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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第5章 魔王覚醒編

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44. 魔王の肉体に異変!?ヴァレリアの秘技とは?

──翌日


何だか昨日会議があったというのをリブラから口づてに聞いた。

内容については内緒だと言われた、女性だけの秘密会議だそうだ。

俺自身も今は女の子なんだけど、一人だけハブられて少し悲しかった。


村の防衛問題は先日話し終わったし、久しぶりに日常に戻り農作業でもやるかと思い、リブラと共に外に出た所でヴァレリアといつものエルフメンバーが待ち構えていた。


「パルテ様!ちょっといいか?」


「なんだいヴァレリア?」


「ちょっとパルテ様に試したいことがあって、その場で待ってもらえるか?」


「一体何を試すんだ?」


突然ヴァレリアは腰を下げながら右半身から斜めに構えを取った。

右手を後ろに大きく下げながら何かのエネルギーを拳に集めている。

まるで攻撃の構えを取っている雰囲気、本能でヤバイと思ったが一足遅かった。


「龍族秘奥義!神竜陽胤ドラゴニック・ヴィリレ!」


「ぐはあああ!」


彼女が放つ右手の掌底からの必殺技が俺のお腹にモロに入り悶絶した。

油断した腹部に跡が残るくらい強力な掌底が入りめちゃくちゃ痛い。


「な…なにしやがるヴァレリア…」


お腹を抑え込んで膝をついた状態の俺を見てヴァレリアが問いかけてくる。


「パルテ様体に何か変化がないか?」


体に変化?なんだか痛みでわからなかったが股の間がムズムズしてくる。

女性の体では感じない股間から現れた久しぶりに懐かしい感触が蘇ってきた。

え、これってもしかしてアレか?我が懐かしの相棒か!?


「ななな…なんだ!俺の股間に懐かしい男のアレが!?」


「お、どうやら上手くいったみたいだな」


「ヴァレリアいったい何したんだ!?いきなり女の子だった体が両性具有になっちまって男か女かわからなくなったぞ!」


「これは龍族の秘奥義で女性に男性の能力を持たせる技なんだ」


「どんな奥義なんだ!?いきなり男のアレ生やすって!」


「龍族って男が生まれにくいんだよ、そこで歴代の龍達が種族繁栄のために女性の体に男性の生殖器を生み出して子供を生めるように変化させる能力を作り出したんだ、他の種族に使ったのは初めてだけど上手くいったみたいだな」


「な、なるほど…それでこれずっと生えたままなのか?」


「いや、効果は一時的なもので体質にもよるけど数時間から一日で元に戻ると思う、今回は技の効果が出るか実験だったけど、これで子供作ることが出来ることがわかったな」


女性の体で子供作れなくなったと思ってたけど、この技があれば女性同士でも子供が作れるってことか、便利な技だけどこの技多用しても大丈夫なんだろうか。


「これって副作用とかないのか?使いすぎるとよくないとか」


「あるよ、この技を受けると少し寿命が削られる、乱用はできないんだけどパルテ様は魔族だから寿命の問題は無いだろ、あと一回使うとしばらく生やすことは出来ないくらいかな」


「そ、そうか人間が使うと危ないけど、長命種なら問題ないってことか」


後ろで見ていたエルフ達が両手を取って何故か歓喜の声をあげている。

女性同士で子供が出来るとわかったからだろうか理由は謎だ。


「これは凄い興味深い技ですね…」


リブラが俺の股間を凝視しながら何だか呟いていた。

ズボン越しとは言え盛り上がってるし、何だが少し恥ずかしい。


「おい、リブラ…人の股間見ながら真面目に語るな、恥ずかしいよ」


リブラは俺の言葉でハッと気付いたのか顔を真っ赤にして両手を交差させて激しく動揺し股間を見ていた訳ではないと否定する。


「いやややや!そうじゃないんです!バルテ様の股間から魔王本来の力が湧き出ているんです」


「魔王本来の力?」


「ええ、以前いいましたけどパルテ様の魔王力は男性の肉体に宿るといいましたよね、今一部だけ戻った部分にその力の片鱗が現れているのです」


「へえ、男性の肉体が一部だけでも力が現れるのか」


「もしかするとパルテ様の肉体に魔王の力を取り戻す事ができるかも…」


「本当か!?」


「ちょっとここでやると危ないかもしれないので、広い所に行きましょう」


リブラに連れられて以前復活の儀式に使った場所に移動することにした。 

どうやら本来の力が解放されて周囲に影響を及ぼしたら大変だという。


リブラはいつものように自分の本を取り出し、魔王の力を移すスキルについて調べているようで、あるページで止まり何かが解ったようだ。


「パルテ様、準備はよろしいですか?」


「もう好きにしてくれ、女の子になったから多少の事では驚かないぞ」


「では、いきます!本来の力を取り戻せ!魔王接合のユニオン・オーバーロード!」


リブラのスキルが発動すると股間から光が発せられ全身に星のような煌めきが纏わりつく。

周囲を漂う光の粒は女性の肉体に吸い込まれたかと思うと突然リブラの瞳から光が消え機械的なアナウンスを行うような口調で次々と告げる。


「魔王バルテオス肉体異変を感知…女性の肉体として再復活を確認…体組成レベル完全体として100%の復元…封印されていたスキル及び魔法の移譲を開始……」


以前、闇の肉体が復活したときと同じだ。

リブラが突然事象報告モード?で変化した内容を語り始める。

これが魔王の従者に備えられた能力なのだろうか、静かに聞いてみよう。


「……完了、新しい肉体に全スキルと魔法の移植、全ての能力が引き継がれました」


リブラの移譲完了の言葉で、全身に物凄い力が溢れてくる。

以前の闇の肉体では感じなかった魔法本来の力なのだろうか、圧倒的な魔法力と力の解放でありえない程の力が全身を駆け巡る。


「うおおおお!なんだか(みなぎ)ってきたぞお!」


「封じされた最後のスキル『魔王の波動』が解放されました」


魔王の波動ってスキルってなんだろう?後でリブラが正気を取り戻した時に教えてもらうとしよう。


「魔王完全復活により従者リブラの能力が大幅に上昇…防御力が大幅に向上いたしました」


「なお、魔王バルテオスの従者リブラに何らかの異物反応を感知…取り付いている霊体を排除します」


リブラに異物が取り付いている?そんな事初めて気付いたぞ?一体何だ、と思った瞬間にリブラの全身が光を放ち突然に二つに別れる。

分裂した光の輝きが静かに消えた後、驚きの光景に全員が大声を上げた。


「ええええええええっ!?」


「り…リブラが二人になった!?」


突如として分裂した二人のリブラに驚愕した、何故こんな事が起きたのか。

謎が謎を呼ぶ展開だらけで新たに村の騒動がまた起きるのであった。

一日置き(隔日)の21時から22時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

月曜日は投稿お休みです。

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