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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第6章 ガンギルダ王国編

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51. フォルマールに大苦戦!?三人で乗り切れ!

ヴァレリアの活躍により四天王フォルマールの近くで護衛を行っていた側近の六体が速攻で破壊され残すは相手一人を残すのみになった。

だが相手は、ヴァレリアの攻勢についていささかも動揺せず余裕の表情で、こちらを見据えている。


「我が側近をこうもあっさりと倒すとはな、腕がたつようだが貴様など相手ではない」


「ごちゃごちゃうるせえよ!」


ヴァレリアは相手が嘲笑うスキに間髪入れず正拳突きで相手の身体を貫いた。

攻撃が貫通した相手の体はまるで砂のように崩れさり地面に塵として落ちる。


「なかなかやるな、だがこれならどうだ?」


消え去ったフォルマールの声がどこからか聞こえ相手が複数体に分裂して出現した。

なんだあれは分身の術か、それとも幻術か?分裂したどこかに本体が隠れてる可能性があるな。


「ライラ!あいつの本体が何処にいるか探ってくれ」


俺の言葉を聞いて彼女はフォルマールの正体を掴もうとスキルを使う。


魔導共鳴エーテル・レゾナンス!」


ライラは腰につけられた本を持ち右手を差し出し相手の正体を探る。

何時もなら直ぐにでも見つけそうな彼女だが何故か苦戦している。


「パルテ様!ここにいるフォルマール全員に実体反応があります!」


「なんだって?こいつら全員実体だというのか」


「はい!強さも魔力も最初にみたフォルマールと全員同じ力を持っています」


どういう事だ?普通こういった場合どこかに本体が存在してそれを倒すと分身体を消せるのが定番なんだが、全て実体で同じ強さとは元から複数体いたというのか?


次々と現れる敵に対してヴァレリアが攻撃を繰り返すも全て幻のように破壊されては復元を繰り返してキリがない。

相手はこちらの苦戦する様を見ながら次の一手を放ってきた。


「我が魔法を喰らえ、氷結牢獄アイス・プリズン!」


相手は複数体同時で発動した氷魔法でキューブ状の氷結牢獄を作り上げ、ヴァレリアを出られないように中に閉じ込める。


「くっ!こんなものぶち壊してやる!」


ヴァレリアはドラゴンクローを放ち氷の壁を破壊するも瞬時に壊れた場所が復元されて脱出できない。

何度も攻撃を繰り返すが徐々に強固に固められして氷の塊から外に出ることが出来なくなってしまった。


これはヤバイな、氷の牢屋に閉じ込められたヴァレリアの身に何が起きるかも解らないし、なんとかして助ける方法を考えないと危険だ。

ウチでも屈指の最強アタッカーが攻撃しても脱出できないとなるとフォルマールが備え持つ魔力は半端な威力じゃないというのが理解できる。


「なんだ?氷がどんどん増えて狭くなっていく」


「クックックッ…そのまま氷漬けになるがよい」


俺の予感は当たっていた、このままヴァレリアを閉じ込めて氷漬けにするつもりだ!早く対策を打たないと!何か逆転の手はないか!?


「ライラ!氷漬けを止める方法はないか!?」


「試してみます!魔法障壁展開!!」


ライラの魔法障壁によりヴァレリアの周囲に防御壁が出現し氷を食い止める。

だが氷は圧縮速度が遅くなっただけで徐々に内側へと進み始めていた。


「パルテ様!これ長く持ちません…物凄い圧力です!」


こうなったら一か八かだ、魔法で吹き飛ばしてみるしかない!


「ヴァレリア耐えてくれよ!地獄炎ヘルズバーン!!」


俺は極大炎ヘルズバーンを使ってフォルマールが仕掛けた氷結牢獄の融解と破壊を試みたが氷の塊は表面が若干溶けただけでビクともしない程強力だ。

ダメだ、これでは効果がないし逆転の一手として使える魔法ではない。


「クックック…そんな炎では我が氷結牢獄は溶けん、このまま全員氷漬けにしてやろう」


フォルマール相手にここまで苦戦するとは予想外だった。

どうする?考えろ!撤退する?いやダメだ。

ヴァレリアを残してこのまま逃げられないし、氷漬けになったら彼女が死ぬかもしれない。

仮に逃げても相手が侵攻してきたら防ぐ手段も対抗する方法もないからこのままでは敗北だ。


どうすればいい?一発逆転の一手でもあればいいが何も手が思い浮かばない。

そういえば…魔王覚醒で能力を取り戻した時にリブラが謎のスキルを覚えたと言ってたな。

たしか、『魔王の波動』だっけ?この技はどんな効果があるんだ。


相手に気取られては対策される可能性がある、覚えてはいたが使う必要がなかったが初めての思念通話でライラに問いかける。


「(ライラ聞こえるか!?ちょっと教えてくれ)」


「(えっ…思念通話、なっ…なんでしょうか?)」


「(俺が覚えた魔王の波動ってスキルってなんだ?)」


「(え、ええと…主に相手が使っている魔法の効果を消去させるスキルという記録があります)」


「(それは強化魔法とかに限定されるのか?)」


「(特にそういった記述はありませんが…使用した履歴が少ないようで情報がありません)」


「(わかった、やってみるしかないか)」


こうなったらやるしかない、こちらが出来る手はもう残ってないんだ。

魔法効果が打ち消せれば氷結牢獄も破壊できるかもしれない。


「いくぞ!フォルマール!これを喰らえ!魔王の波動!!」


スキルを発動すると周囲一体が物凄く強大な光に包まれてて何も見えなくなる。

時間にしてほんの一秒からニ秒の間で、光が収束して周囲の状況が見えてきた。


どうやら魔法効果が全部消えてヴァレリアが閉じ込められていた氷の牢獄も霧となり周囲に分解されているように見える。


周囲に漂っていた霧が静かに晴れると中から何故か全裸になったヴァレリアがいた。

自分の状況がよく掴めず体を見てみると異変に気づき珍しく大声で女の子っぽく叫ぶ。


「いやあああああああ!パルテ様なにするんだ!?」


ヴァレリアは両腕を使い、自身の大事な部分を隠してしゃがみ込んだ。


「えっ!?どういう事?なんでヴァレリアが全裸になってんの…」


魔法効果を消すスキルなのに仲間を全裸に剥いてしまって俺も驚く。

何故こんな効果が出たのか意味がわからなかったがライラが冷静に分析して伝えてきた。


「どうやら…ヴァレリアさんの洋服と鎧は魔法効果で作っていたんですね…」


なるほど、そりゃ魔法効果消したら全部消えるよなあ…ってこれじゃあヴァレリアが戦えないじゃないか!!


思わぬ事態に驚いたが今はそれどころじゃない、フォルマールがどうなったのか探って次の一手を見極めないと対策が打てない。

しかし先程まで存在した相手の気配が全く消えてしまった。


「フォルマールがいない?どういう事だ」


「もしかして、この一体に魔法をかけて自分の分身を作り上げていたのかもしれません」


という事は本体は離れた場所にいてこの場所に遠隔で自身の分身体を操作していたのか!よし相手の攻撃方法がわかったので今度はこちらの番だ。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

月曜日は投稿お休みです。

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