表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第7章 パルテセス建国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
79/88

78. 謎の祠探索

翌日、ルコットが見つけたという謎の祠について、俺とライラ含め三人で調査に向かうことになった。


飛翔魔法も提案したが、ルコットは空からだと場所がわからないので徒歩移動での探索行軍である。

全員で軽く談笑しながら、概ね二十分程度の場所にその場所はあった。

外からみた限りではただの洞窟にしか見えない。


ルコットが持っていたランタンを頼りに洞窟の奥へ進んでいくと緩やかに下り坂になっているようだ。

彼女を先導にどんどんと下りながら進んでいくと奥から僅かな光が見える。


洞窟の最深部に辿り着くと、そこには広場のような大空間が広がっており周囲からは壁が僅かに光って祠を照らしていた。


天井は高く、中央にはルコットが伝えてきていた直径十メートル前後の大きさを持った円形の土台と謎の祠が存在している。

全員で中心部にある円柱状の石碑に近づくとよく解らない言語で何かの文字が沢山刻んであり、内容が全く読むことが出来ない。


「ライラ、この文字って何かわかるか?」


「この文字は、見たことがない言語ですね…何が書かれているかは読むことが出来ません」


「ライラでも解らないとなると、旧時代の古代遺跡みたいなものだろうか」


俺は石碑全体を眺め回すようにみて中心部にある赤い宝石に触れてみた。

すると宝石が僅かな光を放ち何かの音が聞こえてくる。


「ラ……………リ………の………ン…………認………天……を………確…………了」


「えっ?なんだ何か言ったか?」


「パルテ様!その石碑が何か声を発しています」


石碑が声を出す?赤い宝石に何かの仕掛けがあったのか?

こう言った時って何だかとんでもない事が起きそうな予感がする。


「ルコット!ライラ何だかヤバい雰囲気を感じる、直ぐにここから離れろ!」


全員で祠の外に逃げようと走り出すと、ルコットとライラが土台の外に出た瞬間、周囲から突然光の壁が現れて俺だけが中に閉じ込められる。

外にいたライラとルコットが閉じ込めらた俺を見て大声で叫ぶ。


「パルテ様!!」


「パルテ様!?」


ルコットが脱出を助けようと、自身のアルカナハンマーを使い光の壁を破壊しようと攻撃を加えるがまるで強力なゴムの様に攻撃を大きく弾き返す。


「なんだこれ!?攻撃が効かないのか!」


祠から更に何かの声が放たれる。


「…送………エ………開…………次……目……ラ…………ス……」


謎の言葉とともに祠全体が巨大な光に包まれる。

目が眩む様な激しい光に目を開けていることが困難だ。


「パルテ様!!」


二人が大声で叫んでる声が聞こえる。

次の瞬間突然空を飛ぶような水の中を泳ぐような不思議な感覚に襲われて意識が薄れる。


巨大な光が静かに収まったあと、二人の眼の前からは、俺の姿は見えなくなっていた。

先ほどまで存在していたパルテという人物はその場から消え去ってしまっていた。


「パルテ様が消えた…どういう事?」


──数十分後


しばらくして床の上で倒れていた自分に気づきゆっくりと目を開ける。

周囲を見回そうと体を起こそうとするも、激しい目眩がして地面に手を着く。まるで船に乗って揺らされていた後のような感覚を全身で感じた。


頭を左右に振って体の感覚を取り戻そうとしてしばらくその場で座って待つ。

少しずつ頭が冴えてきて周囲を見回すと、先ほど居た祠の場所とは明らかに違う。

周囲は豪華な装飾に飾られ入口には巨大な扉が存在している。


「ここは…どこだ?周りの風景もさっき居た場所と違う感じがする」


念の為一緒に来ていた二人を呼びかけてみる。


「ライラ!ルコット!近くに居ないか!?」


周囲からは誰の応答もないし、返事も返ってこない。

なんとなくの予想だが、これはもしかしてどこか別の場所に飛ばされたんじゃないだろうか。


この祠は何らかの転送装置で、俺が赤い水晶のスイッチみたいな物を押して別の場所に飛ばされたような気がする。


周囲を見回してみると、さっきいた場所と同じ様な石碑があった。

構造も似たような感じなので、もう一度赤い宝石に手をかざしてみるも何にも反応がない。


「とりあえず何処かわからないので、一旦外に出てみようか」


地面に落ちていた自分の杖を拾い上げて俺は大きな扉の方に向かう。

両手を使って扉を開こうとするが押しても引いても開かない。


「うーん、鍵が掛けられているのか開かないなあ…」


とりあえず闇の手を使ってみて扉を殴ってみるがビクともしない。

こうなったら杖の力を使ってぶち壊して脱出するしかないか。


俺は杖にほんの少しだけ魔力を込めて槍の形状を想像して変形を促す。

杖が槍の形に変形したので、これを使って扉をぶち壊そう。


「せーの!」


槍の先端を扉に突き刺すと物凄い勢いで入口が吹き飛んだ。

扉の先はどうやら階段になっているようで、そのまま上に登っていく。

長い階段を最上段まで登り切るとまるで小さい闘技場のような場所に出てきた。


「なんだここ…何かの闘技場のようだけど…」


周囲を見回しながら先に進もうとしたが、前方の通路奥から誰かが迫ってきている気配がする。

足音から相当な数の何者かが近づいて来ている雰囲気だ。

もしかしたら敵の可能性もあるがしばらく待ってみて相手が誰か見極めてみよう。


通路の奥から現れたのは、銀色の鎧に包まれた騎士たちと、魔法使いのような装飾をした人間たちの集団だ。

ざっと見た感じ二十人はいるだろうか。


何故か騎士たちは剣を抜き、魔道士たちも杖を構え臨戦態勢だ。

おかしいな、こちらは戦う意志はみせてないのにまるで厳戒態勢のような雰囲気だ。

とりあえず人間の人達なら事情を話してここがどこか聞いてみよう。


「みなさん、私はパルテセスのパルテと言います!ちょっとお尋ねしたい事があるんですがお話できないでしょうか?」


「ウトラフイヴ、オルツノムエド、オツィラム!」


相手から発せられた言葉は、俺がこの世界で学んだ言語とは全く異なるようで何を言っているのかさっぱりわからない。

とりあえず意思疎通を図るためこちらも再度大声で呼びかけてみる。


「どなたか私の言葉はわかる人はいますか!?」


「ニヴ!ソムレトクセジィチイン、ソツィゼルイヴエセ!サリバブイヴノイキ」


駄目だ、こちらの言葉は通じていない雰囲気だ。

意思疎通も取れているかわからないし、こういった時はどうすればいい。

こちらが抵抗の意志が無いことを示せばいいだろうか。


「私には抵抗の意志はないです!話を聞いて貰えないですか?」


俺は杖を地面に置いて両手を挙げて抵抗の意志が無いことを示そうとした。


「イラタブサロヴイヴウチ?オトネグエズラグ、アルエドオラウティル、オレウドアルサツェ、オイトウチ!」


相手が何を言っているかわからないが、どうも有効的な雰囲気を感じない。

こうなったら日本男児の意気込みを見せて正座して相手の様子を伺おう。

その場に座り込み正座をして相手の様子を見てみよう。


こちらが座り込んだことで、眼の前の騎士たち含め困惑しているようだ。

俺の周りにジリジリと騎士たちが詰め寄り周囲を取り囲む。

こちらが無抵抗なのを見てこちらの手に何かの手錠の様な拘束具を付けてきた。


「ウラツ!」


立てとでも言っているのだろうか、とりあえず地面に置いている杖に視線を送り持ってくるように目配せをすると騎士の一人が杖を拾ってくれた。

ここは彼らの行くところに素直に着いていくことにしよう。

下手に抵抗したら相手に負傷者も出すし、魔王の力なんて行使した日には大量殺人を起こしかねない。


彼らにしばらく連れられて行くと恐らく牢獄のような場所に来た。

牢の扉が開けられ近くに居た騎士が何かの指示を出す。


「ウルイネ!」


入れとでも言っているのだろうか。

ここも素直に従って中に入っていくと扉は閉められ鍵を掛けられる。

だが、ここで素直に投獄されるだけでは駄目だ、何か伝えて意志を示すんだ。

そうだ、こういった時のガンギルダ国王だ、誰か知っているかもしれない。

思いついた言葉、騎士たちに大声で叫んで伝える。


「ガンギルダ!ゼリウス!」


更に自分の胸に手を当て更に大声で叫ぶ。


「パルテ!」


眼の前の騎士はこちらが何を言っているか、わからない様子だ。

だが言葉自体は覚えてくれただろう、誰かに伝えてくれればいいが。


こうして俺は突然言葉も通じない異国の地で一人ぼっちになり牢屋で過ごすことになった。

一日置き(隔日)の19時から21時頃で更新予定。

筆が乗っているので今日と明日も投稿するかも?

月曜日は投稿お休みです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ