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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第6章 ガンギルダ王国編

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48. ガンギルダ王子との面会

俺達はガンギルダ王子救援を皇女より依頼されグレインダイク領地へと向かう事になった。

こちら側のチーム編成は、俺とライラ、ヴァレリアで攻守を優先した組みあわせで挑む。


リブラが自分も行くと駄々をこねたが、村の防衛を手薄にするわけにはいかない防御の要に彼女が必要と説得して何とか落ち着いて貰った。


ライラを選抜した理由は長い間一緒に行動を共にしていたので、彼女の能力をある程度把握しているからだ。生まれ変わったリブラはまだ未知数なところが多く四天王相手に戦うには不安要素は出来るだけ排除しておきたい。


出発にあたりカエデは俺が魔王の手で背中に抱えて運ぶ。

見たこと無いスキルに相手は驚いたが移動時間短縮のため納得してもらった。

領地近くまで飛んで向かうが覚醒後の肉体は今までとは違い魔力量も空を飛ぶ速度も格段に強くなっている。


馬車移動で三日ほどかかる距離をほぼ半日で到着してしまい、カエデが王子との面会を整えるまで街の近くで待つことになった。

それ程時間も掛からずに王子との面会準備が整ったとカエデが迎えにきてくれ領地内に案内してくれた。


領地に入ると一際大きくてレンガ造りの小さい城のような建物に連れられて中に入り奥の広い部屋へと向かう。

大きめな扉に立ちカエデが静かにノックをして入室の連絡を伝える。

部屋の中にいる主から来訪の許可を貰い部屋へと入る。


扉の中には重厚な銀鎧に見を纏った金髪で二十代前半位の気品を兼ね備えたなかなかイケメンの男性がこちらの姿を見て近寄って来た。


「初にお目にかかる、我が名はガンギルダ王国第一王子『ゼリウス・ダイム・ガンギルダ』この領地の防衛任務を任されている」


王子自身の名を伝えながら右手を差し出してきた、普通の王族なら偉そうな雰囲気なのだがとてもそうは思えない程気さくな人物だと言うのが解る。

相手の手を取り強い握手をかわす。


「私は魔導師パルテです、よろしくおねがいします」


「この度は我らの援護に来ていただいたと聞き助太刀感謝いたします、まさかこれほど美しくて聡明な方だとは思っても見ませんでした」


そういえば自分は女の子の姿だった、王子が驚くのも不思議じゃないか。


「お褒めに預かり光栄ですが、今は急を要するかと存じます。世辞より魔王軍四天王との戦闘状況についてお伺いできますでしょうか?」


「これは手厳しいな…すまない。確かにその通りだ、では本題に入ろう」


あまり王族との会話を続けると一般人のボロが出るから話を早めに切り替えるべく話を打ち切らせて貰った、こういう話かたはとても苦手なんでな。


「カエデから伺っていると思うが魔王軍四天王がこの領地に現れて、我ら王国騎士団は戦力を徐々に減らされている、しかも相手は一気に攻めてくるような戦略を取らず、じわじわと楽しむように騎士達を亡き者にしています」


そういえばヴァラクと戦ったときも大量の軍勢で一気に攻める戦略には見えなかったな。

ジワジワと真綿で首を絞めるような国を疲弊させる戦略が共通しているがなにか狙いがあるのか?

共通しているのは、闇の力…いわゆる人々が持つ負の感情に関係していて魔王城にそのエネルギーを集めているとかか?


ライラが言っていた正教国家と魔王軍の繋がりや、闇の力を蓄える目論見、ソウルクリスタルという人の魂を結晶化してしまう相手の狙い。まだ点と点でしか繋がっていないが少しずつ思惑が見えてくるな。


「騎士達の半数を失ったと聞きましたが、そんなに強いのですか?」


「はい、相手は大量のアンデッドを繰り出し、数々の強力な魔法を組みわせて殺しを楽しんでいるような雰囲気です、勇猛に戦って亡くなった騎士達を丁重に葬りたいがそこまで手を回せないのが現状で…」


「強力な魔法というのは具体的にどのような攻撃がありましたか?」


「そうですね…麻痺、暗闇と周辺一体を氷結させる氷魔法を組み合わせて相手を身動きを出来ない状態にして、アンデッドの軍勢を使い兵士にトドメを刺させる戦法ですね」


王子の話を聞いている限り、アンデッドの軍勢以外にデバフ系と氷結魔法という事か。こちらが聞く限りそれ程強そうな雰囲気でもないが大量のアンデッドを召喚してくるのは一般兵士達には厳しいか。


「概ね把握しました、次の戦闘時には私と配下の二人で戦いますので王子たちは戦場に出ずに待機して貰ってもよいでしょうか」


「え…!?たったの三人で戦うのですか、我らも加勢いたしますぞ!」


「いえ、お心遣いは結構です。理由は二つですが他の兵士達がいるとこちらが自由に戦闘できない、もうひとつはこちらの攻撃魔法に巻き込まれる可能性がありますので参加はお控えください」


「そ、そうですか…それではお任せいたします。何か問題があれば直ぐにお伝え下さい」


「ええ、では敵の襲撃が確認できましたら宿屋にいますのでお伝え下さい、それまでは待機しておきます」


「了解しました!よろしくお願い致します」


事前打ち合わせも終わり王子と別れ近くの宿屋に向かった。

王子の計らいで宿代が無料になったのでラッキーだ、しばらく部屋でゆっくりと過ごしながら作戦会議を開かせてもらおう。


宿屋の親父さんに名前を伝えると最上階の奥の部屋へ連れて行かれた。

部屋に入ると貴族が泊まるような豪華な部屋でダブルベットが二つとなんとお風呂まで用意されてる。


そういえば肉体が復活してからお風呂に入ってないな、村ではお風呂が無いのでみんな汚れても水浴びとか水を染み込ませた布で体拭く程度だったなあ。

まずは、三人で作戦会議をしてから後でみんなでお風呂に入ろう。


「まずはリブラ、フォルマールの正体はなんだ?」


「フォルマールの正体は、ネクロマンサーでアンデッド系統の怪物を召喚して大量の軍勢で攻撃してくるのが特徴です。」


「次に攻撃の特徴とかは?」


「攻撃に関する情報については先程王子伺った内容から特に追加事項はありません、四天王に関する情報は秘匿されているようで大まかな概要以外には記述がないんです」


「そうか…とりあえず死霊使いならアンデッドを召喚するのも納得か、大量の軍勢は俺の魔法で蹴散らすとして、高位の敵とか現れた時の対処を考えないとな」


「ヴァレリアは、もし高位な敵が出た時に単独で対処してもらえるか?強い敵が存在しなかったらフォルマールを直接相手にしてくれ」


「はいよ!わかった、まあ強いやつなんか蹴散らしてやるよ!」


「頼もしいな、強さについては信頼しているからお願いする、続いてライラはヴァレリアのサポートにまわってくれ」


「え?パルテ様のサポートじゃないんですか?」


「ああ、復活した魔王の力がよく解らないから、当面二人で戦って貰う、俺の戦力は温存してピンチの時に助ける」


「解りました、おまかせください」


開幕の魔法でアンデッドを掃討したとしても、恐らく再召喚してくるだろう、相手の魔力がどれくらいか解らないが何度も敵が復活する可能性を考えてこちらの力は温存しておきたい。一気に倒したいが四天王と呼ばれる相手だ、一筋縄ではいかないだろうし、助っ人として来た以上ジリ貧に陥る事は避けたい。


一通り作戦がまとまったところで、あとはのんびり部屋で過ごそうと考えていたが思ったが、部屋に入った時のもうひとつの目的を皆に告げる。


「せっかくお風呂があるんだし、みんなで入らないか?」


異世界に来て初めてのお風呂をみんなで入ることを提案する事にした。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

月曜日は投稿お休みです。

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