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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第7章 パルテセス建国編

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72. マルガリータ先生と魔法の基礎を学ぼう

ルコットへ大浴場と水路建設を依頼したので彼女に任せることにした。

次に現在のパルテセス農業生産と畜産をエルフのルナリー、リルム、エレーナの三人に任せることにした。

今後他国への商売を行うには、経理部門を統括出来る人を見据えないといけない。


現状の経理担当候補は、一番頭が切れるライラだが彼女も商売の経験は無い。

出来るなら商売経験がある人を配置するのが望ましいが、パルテセスには経理担当の人材がいないのが困ったものだ、いずれ探しに行くことにしよう。


それともう一つ、魔法使いのマルガリータと僧侶のヒルダの二人がパルテセスに移住したので色々と話を聞きたいので打ち合わせする事にした。

彼女達と直接話し合うことはこれが初めてなので其々の魔法力や得意な事などを聞いてみるか。


「まずはマルガリータから話を聞かせてくれ、どんな魔法が使えるんだ?」


「えっと、炎、氷、水系統のランク5まで魔法が使えます、あと麻痺や攻撃速度弱体等のランク2魔法まで習得済です」


ん?ランクってなんだ、魔法に等級みたいなものがあるのか。

ライラからも聞いたことないからついでに後学のため聞いておくか。


「すまない、そのランクってなんだ?」


「え?パルテ様魔法のランク知らないのですか…」


「あ、ああ…最初から既に使えてたから魔法の強さや、習得方法、概念を知らないんだよね、ついでだから講義してくれないか?」


「は、はい…わかりました、何だか強い人に教えるってのも不思議ですね」


こっちの世界に来てから何も考えずに使っていた魔法。

魔王の記憶には、発動できる魔法の種類だけで概念や威力といった情報も含めて何も情報がないので教えてもらおう。


「まず、攻撃魔法は大まかにわけて属性攻撃魔法と非属性攻撃魔法があります」


「ちょっと聞いていいか、非属性攻撃魔法ってなんだ?」


「精霊の力を利用しない攻撃魔法です、魔法力だけで相手を攻撃できる物ですが精霊力を使わないため消費魔力が非常に大きいのが特徴です」


「なるほど、相手の属性を無視してダメージを与えられる魔法か…」


「はい、そうですね。次に魔法は威力に応じてランクがあります。最低1から最大で10ランクで、一般的な冒険者は最大でも5ランク程度までです」


「へえ、例えば俺は千氷槍サウザンドアイススピアが使えるがこれはどれくらいのランクなんだ?」


「えっと、恐らくですが魔法ランクでいえば7から9位じゃないでしょうか、普通の人間では消費魔力が多きすぎて、呪文の行使すら出来ないくらい強力な魔法です」


「ということは、そんな魔法をポンポン連発出来る俺って相当魔法力があるって事?」


「パルテ様は元魔王様なのですよね、だとしたら相当な魔法力を持っていると思います。この世界で同等の魔法力を持つ人は少ないのではないでしょうか」


なるほど、俺自身は魔王の力で戦って来てそんなに強くないと思っていたが、実際はそうでもないのか。


「じゃあ、最後に魔法ってどこかで覚えることができるのか?」


「魔法については『魔法都市アルカナアーク』で習得できます。世界の魔法研究でトップクラスを誇り、魔法使いの育成にも力を入れてる都市国家ですね」


「魔法覚えるのってもちろんタダじゃないよな…」


「ええ、魔法習得は、強力な魔法ほど費用が跳ね上がります」


なるほど、魔法習得を専門でやっている都市があるのか。

魔王として使える魔法は、数えるくらいしかなくてバリエーションが少なく臨機応変に戦える術がないのが欠点だと思ってたんだよな。


だけど、お金の問題がある…流石に国を作っている金を自分の強化の為に使うわけにもいかないし、なんかパッとお金稼ぐ方法はないかなあ。

そんな雰囲気を感じ取ったのかマルガリータがある助言をくれた。


「もし、魔法都市で魔法習得用のお金稼ぎをお考えでしたら、近隣都市のバイデヒュッテに向かうとよいですよ、あの周辺には凶悪なモンスターや魔王軍に加え、未踏破ダンジョンも多くて常に冒険者を募集しています。難易度の高いクエスト程報酬も大きいのでオススメです」


「ふむふむ、冒険者としてお金を稼ぐのか、ただ国政を放ったらかしにして俺が向かうわけにも行かないしなあ…わかった、色々教えてくれてありがとう」


「いえ、お役に立てて何よりです」


次に、ヒルデの事を聞いてみよう。

彼女はパルテセスには数少ないヒーラー枠なので能力把握は必須だ。


「では、ヒルデの回復魔法について聞かせて貰えるか」


「はい、私はランク5の回復魔法リバイスキュアまで使用できます、毒属性や麻痺の治療魔法に石化の浄化も使えます」


「そのリバイスキュアと言うのはどれくらいの回復力なんだい?」


「肉体切断位の治療が出来る魔法ですね、流石に肉体損傷までは修復できませんが…」


「それでも凄い回復力なんじゃないか?」


「お恥ずかしながら、実はあまり回復魔法を使う機会がなかったので、ワタシ自身が所持する魔力が低いのが弱点です、もう少し修練を積みたいところではあるのですが…」


「なるほど、ヒーラーは魔法を使わないと魔法力の上昇が少ないのか…」


という事はこの子は自身の潜在能力だけで、ここまでの回復魔法能力を使えるようになったのか。流石に勇者の補助候補に選ばれただけはある。

だとすると、今後の為に彼女も魔法都市国家で鍛えてもらうのも検討するか。


「私は孤児院で教えられた事しか知らないので、今以上の魔法力を向上させる技術や方法を知らないんです、申し訳ありません」


「いやいや、謝らなくてもいいよ。つまりまだまだ鍛えれば伸びしろがあるって事なだ、わかった何か考えておくよ」


「ありがとうございますパルテ様、ぜひお役に立ちたいと思っております」


「二人ともありがとう、当面は人手が足りてない農作業を手伝って貰うが将来的には別の仕事で手伝って貰おうと思っている、まあ体を鍛えるためと思ってしばらく働いてくれ」


二人は声を揃えて元気よく返事を返してくれた。


「はい、わかりました」


彼女達のおかげでこの世界で使える魔法の情報をかなり手に入れることができた。

攻撃魔法以外に転移魔法みたいな技術が習得できれば、移動も楽になるのになあ。

一度魔法都市国家に向かって色々情報を仕入れる必要がありそうだな。


その後は、他の地域からの移住者と何名かと面接を行い、その日は終了した。

話を構想しながらなので1日おき更新で投稿予定です。

次は3日投稿予定です。

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