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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第5章 魔王覚醒編

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45. リブラが突然分裂!?一体何者?

俺はヴァレリアの秘奥義により男性としての能力アレを取り戻した。

リブラが復活したモノを使って魔王本来の力を取り戻すことが出来たが突然彼女が二人に分裂してしまい全員が驚いた。


「り…リブラが二人にどうなってんだ…?」


「ぱ…」


「ぱ?」


「パルテ様~!やっとボク自由になれました!」


突然リブラの口調が変わって俺にダッシュで抱きついて来た。

密着した彼女は胸元に顔を埋めて嬉しそうにスリスリして全身で感触を感じている様子が垣間見える。


「んふふ~、パルテ様を直で感じられます~、ボク幸せですー!」


なんかリブラの性格変わってないか?突然ボクっ子になってるし今までと丸っ切り別人のような振る舞いだ、こんな甘えんぼ見たいな姿始めてみた。


「あちゃー…こんな形でバレるとは思わなかった…」


もう一人のリブラがバツの悪そうな感じで、頭に手を当てて困った表情を表す。

二人の容姿は双子のようにそっくりだがよく見ると自分の胸元にいるリブラと似て非なる部分が幾つか見受けられる。


顔は少し大人っぽいしトレードマークのメガネを掛けていない。

そしてリブラの衣装は黒を基調としているが分裂したもう一体は白をベースとして色使いも異なっている。

トレードマークの帽子についた羽も白でまるで悪魔と天使みたいなデザインの違いがあるのが大きな相違点か。


「パルテ様聞いて下さい!今まであの女にボクずっと操られてたんです!」


リブラはもう一人の自分を指さし自分が今まで操作されていたと言う。


「操られてた?どういう事だ?」


「生まれたときから体の能力を乗っ取られて、ボクはずっと精神の中でなりゆきを見ているだけでした、だから自由になれてスッゴク嬉しいんです!」


生まれたときから?リブラを召喚した時を思い出せ…そういえば確か召喚を発動した時に光の筋が体に入っていくのが見えた、あの時に取り付いて本来の彼女に憑依してずっとなりすましていたのか?


という事は、眼の前にいる人物はリブラではない、彼女と目を合わせて本当の正体について俺は問いかけてみた。


「お前は一体何者だ?」


こちらの問いかけに対して微塵も動揺を見せず落ち着いた口調で静かに答えを放つ。


「私はもう一人のリブラですよ、魔王様の従者です」


「ウソです!貴方はボクとは違うじゃないですか!パルテ様の従者リブラはボクです!」


「でも、私も名前の契を受けていますし、リブラの名前を受け継いでいるのは違いないですよ」


どういう事だ?リブラがリブラでリブラでは無い。

なんだか混乱してきた、何故二人に分裂したのかも理由が解らない。


「さっきの話ではリブラに取り付いていた異物を排除すると伝えていた、つまりこちらにいる子が本体で貴方は異物…いわゆる別人じゃないのか?」


「確かに状況証拠から推測すればそうなりますね、でもパルテ様から名を授かった時点で私は貴方との従者契約が結ばれています」


「従者契約が結ばれているなら俺の命令に従えるだろ、リブラ正体を明かすんだ」


「ダメです、私の正体は機密事項です」


「それなら正体を話すまで味方とも敵とも言えないな」


俺とのやり取りの中、突如として現れたリアがもう一人のリブラの正体について明かす。


「その方は恐らくですが天使の方ですよ」


「天使?神の使いって事か?」


「はい、最初にリブラさんにお会いした時、肉体の奥底に物凄く強力な光属性の力が隠されていたんです、その事について尋ねたら口外しないよう言われましたが具現化した姿をみて確信しました、間違いなく天使の方でしょう」


「でも天使って魔族に対して敵対する勢力じゃないのか?」


「そうですね、天使は闇の力を消滅させる事を本来の目的としています。ただ下位の天使ならリブラさんに取り付いた時点でもう一人の本体を消滅させるはずです、二人の存在を維持したまま闇と光の力を使えるとなると恐らくかなり上位の天使だと思われます」


「さすが光の精霊ですね、あっさりと見破られますか…」


リアに正体を見破られても冷静に対処する、いつものリブラと同じような冷静沈着な姿、これは間違いなく今までの彼女が見せた振る舞いだ。


「何故だ?聖なる属性の天使が魔王の味方をするとは一体何が目的だ?」


「それは機密事項です、でもそれでは納得出来ないでしょう。ひとつだけヒントを与えます、私の目的は正教国家ディス・パティールと魔王軍絡みとお伝えしておきます」


「正教国家と魔王軍?どういう事だその二つが何の関係があるんだ」


「機密事項ですが、まあいいでしょう。このニ勢力は裏で繋がっています」


「正教国家と魔王軍が繋がっている?意味がわからんな」


「まだパルテ様に全てをお伝え出来ないんですよ、時がくればいずれお話します」


正教国家と魔王軍が繋がっている?思い当たることはなんだ?そう言えば姫様が幽閉された場所には闇の力を物凄く蓄えていたな、確か正教国家の司祭が裏で絡んでいたはず。

もしかして闇の力を魔王軍に渡していたとか、でも何故ださっぱり理由が見えてこない。


「しかし、敵か味方も解らない人物を側に置くのは気が引けるな」


「パルテ様よく考えてください、私は今まで魔王様の配下としてずっとご助力してきました、私が貴方の敵だったら本来の力を復活させずに覚醒時に全てを消滅させることも出来たと思いませんか?」


確かにその言葉には一理ある、これまでの彼女が自分に対して取ってきた行動は完全に従者としての振る舞いだ、敵としての行動とは一線を画す。

でも、別の目的のために生かしているだけだったらいつか消滅させられる可能性もあるがどうするか…。


「わかったよ、従者としてそばに仕える事を許す」


「ありがとうございます、ところでパルテ様…同じ名前が二人いるのは混乱しますから、私にも別の名前をいただけますか?」


別の名前だって?確かリブラの時は図書館のライブラリ(Library)からリブラって結構安易に決めたけど考えるか、半分の名前でブラリとか何か旅に出そうな名称だなあ、天使からアンジェラとか?ダメだ安易すぎる、リブラと似た語感で考えよう。


「悩んだけど、リブラと姉妹みたいなものだしお前の名前は『ライラ』に決めた」


「新たな従者『ライラ』改めて魔王パルテ様の配下として仕えさせていただきます」


名前契約の契が新たに交わされたのかライラの体が一瞬光り、従者として改めて登録されたようだ。


「じゃあパルテ様!ボクのお願いも聞いてください」


「なんだいリブラ?」


「ボクはパルテ様のプロポーズ受けます!結婚の儀を交わしますよ!」


リブラは目をキラキラと輝かせながら突然プロポーズを承諾してきた。

え?今までやんわりと断られてたけどいきなり夫婦になるって事?

突然過ぎないか?確かにリブラが現れた時に約束はしたけども突然了承されるとこちらの準備が出来ていない。


「わかった、結婚しよう。だけどもう少し準備に時間が必要だから待っててな」


「えー!直ぐにでも出来るのに、でもパルテ様が結婚してくれるなら待ちます!」


「じゃあ、パルテ様…私からも一つ」


「なんだ、ライラなにかまだあるのか?」


「パルテ様は私にもプロポーズしてくれましたよね?もちろん私とも結婚してくれますよね?」


「え…?でも天使が魔族の人間と結婚していいのか?しかも女性同士だから同性愛になるけどその辺りは問題ないのか?」


「だって最初にあんな情熱的なプロポーズを受けたんですよ、天使とか魔族とか女性だからって関係ないですよ、まさか分裂したから結婚しないとかウソだとは言いませんよね?」


なんだかこちらを詰めて来たライラの表情から若干のヤンデレ風味を感じる。


「ど…どうしようかな、とりあえず一旦保留してもいいか?」


「ダメです、今決めてください。なあなあで誤魔化されたくないのでハッキリと!ここで告げてください!」


「パルテ様はボクと結婚するんです!ライラには譲りません!」


「ダメよ、私もプロポーズ受けたんだから三人で結婚しましょう」


リブラとライラ二人に詰め寄られて、逃げ場がない。

一度約束したしウソでしたとかいい加減な事もいいたくない。

二人とも俺の好みで作ったんだからな。


「わ…わかったよ、リブラとライラ二人と結婚するよ…約束したからな」


突然嫁候補が二人に分裂して両方と結婚の約束することになるなんて、誰が予想できたであろうか。

俺の内心では魔王生活がこれから更に混乱に導かれそうな予感がしていた。

筆が乗ったので月曜日投稿、火曜日お休みにします。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

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