勘違いの神話-11話
—-黒い羽と青い砂ではなく
本体がいた。月曜日の死神-
前は羽と青い砂
それが見れたら海斗君。
玄関を開けたら
「目の前にいた」死神。
死神は私に寂しそうな目を向けた。
「大丈夫か?」
…えっ堕天使クロル?
この頃には
兄から、死神は多分安全だ。
という認識にになっていた。
…少し黙って
私は
世界観を
…振り切る事にした
「えぇ。仮の姿をとてもじゃないけど
大変なのよ。ヨル貴方も無理
ばかりしてたら その
素敵な長髪が禿げてしまうわ」
…本当にテキトー。だし
これも、ダークナイトファンタジーで
ネタにされる台詞だ。
ヨルという固有名詞以外。
私 のことを朝?、アサ?というから
彼の名前は夜、ヨルでええやろと
いうやっつけ
ゲーム内だと
このセリフを女の子が
放つと堕天使である
クロルは激昂。
「私を侮辱するな!!」と
泣いて飛んでいく。
キレどこが分からなくて
ネタにされるのだが
ヨルはずっと冷静だった。
クロルと似てるのはこれからも
ずっと女の子を
心配するところだ。
この日は「お前は優しいな」
と大学と反対方向へ歩き出す
「私は服を探しに行く」
えっ…?
益々分からなくなって
ソッコー兄にLINE
「死神、いた!
声かけられたし
服を探しに行くとか言ってた?
お兄ちゃん。なんかわかる」
基本即レスの兄だ。
返ってこない。
….寝てる。
ニートの兄にムカついた。
学校は基本毎日行ってる。
受けれるコマは全部先にとってた
方が後々楽だし、何より近い
歩いて「15分」
私は歩くという行為は
昔から嫌いじゃない
それは、兄も。
兄ほどではないが
私も若干の多動癖があるのと
私も勉強がスポーツなら
スポーツが好きだ。
運動部入らなかったのは
団体で何かをするという行為が
昔から嫌いだったからだ。
小学生の頃は帰宅部
中学生の頃は茶道部
高校の頃だけは剣道部の
幽霊部員になった。
部活で揉めた事はないし
運動音痴で悪目立ちした事もない
私は大学。サークルに入るか
悩んでいた。 体力をぶつけたいような
…もう人と距離をとりたいような。
死神。Instagram。海斗君。
授業。大学。噂話。地獄耳
高校くらいからよく耳にする言葉
「キャパい」
私はその言葉通りの意味
キャパオーバー。 キャパくなっていた。
むしろ、歩く事。が回復。
歩く事で
頭を整理。母がくれたブーツ。
重くて疲れるくらいが丁度よくなっていた。
海斗君に会いたいような
今日は「キャパい」ような
こはるとどのタイミングで会おうか
月曜の18時。
いつものマックで
こはると落ち合った。
こはるはマックフルーリーだけ
私はナゲット15ピース
こはるは
「大学楽だけど疲れるね」
シンクロニシティ…だ。私は
兄の返しをコピー。
「小泉構文やめて」
マックフルーリーをかき混ぜてた
こはるは
「ゆりってさー地頭も頭もいいよね
私バレーの特待であの名門の紅雷入って
なのに高2で部活やめちゃって
高校の授業本当わからなかった
正直、空海でさえも受かるか
ドキドキだった。この話
もう何回もしてるよね、、」
「お兄ちゃんのが何回も
同じ話する。てか、こはるも
地頭はいいじゃん。
セッターだったんでしょ?
勉強の頭の良さと
地頭の頭の良さは違うよ」
「そーいう返しが、すぐ
ぽん!って出るとこ!
ほらさぁ…セッターで頭使う分には
状況って大方決まってるから
正直作業だよ。
いいなぁ、面白い事すぐ言えて
勉強もできるの。
後さ、部活やめてから親から
嫌味言われる日々は地獄でしたよ
とほほほぉ」
こはるはフルーリーを小さい口で
もぐもぐうさぎみたいに食べる。
この日はお兄ちゃんがホストの時
よく履いてたようなズボンのこはる
穴だらけジーパン。
素肌が見えるのだが
こはるは網タイツを忍ばせ
穴だらけのデニムの穴から
あみあみの太もも
続けて
「小学生の頃のさ、ゆりの
スピーチ。 ゆりが逆に覚えてるかな
あれすごかった!
移動の時間と時給の話!
あれから、私の
時間の考え方って形成されたし
正直、あれであの時から惚れた」
少し溶けたフルーリーを食べるこはる
マスタードソースをたっぷりと
ナゲットにつける私。
よくあの早口を聞き取れたよね
こはる..と思う私。
程よく、ガラつく、マクドナルド。
小学生の頃私は一人だけ
女の子に告白された事がある。
小3の冬
「わわわ!私ゆりちゃん好き」
登下校の坂道。あんまり
喋った事ないこはるから言われて
友達?としてかなぁって思って
「ずっとも。?だよ」
って返したら
目には涙。
「ばか!」って言って走ってった。
硬直した私。
小4になると スポーツ万能の
田上と半年だけ付き合ったのを知る。
そこからずっと喋ってなくて
私はこの子がずっと謎のままだった。
高2の夏休みあけ
こはるから話しかけられる事になる。
まだ暑い、暦の上
夏が終わった教室。
前の席はこはる。
「ゆりだよね?覚えてる?
私ばかだったなーあの頃」
私は一瞬はてなだった。
こはるは制服についた
名札の「佐伯」を指さした
「こはる」と
私に笑ってみせた。
「あー!!!こはるちゃん
え。垢抜けたね」
「こはるでいいよ!ゆり!」
あの時はゆりちゃんだったこはる。
久しぶりの再会はこはるちゃんだった私。
もう、女の子の私に気がない事を
安堵してもらうためかな?
同じクラスになったのは
高2と高3のタイミング。
こはるからは
「アイドル」「BL」の話
私からは
「インターネットカルチャー」の話
こはるから「ネットの人間だよね」
って何回も言われた高校時代。
私は使い方がわからない
SoundCloudのオレンジのアイコンを
開いて ただ眺めていた。
こはるは
「え!ゆりもサンクラ聴くんだ!」
掴んだナゲットをテーブルに落とす私
「え、びびった。最近入れた。
けどね、よく分かってない こはる
物知りだよね」
「推しが前はサンクラにあげてたから!」
いくつか、
推してるアーティストを
教えてくれた。
その中で
「なんか数字アーティスト名?
に付けてる人多くない?
これとか名前なんて読むの?」
ってくだりが多かった。
最近はそういうアーティスト多い
んだよとこはる
Eを3だとか
4をAだとかで読ませることが多いと。
SoundCloudには上がってないけど
こはるはSpotifyから
「4s4ki」というアーティストを
見せてくれた。
「4を崩してるから アサキって読むよ!」
って教えてくれた。
なんというか、こはるのみなり
はアサキに似ててこはるの
センスに納得した。
網ダメージズボンと
バンドTシャツとボーダーの長T
を重ねて着てたこはる。
私は今日もしまむらを着てた。
こはるとのマクドナルド
Instagramをどうするか
相談したかったけど
とても、私のDMは食事中に
見せれるものじゃない。
300人近くフォロワーが増えていた
Instagram どうしようか。
木曜日。大学へ行く。
フォローを飛ばさず
フォロワーの投稿を見るものだから
私の地獄耳は
女の子の声は
「ゆり様がストーリーを見た」
輩のヒソヒソ声は
「チンジャオきた!」
「いけいけいけいけ!」
「覇王食食らうけんやめろばか!」
….私はInstagramをどうするか
計画を練っていると
ヴォオオン バァァサバサ….
黒い羽落ちて 青い砂。
例の死神が大学の中へときた
もう私は驚かない。
死神は
「大丈夫か?」
と「えぇ、大丈夫だ。問題ない」
そこからずっと私についてきた。
大学内。兄の言った通り
こいつも….
「ADHDくさい」
キョロキョロ キョロキョロ
うろうろ うろうろするし
「今日の風はどうだい?」
と花壇の花や 鳩やカラスを
見ては呟く。もうここまできたら
面白くなるわたし。
次の授業までの間
学校を抜け出して、近くのスーパーへ
いってりんごを買った。
死神とりんご。まさにあれだ。
授業が終わる。学食、食堂。
もう世界観に浸りたかった
死神を隣に
足を組んでりんごを齧り出す、食堂。
死神と二人。みんなからは私一人
周りからみたら
私は圧倒的なオーラが出てたと思う
みんなは死神は見えてない。
気持ちよくなっていると
石北海斗君がいる事が
分かった。
1番最前の左のテーブル
大盛りのサラダを食べていた。
輩達は男の子同士で
「えぐい!えぐい!えぐい!」
とか「おい、インキャ!!セッター
二個と酒を買ってこい!」
と内気そうな子に
いじめまがいな景色を見せる。
その光景は
海斗君の後ろのテーブル。
女の子は女の子で固まる食堂。
石北海斗君はもう、あまり陰口を言われなくなっていた。 その日の海斗君は
無地の白Tにだぼだぼの黄色の無地のズボンに
黒のスニーカー。
今日は比較的シンプルだった。からか
彼は話題にならない。
死神が私の元から離れた。
「えっ…」と声がでる。
ヨルと呼び始めた死神は
海斗君の前へ
大盛りのサラダを食べる海斗君
ヨルは石北海斗の目の前で
親指を逆さに
背が高い死神は
彼を見下ろしていた。
りんごを齧っていた私は
食べかけのりんごを持ったまま。
「しゃしゃってんじゃねぇぞ!!!」
足を組んでおっきい声を出してしまっていた。
…..死神と私は睨みあう
海斗君は、サラダを食べる。
「趣味が悪いな」と
ヨルは一言。
元々あいていた窓から飛び降り
死神は飛んだ。
4階の食堂黒い羽と青い砂
…私はまた神話を作った
輩からのいじめを助けてしまった。
死神はみんなからは見えてない。
「しゃしゃってんじゃねぇぞ」
が輩達へ向けた言葉だと勘違いされて
しまう。
「いこーぜ」..
ダメージデニムやスキニーの
ジャージの集団が引いていく
輩達は私の後ろへ集い出すそして
「女の子」たちは 「ゆり様!!!」
とスタンディングオベーション
いじめられてた?男の子は
私に一言告げた。
「あっあありがとうございます。!
あっでもあれノリだから」
その後聞えた声は綺麗な声だった
「コラー!野郎ども」…
バッ!と振り返る。百合ちゃんの声だ
入学式隣の席だった彼女。
「うめくーーん!」と抱きつく百合ちゃん
「あっ、おつ、百合」
あの時のカッコつけてた梅君?だった
そして私はまたびっくりする
「凍えとるがな!」
….え、あの台詞
と思った束の間
輩は百合ちゃんの方へ
輩は「百合ちゃんマジ、だるいわ!」
百合ちゃんは
「あんた達が悪いやろ! ほら
梅君もしゃっきりしな!モテないよ!」
と頭をなでる。
梅君は「もうええて!」と
手を振り払う。
輩の真ん中に百合。
百合は「よし!明日みんなでスポッチャね」
「マジ、百合ちゃん女の子連れてきてよ!」
その後目と目が合う百合とゆり
私に向けた口の形
「て.ん.し」 百合ちゃんは
私に投げキッスをした。
パーカーとショートパンツ
ハイカットのスニーカーを履いた女の子百合は
「いくぞ!やろーども!出航だー!」
とテンションが高かった。
生活保護を促した元生徒会長。
食堂から人が
ちょっとずつ、いなくなる。
サラダを食べ終えた海斗くん
お皿を片付けた海斗君は
私の元へ来てくれた。
彼のハスキーな声で私に告げる。
「ゆりちゃん見えるんだ
いやぁ…俺。呪われちゃったかな?」
「えっ…」
私は彼に何ができるだろうか考えた
それと。
食べかけたりんごどこに捨てるかも
少し迷った。




