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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第7章 パルテセス建国編

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77. パルテセスに新設備が出来たぞ!

ライラからこの世界に存在する魔族と堕天使の関係を知り得た。

まずは俺の能力解放に繋がる当面の目標、パルテセスの発展と皆を幸せに暮らすことを徐々に進めて行くことを重点的に進めよう。


様々な事項や街の発展を考えながら日々を過ごし、既に一ヶ月が経過した。

建設の仕事で大忙しのルコットから、依頼していた水道とお風呂が完成したとの報告を受けた。


鉱山開発に来ていたドワーフの人員を一時的に借り受けて複数の建設事業を達成してくれたようだ。

機転も利くし仕事も早いし正確で、彼女は本当に有能で頼りになる。


ルコット達の成果物としてまずは水路と上下水道のシステムだ。

ティナが用意してくれた浄化アイテムにより、街の人達全員に綺麗で安全な飲料水が供給できるようになった。

合わせて下水道のシステムも作り上げたので排水問題も解決だ。


次に、村人でお風呂に入れるようにパルテセス大浴場が完成した。

なんと最大で男女別で最大三十人前後が入れるお風呂に加え、俺のアイデアでこの世界にはないシャワーと蛇口を用意した。


新設備も含めて、この世界で利用されているお風呂とは比較にならない程、先進的な機能だ、きっとこの街の名物になる事だろう。


そして今日はお風呂開きだ。

とりあえずお風呂の出来具合を調べるため、脱衣所で服を脱いで先に入ってみることにした。

貢献者のルコットも一緒に入るように誘っておいたので、後で入ってきてくれるだろう。

他の人達は自由に入って来ていいよと伝えておいた。


まずはシャワーと蛇口のテストだ。

体の洗い場にある蛇口を捻りお湯の出具合を調べるといい感じの温度でお湯が出てくる。

シャワーも同様に温度調整も出来るようになっていて、ドワーフの技術力と再現力は物凄い。


次にお風呂を作る際に事前に用意していたものがある。

リアに頼んでオリーブの種を作ってもらい、エレーナたちに育成して貰っていた。

先日収穫が住んでオリーブを搾油してオイルを獲得済だ。

オリーブオイルを使って何を作るのかと言うとまずは石鹸だ。

石鹸に人間には無害のラベンダーの香りに似た花から抽出した香料を混ぜて、この国で使える液体石鹸を作ってみた。


自分で作った試作品だがまずは自身の体を使ってみることにした。

手でしか試したことなかったけど体に使ってもいい感じに伸びている。


「お、結構泡が出来るし体を洗うのにもいい感じだな」


そして髪を洗うのにシャンプーも用意した。

石鹸で髪をそのまま洗うとゴワつくのが気になっていて実は欲しかったんだ。

液体石鹸を酸性に近づければシャンプーになると昔学校で学んだので、村で試験的に育成していたミカンの皮を剥いて絞り汁を混ぜて作ってみた。


シャンプーは手にとって髪で泡だてて滑らかに伸ばしていく。

全身が洗い終わったところで全てシャワーで洗い流して感触を確かめてみる。


「お肌ツヤツヤになっているし、髪の毛もゴワつかなく滑らかな感触だ。これはイケそうだな」


この世界の風呂で体も髪も洗うものは液体石鹸しかなかった。

髪の毛が滑らかに洗えるシャンプーをこの国で大量生産して貴族達に販売すればパルテセスの特産品として売れそうだ。

これは良い商売になりそうな予感がする、入れる容器とか検討しつつ量産体制を確立するのを考えよう。


全身さっぱりしたのでのんびり湯船に浸かって誰かが入って来るのを待っていると脱衣所に人の気配を感じたので静かに待つ。

お風呂に来たのは一緒に入るのを約束していたルコットであった。


彼女は体に大きめのタオルを巻き付けて少し恥ずかしそうにしてこちらを見ながら入ってきた。

装備を外した全身を見て素直に思ったことを口に出す。


「ルコット…結構着痩せするタイプなんだな」


「それどういう意味ですか!?」


「いや、ドワーフって結構小さい種族だから、スレンダーな体型かと思ってた。胸のあたりとかこうボーンと…」


「何処見て言ってるんですか!パルテ様のエッチ!」


「いや…ははは、ところでせっかくお風呂入ってきたので髪の毛を洗って上げようか?新作のアイテムを試したいんだ」


「髪の毛ですか?いつもお湯で流すくらいですが…新作アイテムですか?」


「シャンプーという髪の毛がサラサラになる奴だ」


「そうなんですか?じゃあお願いしてみます」


俺は彼女を椅子に座らせてシャワーのお湯でゆっくりとルコットの髪を指で溶かしながら十分に湿らせていく。

備え付けのシャンプーを手に取り髪全体に馴染ませながら先端まで手で揉むように洗っていきながら、ある事を思いついてイタズラ心で問いかけてみる。


「お客さん痒いところはありませんか~?」


「いや…特にありませんが」


美容室定番のネタは全く通用しなかったので少し悲しい。

素直に洗い続けて少し気になったことがあり、ルコットに問いかけた。


「いつもは三つ編みのように纏めていたのでわからなかったけど、ルコット結構髪の毛長いんだなあ」


「ドワーフ族は毛を伸ばすのが地位と名誉を表すのです。男性はヒゲを伸ばし女性は髪を長く伸ばして誇示するのが種族の性なので、私達は髪を伸ばすんですよ」


「へえ、男性がヒゲ伸ばすのは知ってたが女性は髪を大事に伸ばすんだな。でも綺麗に洗うことはしないんのか?」


「普段はお湯で流すくらいで、余り手入れはやっていないですね」


「それでは流しまーす、目閉じておいてな」


「はい」


ルコットの髪をシャワーを当てて綺麗にシャンプー流し落としていく。

泡立ちも綺麗に落として髪の毛が綺麗になったのを感じたのか彼女自身の手で髪を触って驚く。


「なんか髪の毛がツルツルして指通りが滑らかです!なんですかこれ!?」


「どうだいシャンプーの効果は?髪を洗うとスベスベになるだろ、気に入ってくれたか?」


「はい!髪の毛が凄い滑らかになって手入れが楽になりそうです」


「これをパルテセスの特産品として売ろうと思ってるので好感触で良かった」


「これは売れそうですね、私も欲しいです!」


「ここのお風呂では使い放題にする予定だから、いつでも使っていいよ」


「本当ですか!?それなら毎日通います!」


「ああ、せっかく作ったんだ、毎日でもいいから使ってくれ。湯船に浸かると疲れも取れるからな」


ルコットと共に湯船に浸かりながら軽く最近の仕事の状況などを聞いて談笑していたが、何かを思い出したように報告を告げてきた。


「そういえば思い出した、パルテ様に報告があったんだ」


「ん?なんだ報告って?」


「まだみんなには言ってないんだけど、下水工事をやってた時に近くの洞窟で何か変な祠を見つけたんだ」


「変な祠?どんなものなんだ?」


「あまり見たこと無いような、円形の土台みたいな場所に石碑が置いてあって赤い宝石がはめ込んであったんだけど、一体何に使われるものかさっぱりなのよ」


「そうか、じゃあ後で調査に行こうか。ライラとかには聞いてみたか?」


「いえ、まだです。最初にパルテ様に報告しておこうと思って」


「わかった、明日にでも調査に向かおうか、案内してもらえるか?」


「はい、あした案内しますよ」


突然と見つかった謎の祠にルコットと共に明日向かうことにした。

この時俺は、この祠が後に重大事件を巻き起こすことになるとは微塵も思っていなかった。

一日置き(隔日)の19時から21時頃で更新予定。

月曜日は投稿お休みです。

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