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夜は朝を知らない  作者: -1twelv2-


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16/30

全能の起源-16話

「びっくりした?ゆりちゃん

 唇ぷるっぷる⭐︎ あ、でも

 ちょっと乾燥してたよ」

 

【朝を知らない】というバーに

白いシャツ 黒いワイドパンツに

下駄の兄。岩永翔太。

迷彩の長Tの岩永ゆりは私。

靴はDr.Martinの白いブーツ。


…胡散臭い場所に

胡散臭い二人 兄は

 

丁度よく顎髭を生やして

黒く長い髪は肩までかかっている。

鼻につく兄。


ピンクの長Tに緑の

チェックパンツ 茶色い毛皮の

スニーカーの 福沢全一さん。

….何この空間。 死神を見かけだして

から 周りの景色が

どんどん胡散臭くなってきた。


カロン カロン

と音を立てて

兄はバーカウンターへ

バーカウンターの裏に

調理場と思わしき場所があって

そこから、蓮華をとって

お皿に盛られた チャーハンを食べ出した


「あぁ、全一さん。目の前の男

 が俺で良かったすね、フツーに

 児童ポルノ….じゃ、ねぇな

 JKじゃねえし。俺は

 ゆりよりチャーハンを食べたい」

 

「ハハっ⭐︎翔太くんでも

 聞いてよ ちゅーしたの

 ゆりちゃんから♡

 翔太くん以上の変わりも者だよ」

 

「げー…こんな意味わからない

 身なりの男に行ったわけ?

 …性欲お化けだな妹」


なんか色んな事の辻褄が合ってくる。


けど、惚れてた男が

おじさんになって 一気に

私から込み上げてた

海斗への愛が冷めてきてる。

 

蛙化現象ってこういう事?

と思ったけど…多分違うな。

 

頭が整合されつつも

はてなばかりが浮かんで

脳みそがやかましくなっていた。

 

胡散臭いバーなんだから

BGMくらいかけろよ

胡散臭いお兄ちゃん。

3B のバーテン。

元ホスト。


「で。全さん。死神ヨル

 とあなた達の神話を

 説明するわけ?

 まぁ妹は俺より頭いいし

 ちゃんと分かってくれるよ」


「お〜そうだね 流石

 翔太。察しが早い

 元ホスト。ホスト始める前から

 通信高校で全日生徒が授業

 受けてる中ホテルでギャルと

 すけこましてた男は違うね」


え….

大学生がおじさんになった事より

 

怖くてびっくりした。

 

「…あれはさ、需要があっただけ。

 ギャルが俺を惑わせてくる。

 あ、妹。俺は実は人生で

 一回も告白した事ない。

 SEXも誘われる。それが俺」

 

…私のぱちぱちの大きい目が

細くなって 仏みたいな顔に

なっていくのが分かる。


バーカウンターの中の

冷蔵庫からモンスターエナジー

を取り出し 渡す兄


「今日の夜は長いし、客も来ん。

 川を飲んで

 なっがい話を聞け

 ゆり 代金は俺がつけとく」

 

すると全さんはタバコを灰皿に

ねじつけて 兄と並んで

バーカウンターにたった。

厚底を履いた全さんより

兄の方が断然背が高い。

 

兄は自分で作ったであろう

チャーハンを食べ出す。


…兄が来る前から

不思議には思ってたけど

兄が食べている

チャーハンは

ポテトチップスの

破片ばかりが混ざってた。


「ここは翔太くんの

 奢りって事で、エビチリって

 美味しいの?俺甲殻類

 アレルギー食べたら

 救急車」


「美味しいよ。ギャルの

 尻みたい。」

 

「ふぅ〜かっこいっ

 ゆりちゃんいいね⭐︎

 イケメンの妹。

 なのに海斗に行くって

 趣味もいい⭐︎」

 

黙る兄というより

自分のご飯に夢中

 

「さてとゆりちゃん

 怪物のエナジーを飲みながら

 聞いてくれる?

 私とあの死神のような

 男はなんだと思う?」


…ゴクゴクと私は

モンスターエナジーを飲んだ。

 

「変なおじさんと

 キリストの悪魔」と

即答

 

「ピンポーン!80点の正解

 というより80%の正解

 20%分の説明は長いよ

 俺はペプシ派コーラを飲むね。」

 

ペプシを飲んでゲップする

全さん。

 

「私は(ゼン)が本来

 の形と名前。

 あの死神はヨル あれらの

 〈概念〉は後3体いる。

 アサとヨルと ニヒル」


「我々は人間が産み出した

 宗教だよ。神や仏

 と言えばそうだけど

 私達は概念そのもの

 人間が産み出した意識の

 集合体が形を持っただけだよ。

 

 異能とかは強いて言えば

 気持ち次第で見た目だけは

 ちょっと変えられる

 事と、まぁプラスα。

 

 相槌は打たなくていい

 

 できれば 僕の話が終わるまで

 黙って聞いてて欲しいな」


…今まで見た景色を踏まえると

黙って聞くのが得策だろう。


「僕たちがどうやって産まれたかは

本当わからないなぁ…

 

ただ。気づいたら どこぞの

白い砂の上..目の前に綺麗な海

が広がって


頭の中から人の声がずっと

止まらなかった。

 

色んな

国の言葉そして僕には

頭の中にずっと時計があって

産まれた時から〈時間〉

という概念があった。


自分の存在を意識した時

1番左に尻尾の生えた赤ちゃん

 

そこから右黒い翼の生えた赤ちゃん

 

その隣が私。普通の身体。


右隣には

白い翼が生えた赤ちゃんがいた。


左の赤ちゃんはただずっと

海を眺めていた。


その隣の赤ちゃんは

ずっと泣いていた。

実は、僕も。ずっと泣いた。


右の赤ちゃんは逆に

ずっと笑っていた。


僕が泣いた理由は

僕の頭の中が

際限なくうるさかった。

僕の頭の時計はただ一定の早さで進む

私は七日七晩泣いたけど。

諦めた。 神は七日で全てを創った

って言葉を後から知るけど

私は七日で全てを手放した。


僕の頭の中の声は

全人類が考えてる心の

言葉の声。


〈静かにしなさい〉

という。産まれて?

八日目に私が

口にした言葉。

 

1番左の尻尾を生やした男は

【腹筋運動をやめた】

 

隣の黒いの翼が生えた男も

【泣き止んだ】

 

隣の白い翼を生やした天使は

【笑いながら穴を掘るのをやめて

 地底から地上へ翼を使って舞い戻った】


そこから私達は

見た目が変わらない

 

翼の生えた悪魔を

【ヨル】

 

翼の生えた天使を

【アサ】

 

尻尾の生えた青年。

あいつだけ1番ムカつくから

嫌味を込めて【ニヒル】

 

と名付けた。


そして、私は

【全-ゼン-】

と名乗った。

 

その時は青年二人

美少女一人

おじさんの私一人


みんなすっぽんぽん

だけど、みんな

肝心な「アレ」

がない。


話はまだまだ続くよ⭐︎

お二人、校長先生の話

より長いから お話し聞いてね

今夜は寝かさないぞ♡

  

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