表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜は朝を知らない  作者: -1twelv2-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/30

引き寄せニート-12話


「海斗君も見えるの、アレ?」

….また二人だけの食堂になった

「うん..青い百合みたいな花を拾ってから」

私は食堂の

ウォーターサーバーへ向かう。

 

コップを二つ 彼と私へ

私は


「どうぞ、今日私青い服着てるから

 駄洒落みたいだね 青いゆり」

すると彼は悲しそうな苦笑い

 

「怖いだろうに無理しなくて良いのに」

少し沈黙が続いて、

痺れを切らした私は

 

「海斗..!次の土日 二人でさ

 遊ばない?ほら!ひきよせ!

 サブスクの服屋さん行きたいけど

 一人じゃ怖いし」


「あー。日曜なら多分。いける

 土曜は行かなきゃいけない所

 があって。家族の事で、

 後引き寄せニートは

 デートで行く場所でもないよ

 日曜、ゆりちゃんが遊びたいとこ

 連れてってよ いやぁ心臓のバクバク

 止まらん」


私は海斗君の手を握った。


「ありがとう、日曜楽しみだね」

「あっ..うん てか ゆりちゃん

 あのさ、

 距離近い..余計ドキドキする」


私は彼の握った手を見つめて


「怖い時は無理しなくていいよ

 あっ…さっき、りんご食べてたから

 今。手ベタベタだったらごめん」


そう言うと

 

「ゆりちゃんだったら逆にエロいよ」


ニヤニヤじゃなくてニコニコで

彼は言って 


私は顔が真っ赤になってたと思う。

ちょっとずつ手を離した。

 

「海斗君の、バカー..えっち」


私は彼の黄色いズボンを

見ながらぼやいた。


すると海斗君は

「ありがとう、ちょっと何話して

 良いかわからんから日曜またね」

そして私から

「うん、あ、じゃあさLINEは教えてよ!

 連絡したい」


机の上にスマホ

透明のカバー中には何も

入れていない。

ボタンを押す海斗君

待ち受けは柴犬だった。

そこからLINEを開いて

QRを見せた。


「読み取っていいよ」

 

読み取る私。


彼のLINEの名前は

「意識高い系」


プロフィールの一言は

「石北海斗です」

アイコンは紫色の単色


バックのホーム画面

スマホの待ち受けと同じで

柴犬だった。


私は「名前と一言逆じゃない?」

というと

「これでも分かる不思議な名前」


二人でニコニコの食堂。


彼はポケットに入れてた

うまい棒を取り出して

食べながら帰ってまた戻る


「あ、これはあげる。」

またポケットから

彼から小さなカルパスをもらった


「あ!ありがとう」

「うん!短小だけど」


 …私はジト目を向けたけど

全くもって嫌じゃなかった。

 

パクって食べてカルパスの

殻を近くのゴミ箱に捨てた。


丸齧りして小さくなったりんごは

しれっと食堂のお渡し口へと返した。


私は一人でいつものマック

マクドナルドのフリーWi-Fiを繋いで

Instagramを編集した。


【シャバシャバ系女子】@10000k4r4

一言は シャバ増をしごくラッパーです

    フェイクを56します。

ID は @10000k4r4


由来。

名前から

シャバシャバ系女子は

よくいうサバサバ系女子。


最近、若い子はしゃばいとか

しゃば増とか、私が1番

使いたくない言葉。


IDの【10000k4r4】

シャバシャバのカレー

CoCo壱のカレーが

少し水っぽいから なんとなくのイメージ

辛さを選択できる

システムで1万辛。

kara でもいいんだけど

最近アーティストが

Aを崩して4と表記する事は

知っていたから10000k4r4


一言はとことん

私が絡みづらくなりますように

という願いを込めて。

ラップなんてするつもり

毛頭ないけど


アイコンはスピリチュアルの動画に

ハマっていたから、宇宙にした。


@hikiyoseneetの相互フォロー

メンエス嬢GUN魔

も同じ理由だろうな

フォローを飛ばす。


こはるもは私が悪目立ちするもんから

DMやフォロワーが少し増えてて

鍵垢にしていた。


私は、こはると靴とごはんの

登校にいいねが結構ついてたのが

もったいないから

私は鍵垢にしなかった。


携帯を閉じ

ダブルチーズバーガーを

頬張った、16時


16時16分

メンエス嬢GUN魔は

シャバシャバ系女子を承認

たけのこのアイコンのGUN魔は


意味の分からない

ショート動画ばかり上げていた。


BGMは全て

「君が代」で統一されていて

「ラーメンの動画」

「ラーメンの動画」

「ラーメンの動画」


….私は

「麺」エス嬢にしろよ..

と一人 ちっちゃい声で

ツッコミを入れる。


そしてまたハンバーガーを

食べた。ピクルス多めのダブチ


ハンバーガーを食べながら


母のご飯が楽しみになっていた。


最近兄は、先輩んちに

寝泊まりしてる事が増えた。

兄の事はあんまり興味がなかった

女の家にもいるのだろう。


父 母 私

3人の晩ごはん

ハンバーガーの後に

 

ハンバーグだった。


お父さんは

「なんかこの感じ懐かしいけど

 翔太がいないと寂しいね」

母と私は口を揃えて

「いや全く」

お父さんは

「逆にエモいー」

お母さんは

「おじさん言葉が若作りー」

私と父はくすくす笑う

お父さんが1番好きだ。


私はドキドキしてる。

海斗君とのデート

着たい服が私にはあった。

迷彩のガバってした形の

おっきい長T


高3のお正月の初売りで

ちょっと高かったけど

冒険して買って

…私にはハードルが高くて

着れてない。 


最近兄の影響で

少しだけテクノを聴くようになった

 

大学生になってから

契約した。Apple Musicの

からテクノと検索をかけて

ピンと来たアーティストの

固定のシャッフル再生

読み方やアーティスト名は

わざわざ調べる

忍耐も興味もなかった。


私は夜の1時ごろ

高校の頃のジャージを寝巻きに

寝落ちしてた。


金曜日。私は単位を結構取ってる

自負がある。


だから今日は一人で昼に

@hikiyoseneetに行く事にした。

DMは了承。 


何時でもいいって言われたから

最近学校も嫌になってきた私。

13時ごろ伺います。と。

 

この日は羽も砂も死神も見なかった。


歩いても良かったけど

ちょっと遠いなぁって思う


adidasの

黒いスニーカーを履いて

最寄りの改札へそこから

一駅。


この日は珍しくスカート

ちょっと最近暑い。


白と黒のチェックのスカートに

兄がくれた

お札風呂に女をはべらせ

猫が葉巻を吸ってるTシャツ 

上から薄手の

ベージュのカーディガンを羽織って

出かけた。 テキトーだった。


また改札を潜ると

ちょっと街を北へ歩いて

そこから

裏路地へと進む。


結構、楽しい

普段行く場所だけど

-福屋@hikiyoseneet

への道は行ってみたくなる

味のあるご飯屋さんばかり

だった。-インド料理-

-居酒屋-

-オーラのある蕎麦屋-


小さく見える青い看板

「朝を知らない」

そこはビル。6Fの


隣の隣に

【福沢】と横で漢字の達筆で書かれた

紺色の暖簾がある。

茶色い古民家のようなお店だ。

そこが-福屋-


周辺の特徴は聞いていた。

個人なので福沢という

暖簾を広げて構えている


「朝を知らない」は

福屋の系列 福屋のオーナーは

ここのバーのマスターでもある事は

DMで簡易的に説明を受けていた。


暖簾をくぐって

「こんにちわ」というと

少し待ちぼうけ。


「掃除は、割と行き届いてるけど」

…肝心の服は少ない。


ぼーっと眺める。

触ってみてもいいものか分からず

またぼーっと。

ちょっとしてから

懐かしい音が聞こえる


【ゴンゴン、ゾッゾッドッ】

重たいブーツを履かないとならない音

後ろを振り向くと店へやってきた。

オーナーであろう。


案の定兄が履いていた形とほぼ一緒?

というか、一緒のブーツを履いた男が来た。

少し筋肉質でまるメガネをかけている。

後変な帽子



「あー!いらっしゃいいらっしゃい!

 連絡くれた子ね! え、海斗の彼女?

 いやーあいつが好きそうな子だね!」

 

その男はちくわを片手に食べていて

コンビニの袋にはラムネが透けて

見ていた。 


なんというか解釈一致

すぎて私は驚かない。


服屋なのにまるで駄菓子屋

だった。

「あっどうも、初めましてゆりです」


彼の全身を見ると

茶色いフライトキャップ?

パイロットが被ってそうな。

 

赤と黒のボーダーのカーディガンは

ふわふわしてて(暑くないのかなぁ..)

なんて思う中の

インナーに着てるTシャツは

紫色。


白い文字で「蕎麦」と縦に漢字で

書かれてる。


ズボンはベージュのカーゴパンツ

靴は兄と同じカクカクしたブーツ。


胡散臭すぎて本当に解釈一致だった。


肝心の駄菓子屋みたいな福屋の

服は10着くらいしか 飾られてなかった。


「いやぁゆりちゃん。握手しましょう」

「あっはい」 がっしりとしてて

 少し冷たい


—-入学式と同じく契りのような握手

   胡散臭すぎる人と場所だけど

    皮肉なことにまるで緊張しなかった—-


 

「福沢全一。福沢全一(ふくざわぜんいち) 本名です顧客様からは

 ゼンさんと呼ばれてます」


「あ、ありがとうございます。

 岩永ゆり 大学一年生です」


「いやー物好きだよね、あんなだっさい

 芋臭い男の子から紹介受けたいだなんて

 彼のセンス変わってるからねぇ」


「ま、まぁえ、でも海斗君お洒落?

 っていうかわたしその辺疎くて…」

【あなたも大概な格好では、?と】

 

奥の方が段になってて畳みたいになってる

「ままっ!うちのだっさい服みながら

 チルしようよ!あそこ座っていいから」


昼の光と畳と駄菓子と服

なんというか 服屋ってより

福屋って言葉がぴったりだし

福沢全一って名前から

とっただろうから 

お店の名前の由来とかも

聞かなくていいなっ思った。

 

私は一言、早めにつぶやいた


「あの、なんでこんなに安いんですか?

 サブスクで月に500円だし」


全さんはラムネを食べて水を飲んだ

薬を飲むみたいに。その後


「仕入れが元はゴミでタダだからです。」

「あーなるほど..」と私


「遠い遠い国にはね、

 ゴミが大量に捨てられて

 ストリートが服で溢れた

 国があってね。買い付けっていうより

 そこから回収してる、これ

 メルカリなんだけど」


ページを見せる全さん

 

「この一軒家上の階アトリエでね

 顧客様もここに入れてないんだよね

  上の階、全体的に臭うから。


 ここでイかれた一人のスタッフが

 リメイクというか服に

 絵の具飛ばしたり縫い付け貼り付け

 キッチンハイターかけたりして


 ゴミの服を一つの服へと

 昇華させてる。


 イかれた彼は

 再現なくゴミを回収するものだから

 困ったものだよ、リメイクの服

 は面倒だからメルカリでしか売ってない

 ここにある数着はノリ

 上に服は大量にあるよ」


メルカリのページの名前は

【病服Record ZEN】

全さんの説明通り

 

縫い付け、貼り付け

布と布のコラージュと

スプラッシュされた

絵の具が飛び散る服

脱色されて

ブルーデニムはまだらに白く

黒い服はオレンジみたいに

まだらになってて

そんな服がコラージュ

フランケンシュタインみたいな

服の数々だった。


そして、梅くん?

たまに見るんだけど

一回だけ似たようなデザインの

ズボンを学校で履いてて

輩にいじられてる光景を見た。

ここのメルカリから買ったのかな?」


「リメイクの服はちょっと手間がかかってる

 から高くつけてる。

 25,000均一

 まぁ元手タダだし

 欲しかったらあげる。ゆりちゃんには

 でもさ、こんなイかれた服

 お嬢ちゃんはいらないよね」

 

と。お兄ちゃんでも多分

今はこんな服着ないだろうなぁと思った。

私は交渉した。


「安い理由とか分かりました

 あのご相談なんですけど」


「ん?なんだい?」


「paypayの支払い

 6000円払うので

 一括でいいですか?

 一年での計算で」


黙る全さん。


私は駄菓子屋のような店に

置いてある白の

柴犬のパーカーが



気になってしょうがなかった。


豹柄の布が後ろに縫い付けられた

デニムジャケットも

結構好きかも。



ちくわを噛み切る全さん,

 

「いいけど、いいの?

 全然こっちとしては助かるけど」

 

「はい、結構好きかも

 リメイク?メルカリの方は

 私はちょっと着こなせないけど」


「おっけーじゃあこのQRコードから」


駄菓子屋みたいな服屋なのに

レジがない不思議なお店

蕎麦と達筆で書かれた

紙にQRコードが用意されてた。


スマホを開いてQRコード

読み取って送る


♫paypay♫


「持ってけ泥棒!お嬢ちゃん

 ちくわ食べる?」


「いや、何入ってる

 かわらかないのでいいです」

全さんはニヤニヤした。

「斜め上だねぇ、座りなパンクガール」


畳みの上へと促した

隣に変なおじさんと私


私は気づくと

全さんに大学の愚痴を

こぼしていて


相槌を打つ全さんは

聞いてるのか聞いてないのか

分からないくらい

ラムネを食べてる。


「いやぁ泣けるね。」

とニコニコしてた。


「じゃあこれもらっていいですか?」


柴犬のパーカーを指さして

もらおうとすると


「あいよ!ふくろ入れるから待ってて」


紙袋にも「蕎麦」と書かれてる。


「全さん蕎麦好きなんですか?」

と聞くと


「あ!俺蕎麦アレルギー

 食べたら死ぬ」

「個性的ですね」と言うと

「8回くらい言われた事ある」

「少なっ嘘つき!」

年上には敬語が基本なのに

この胡散臭いおっさんは


なんでも言っていいような

不思議な感覚になれた。?


蕎麦の中に柴犬。

片手に持つ 


私は

「じゃあまた来ますね変なおじさん」

全さんは

「アイーーーン!またお越しください!」

と深々と頭を下げていた。


私の帰路

気になるお店ができてしまった。


帰りにオーラを感じる

蕎麦屋に行きたくなる私。


蕎麦屋の名前は難しい漢字で

とても読めない。


「今日はやめとこう」

蕎麦屋の

….写真だけを撮って帰った。








 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ