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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第6章 ガンギルダ王国編

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50. 四天王『フォルマール』が現れた!ガンガンいこうぜ!

ライラとお風呂で色んなことがあった翌日。

窓から差し込める朝の日差しが部屋に差し込み、眩しさで目を覚ました。


なんだか唇に瑞々しい感触を感じて、ゆっくりと閉じた目を開けるとライラが俺の上に重なりすぐ眼の前で顔を覗き込んでいた。

寝ぼけ頭で何事かと思い彼女に挨拶してみる。


「お、おはよう…」


「おはようございます、パルテ様」


「ど、どうしたんだ朝からこんな近くで俺の寝顔なんか見て?」


「ふふっ…内緒です」


ライラの体の感触と重みを全身で感じながら彼女は優しく微笑んでいた。

なんだか唇に柔らかい感触と触れ合った気がしたのだがもしかして寝てる時にこっそり口づけされたのか?

彼女は全く動揺もせず二人で見つめ合った状態でゆったりとした時が刻まれ、何時もの日常とは違うまるで恋人同士が朝を迎えたような雰囲気で抱き合った状態で静かで優雅な時間を過ごす。


しかしそんな静かな時間は長くは続かず、突然金属がこすれ合う音を響かせながら廊下を走る人物が現れ自分たちの部屋の扉を激しく叩いて叫んできた。


「早朝から失礼します!たったいま、魔王軍四天王がこちらに向かっているとの連絡があり早急に準備して欲しいとの王子からの言伝(ことづて)を伝えに参りました!」


こんな早朝だというのに四天王がもうやって来たのか。

もう少しゆっくりとした時間を過ごしたいのにと相手の襲来に不満を感じながら伝令を伝えてきた人物に対して大声で返答を返す。


「わかりました!準備してから向かいますので王子にお伝え下さい!」


「承知いたしました!お待ちしております」


じゃあ、俺達は早速準備を整えるために起き上がるとするか。

上に乗っていたライラを両脇から抱えて隣に静かに降ろす。

次に、ヴァレリアを起こさないとだな、ライラに頼んでこちらも準備を進めよう。


「ライラ、ヴァレリアを起こしてくれ」


「はい、わかりました」


隣りに座ったライラは何事もなかったように床に足を降ろし隣で爆睡しているヴァレリアを起こしに向かって体を揺さぶる。


「ヴァレリアさん起きてください、敵が来たそうです」


「んあ?…あれここどこだっけ?」


ヴァレリアはまだ寝ぼけているようだ、敵と戦うと言うのに全く動じず豪胆というか普段通りに過ごせるのはやはり備え持った強さの貫禄か。


こちらも準備するためいつもの洋服に着替えよう。

上着を着ようとして今更気付いたんだが、そういえば女性の体に例の農作業服がキツくなってきていたんだ。


上着の胸部分が締め付けられているので、洋服の調整しなきゃいけないと思ってたが無理やり着てずっと先延ばしにして放置していた。

なんか胸元がまだ成長してるような感じがして、そろそろ別の衣装を考えないといけないな、この件が終わったら女性陣に相談してみよう。

色々考えていたら二人の準備もできたようだ、早速王子の元へ向かおう。


──領地内防衛詰め所


全員で準備を整え現在の状況を調べるため王子の元へ向かい合流した。

準備にて手間取り遅くなったが王子は全く気にせず迎えてくれる。


「遅くなりました、王子」


「お待ちしておりました、では現在の状況をお伝えします」


王子が言うには、この領地の南側にあるベンダルシアの丘から四天王とスケルトンナイトから成るアンデッド軍団が徐々に接近しており、もうしばらくで領地前線まで到達するそうだ。

大体の状況は解ったので、事前の打ち合わせどおりこちらに任せてもらい王子達には領地内で敵が侵入しないよう防衛に徹してもらおう。


「それでは討伐に向かいます、王子様と騎士達は領地の防衛をお願いします」


「承知いたしました、パルテ殿、リブラ殿、ヴァレリア殿ご武運を」


さーてと、では見るものはいないのでこちらは派手にやらせてもらおうか。


「さて、いこう」


二人は頷き領地の南門を出て敵が来ている丘の方まで三人で飛んで向かう。

出発して数分で敵の軍勢が大量に侵攻して来ているのが見えた。

ライラにどれくらいの数が来ているか調べて貰おう。


「ライラ、どれくらいの敵がいるかわかるか?」


「そうですね、概ねですがニ千程度の軍勢がいますね」


「フォルマールはどこにいる?」


「軍勢の最深部にボーンゴーレム四体とデッドリーナイトニ体に護衛されていますね」


目を凝らすと魔法使いのようなローブ姿で不気味なオーラを漂わせた四天王が鎮座している、見た感じなんだか偉そうだな。

こちらの存在に気付いたのか不気味に嘲笑しながら何か言っている。


「ククク…なにかと思えば…たったの女三人で、この四天王フォルマールに挑むなどお笑いだ…」


どうやら相手は、こちらがただの女三人組だと思って油断しているな。

出来れば時間を掛けずに一気に勝負を決めたい。


「ライラ、ヴァレリア準備はいいか?開幕は俺の魔法からいくぞ、ヴァレリアは魔法の後にフォルマールの近くにいる護衛達を倒してくれ、ライラは補助魔法だ」


「おう!任せとけ!」


「お任せください!」


まずは、開幕の一撃で雑魚のアンデッドを一掃するため魔法を詠唱した。

覚醒してからの本気で撃つ魔法だ、どれくらいの威力になっているかわからないがアンデッド相手だから巨大な炎魔法を一発ぶちかましてやる。


「いくぞ!!地獄炎ヘルズバーン!」


魔法の詠唱とともに敵の軍勢の中心に物凄く巨大な火球が出現した。

大雑把だが全長100メートルぐらいあるんじゃないだろうか、今までのヘルズバーンだと相手の周辺に出現した業火で焼き尽くすみたいな感じだったが魔法自体の性質が全然異なっている。


次の瞬間火球地面に落下して五本の火柱が現れる。

巨大な火柱は渦を巻きながら周囲のアンデッドを蹂躙して全てを灰にしていく。


ヘルズバーンの一撃で二千近くいたアンデッドの軍前は、殆どを焼き尽くした。

だが、フォルマールの近くにいたアンデッド達は氷魔法の障壁でこちらの炎魔法を耐えきったようだ。

覚醒して魔法の威力も上がっているのに耐えきれるという事はヴァラクよりも更に格上だと言うのが判断できる。


それどころか配下のアンデッドをほぼ半壊させたのに、四天王のフォルマールは全く焦りもせず、余裕の表情すら伺える。


「ほお、なかなかやるじゃないか…だがそんなもので我がアンデッド軍団が消えると思うなよ!」


相手のセリフから雑魚アンデッドは何度でも召喚できる雰囲気がありそうだ。

だが相手が召喚する前に次の一手だ、何も言わずにヴァレリアが周囲の風を震わせて一気に飛び出す。


彼女が瞬時にフォルマール周辺にいるボーンゴーレムの近くで着地すると、手刀を使いその体を軽々と縦に一刀両断し真っ二つに破壊して叫ぶ。


「ひとつ!」


そこから体を大きく捻り左足を軸に右足で次のゴーレムを横一閃で胴体を破壊して上半身を吹き飛ばした。


「ふたつ!」


ヴァレリアは更に残りニ体のゴーラムに対して上から飛び上がり、頭上から叩きつけるように拳を振り下ろし地面にプレスして潰し、最後の一体を左アッパーで相手の体に大きな風穴を開けて粉々に粉砕した。


「さん…続けてよっつ!」


フォルマールの近くにいたボーンゴーレムを瞬時に四体を破壊するとは、ヴァレリアの近接格闘戦はそんじょそこらの敵じゃ全く相手にならないな。

これは、ほぼ任せても問題ないんじゃないだろうか。


「な…なんだと!?ボーンゴレーム四体をあっという間に破壊するとは!うぬぬ…行けをデッドリーナイト!」


フォルマールは側近として近くにいたゴーレムを破壊されて動揺したのか、ニ体の暗黒騎士を同時に彼女へと襲いかからせた。

だがヴァレリアは、振り下ろされた剣撃を避け両手で相手の胴体に掌底を重ね大声で叫んだ。


龍爪烈波ドラゴンクロー・バースト!」


ヴァレリアが放つ気功技でデッドリーナイトの腹部に巨大な風穴が空き体が粉々に砕け散り周囲に飛び散り消える。

ヴァレリアは残ったフォルマールを見据え指差しながら決め手のセリフを言い放った。


「さあて、残るはお前だけだぜ!」


俺は彼女の圧倒的な強さを目にしてこちらの出番は全く無いかもしれない。

そう思いながら最後に四天王との戦いを前にしてそう思った。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

月曜日は投稿お休みです。

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