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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第5章 魔王覚醒編

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46. 三人の新生活で波乱万丈はじまる!?

魔王として覚醒してから本当に色々な事に巻き込まれ暇がない。

女の子に生まれ変わったり、アレを生やされたり、魔王の力を取り戻したと思ったらリブラが分裂して二人と結婚することになったりと慌ただしい毎日だ。


ひとつ確認することがあった、リブラとライラに分裂して二人の能力配分がどうなっているかを知るべきだと思った。


「それでリブラが使える能力って何があるんだ?」


「ボクは、魔王城の図書館に記録されていた情報を調べる事と魔法障壁の防御能力、あとは幾つかの攻撃魔法です!」


「いままでと変わらない能力って事か?」


「そうですね!ご期待に添えさせていただきます!}


「じゃあ、ライラは何が使えるんだ?」


「リブラの能力は純粋にそれだけでしょ、私は彼女の力を事象改變させ具現化した能力ですね、魔王城の書物を調べる力は若干劣りますが、他にも色んな事ができますよ」


「例えば具体的にどんな事をやってきたんだ?」


「魔王城を脱出したり、森の大樹にあったコアを魔法障壁でクリスタルに封印して、肉体転移の能力とか、パルテ様を覚醒させたスキル等様々ですね」


「それって今までやって来たこと全部って事?」


「四天王との戦闘以外はそうです」


「つまり万能だった能力は全てライラが助けてたって事?」


「いや、リブラの能力を使っていたので半々ぐらいですかね、それと私が使用したスキルは彼女も使えるようになっています」


「もう!ボクが役立たずみたいに言わないでくださいよ、これから絶対お役に立ちますからお任せください!」


胸に手を当てて何故だか自信たっぷりにドヤ顔を見せる彼女。

二人の会話を聞く限りライラの方が能力値は高そうだ、リブラがもっている技術は戦闘に関して特化している気がする。


これから少しずつ二人の事を解明していくとして、今後の方針について真剣に考えていた俺を見つめていたリブラが突然ライラに問いかけた。


「ところでライラ、パルテ様の真剣なお顔見て何か思わない?」


「え…?」


「ライラってパルテ様にプロポーズされてからずっと二人でイチャイチャしたいの我慢してたでしょ?」


「ちょっと何いってんの!?」


「んふふ~、ボクは精神の中で貴方の心に抱いた気持ちが見えてたから誤魔化しは聞かないよ、天使なのにいけないんだぁ…?」


「そ…それは…別にいいじゃないの」


ライラは顔を赤らめ恥ずかしそうにこちらをチラチラ見てる。

結婚の約束でグイグイ攻めて来たけど実は本気で俺と結ばれたいと思ってる?だけどプロポーズだけでそんなに好きになるものなのか?他に何か理由があるんだろうか、なんだかライラが凄い可愛いと思っちゃうじゃないか。


「でもボクもパルテ様の事大好きだから負けないよ」


「わ…私だって…負けないから」


二人の間で激しい火花が飛び散っている雰囲気を感じながら突然リブラが俺の方を向いてお願いをしてきた。


「パルテ様、ちょっとだけ目を(つむ)ってもらってもいいですか?」


「目を閉じるの?わかったよ」


リブラに促されて目を閉じると突如として静かになった。

なんだか少し吐息を感じると思ったら唇にとても柔らかい感触が伝わる。

凄く水々しい感じで温かい、一体何かと思って目をちょっと開けて見るとリブラが俺と濃厚な口づけをしていた。


え!?突然のキス、なんだなんだどうした!?喋ろうと思っても唇が吸い付いていてうめき声にしかならない叫びをあげる。


「ん~~~~~~!」


「ちょっと!!リブラ何してるの!?」


長い口づけに満足したのかゆっくりと顔を話すと一筋の糸が離れて切れる。

小悪魔っぽい笑みを見せながら自分の手を口元に当てていたずらっぽく喜びの気持ちを話す。


「んふふ~、パルテ様の真剣なお顔を見ていたら我慢できなくなっちゃいました」


今まで冷静沈着な性格がリブラだと思っていたけど、こちらが本来のリブラなんだな、眼鏡っ娘だけど積極的なギャルっぽい振る舞い、自分で召喚しておいてなんだけど凄いギャップ持ちのキャラだったんだなあ。


「リブラ…なんだかめちゃくちゃ積極的になってないか?お前…実は小悪魔系だったのか…」


「だってボクはライラに負けたくないから、キスは先に貰おうと思ったんです!」


そういいながら彼女はまたも自分の胸に顔を埋めて感触を確かめている。

今まで冷静沈着だったライラとは違って大好きオーラ全開でこちらを攻めてくるリブラの攻勢に俺は圧倒されまくりだった。


「ずるいですよリブラ!」


「えー、いいでしょ?悔しいならライラもパルテ様とチュッチュしちゃえばぁ~?」


挑発するように自分の唇に指を当てて相手にもキスをするよう促するリブラ。


「ど、どうする…?」


「い、今は…遠慮しておきます…大事な時に取っておきます」


ライラはかなり奥手なんだな、こちらからリードするべきか悩む。

二人を見てて思ったんだが一つ疑問だった点を聞いてみよう。


「そういえばライラはメガネかけないのか?」


「え、メガネ…そう言えば分裂した時になくなってますね、必要ですか?」


「俺にとってメガネを掛けた女子は魅力度100%増しになるんだぞ」


俺の言葉を聞いてライラは、突如立ち上がり腰に付けた本を開いて物凄い気迫で何かを調べだした。

通常の三倍くらいの速度で本のページが捲れていき、あるページで止まったと思ったら突如叫びだす。


万鏡変生スペクタル・オーバーライド!」


ライラは何かのスキルを使いテーブルに置いてあった鉄製のフォークを変形させてリブラと同じような眼鏡を作り出した。

そしてライラは何事もなかったように眼鏡を装着して俺に問いかけてきた。


「こ、これでいいですか…?」


少し冗談っぽく言ったのに物凄い真剣にライラがデレてくるじゃないか。

リブラと言うライバルが現れたので対抗心が芽生えたのか、ライラの行動がめちゃくちゃ可愛く見えてくるんだが。


なんだろう二人の好きな女の子に囲まれてここはパラダイスかな?

今まで魔王で散々苦労した分のご褒美タイムがやって来た?

もちろんそんな事はなく次なる問題がまたも俺の周辺で発生するのであった。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

今週は月、水、金、日更新予定です。

次回よりガンギルダ王国編に突入します。

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