったー」


清水はそれからおばあちゃんの方へと向かう

 

「ばぁちゃーん久しぶりー」と通る声


振り返り私に手を振ってくれた後、お婆様も

会釈をしてくれた

 

その後私はサイゼリヤ

 

ドリアを食べながら

決断した、ヨルを待たせるのも悪い。


丁度いい所で落ち合ってもう解散にしよう


食事を終えて施設を出る

 

羽を広げビルの上で座っているヨルを

すぐ見つけた

 

また太陽が眩しいフリをして空へとウィンク

 

ヨルは少し羽ばたいた

私は人がいない公園へと促す

言葉はないが雰囲気で分かる

両手に荷物を抱えた私は


….今、誰もいないか確認する

 

「ちょっとこれ持ってくれる」

 

私の荷物を受け取るヨル

私は両の手の自由を手に入れて


—昼下がり私はヨルを抱きしめた

——また二人だけの世界へ飛び込んだ


 

「ありがとう….今度はさっ変でも良いから

人としての存在で遊んでよね

石北よりは絶対マシだから、絶対」


ヨルは少し間を空けた


「アイツの格好はとても変だ」

 

奇行癖のヨルから見ても変らしい

私はその辺が疎いから

変だと思えず「お洒落」だと思っていた


 

「随分と服を変えたな」

ヨルの私に向ける目はいつも

憂いを帯びている


「雰囲気が随分と変わったけれど

統一感もある貴女は美的感覚が鋭い

私からはそういう提案はできなかった

であろうな」

 

….人の美的感覚はわからないけど


私はお洒落だとよく褒められる、よく分からん


「あっヨルみて」


昨日雨が降っていたからであろうお互い空を

見上げる


七色の橋がかかっていた


「綺麗だねぇ」

ヨルはコクリと頷く


「じゃっまたね」

 

虹の写真を撮った

ヨルも一緒に撮ったけど、ヨルは写真に

写らなかった


手を振った後ヨルは笑う

その後彼は羽ばたいた


私は歓楽街から地元へと向かう


いつもは電車だけど今日はバス

 

バスに乗る頃、夕陽が落ちて

車内、携帯の写真を眺めて過した


今日買った服やティンバーランドの写真


なんだかんだ、清水とも

私から発案してツーショットを撮った


バスに揺られ虹の写真をながめていっ….

えっ?

「石北 海斗」の通知が遮った


…..!

……..???

…?!?!?!!!


「えっ!」

「えっえっ!」

「えっえっえっ…..!!」

 

通知を鳴らしえ送られてくる

 

「えっ!えっ!」


人がかなりいるバスの中私は声を抑えられない

常用客の私への目つきは刺さるほど鋭い


ありとあらゆる角度の

花柄ワンピースの女性を送りつてくる

石北 海斗の通知


異常な量の私だっ….

続け様に、動画が送られる


【Dragon Ash の Fantasitaを

口パクをしている私】



【下手くそすぎる私の

舐達麻 BUDS MONTAGEの歌唱】


….っ!


血の気がどんどん引いていく


—— 


「もっと!!もっと!そうよ!もっときかせて!!

そう!」—-アアン! —ダメッ!!!

———


【エロいアニメの台を打つ私】


———-


「あ、すみません唐揚げ君ください」


「ご自分でお取りください」


「あっごめんなさい」


———-

【セルフサービスの唐揚げ君をとる様子】



は??????????????


———-

【ラブホテル・ラフレシア】


         ———-


せーかーいでーーー!!

いちーーばん!お姫様!!!!

そういう扱い!!心得なさい!!!!!!!!!ヨル!!!


      ——-乙乙…乙女


終わった。


ただでさえ白い私の肌は消しゴムみたいに

白くなっているだろう最早、


己自身が消しゴムになりたい


消しゴムのように存在を消しして欲しい


無常にも鎮魂歌(レクイエム)

【朝を知らない】店内にて


今現在、撮ったであろう

兄、岩永翔太との


———ツーショットが送られた。


髪も髭もだらだらと長い兄は

高そうな黒の無地の半袖シャツを着ている

虚な顔で目線を逸らす



金髪、短髪、ほぼ眉なしの石北海斗は

 

目をかっ開き口を捻ったような

変な形であけていて白い歯を見せていた


彼はピンクのアロハシャツ

続け様


【My Bro 翔太】

【Dear ゆり】

【Yeah】 と3連続で言葉を添えた

 

——-致死的な武器(リーサルウェポン)

 

….考えてみたら全て辻褄は合う

死神が見えるか?それを決めるのが(ゼン)


————神様の姿如き

—-自由に消せると想像しておくべきだった—-


【神は死なない、ニーチェは負けた】

 


 

 



 




 



 







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