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転生最強魔王の引退物語 ~最愛の部下と田舎でのんびり暮らしたい~  作者: 茶巾丸
第3章 魔王受難編

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16. ドワーフ国で魔王軍討伐について会議したい

ドワーフのルコットと共に彼女の故郷ガヴェリア国へと到着した。

入口付近では大勢の兵士たちが待ち構え、戻ってきたルコット達を歓迎していた。


彼らに案内され洞窟のような通路を抜けた先に巨大で重厚な扉が構えてあった、恐らくここで外部から敵の侵入を防いでいるようだ。

僅かに開いた扉の隙間から中に入ると大きな地下帝国が広がっていた。

内部に案内された俺達は、最奥にある城のような建物に向かい、七賢人へと会うように会談を組むという。


巨大な建物の入口を通り客間の様な場所へ通された俺達はここでしばらく待機するように言われた。

しばらくの時間が経過した後に、ルコットが俺達を迎えにきた。

七賢人との会談の用意が出来たそうだ。


通路を進み玉座とも会議場といえるような場所に連れてこられた。

中は広い場所にテーブルを囲んで男五人女性二人のドワーフが座っていた。

急遽用意されたような大きめの椅子に座るように促され、俺とリブラは席に着く。

全員の前でルコットが紹介を始めた、


「紹介しよう、ここにいる者達がドワーフ国ガヴェリアの統治を行っている七賢人だ、貴方のことは先に説明しておいた」


彼女は席に座っている上座の正面から順番に紹介してくれた。

ここにいる方たちを紹介しよう。


「『政治のボーマン』『鍛冶のベルコス』『商業のマルタ』『採掘のバストス』『建築のドラク』『道具のカンド』『食律のビスタ』の七賢人だ」


ちょっと人が多すぎて覚えられんな、リブラに覚えておいてもらって後で教えてもらおう。

まず、七賢人のリーダと思われるボーマンという人物から問いかけられた。


「お主が元魔王バルテオスというのは伺った、それでこの国を救う代わりに作物の販売と、道具の調達、人材の確保を望んでいる、それに相違ないか?」


「そうだ、我の目的は伝えたとおりだ」


「しかし、ドイラム村はガンギルダの領地ではないか、国に許可なくそのような勝手を進めてよいのか?」


「ガンギルダ国は、あの村を潰すつもりでいた、自国の民を大事にしない国に未来などない、そうは思わないか?この国の統治者達よ」


「それが本当なら確かにその通りだが、もしかしてお主は村を発展させガンギルダを乗っ取る考えか?」


「我はガンギルダを乗っ取るつもりはない、ドイラム村は独立した領地として再開発しようと考えている、村の皆が幸せに暮らせる場所にな」


「その言葉を信じるのは(いささか)か早計のような気がするが…」


「もし我が乗っ取るつもりならとっくに攻め入っている、しかしそれでは国にいる民はどうなる?統治者を失った民は混乱し、最悪国が崩壊するそれは望むところではない」


「理屈は通っているな…解った、この国を攻め入ってる魔王軍を討伐した後、今後について話を進めていこう」


「よし、わかった我が見事責務を果たして見せよう」


一旦会談は終了し、魔王軍が攻めてくるのを待つことにした。

時間が空いたので街がどのように発展しているか気になり見学したいと伝えると、ルコットが街を案内してくれると言うことなので彼女に連れられて行く事にした。

街では工業が発展していて、蒸気を使った機械のような道具が使われているようだった。


「我が国では、主に蒸気を使った機械を用いて一部工房の自動化を行っているの、製鉄や採掘、鍛冶仕事の補助や道具の量産などをやってるのよ」


ルコットは先程までの厳しい口調とは異なり、普通の女の子っぽい喋りに戻った。


「ん?先ほどと喋りの口調が違わないか?」


「ああ、規律ある場所や部下がいる時は厳しい口調で喋るけどこれって疲れるよのねー、だから普段は普通の喋りに戻してるの、こっちのが楽だわ」


俺も同じ気持ちだった、魔王っぽく偉そうに話すの疲れるんだよなあ、元社会人なんだし普通に会話したいと思ったので自分もそうする事にした。


「そうか、なら俺も少し砕けた感じで会話しよう」


国が管理している鍛冶工房を見せてもらった、剣や槍の矛先などコンベアロールのような所を通って流れ作業の様になっていた。


「ほう、これはかなり進んだ工業だな、製品の量産も早いのか?」


「そうね、魔王軍との戦闘が多くて国が使う武器の消費も多いから、国家が使う武器に関しては自動化しているわ、鍛冶の鋳造から武器の型取り、鍛錬のハンマー打ち付けまで殆ど自動よ」


「こういうの自動化と言うんですね、興味深いです」


日本にいた時は工業の自動化も進んでいたから特に驚かないがリブラは機械とか初見なんだろうな。

蒸気を使った機械が作れるなら、蒸気機関車とかも作れそうだな。

列車の技術は無さそうだし、いずれ相談してみるか。


街や住居建築の様式などを見ながら市場へ来てみた。

武器屋や道具屋、様々なアイテムが売られていたが市場は閑散としていた。


「市場は人が少ないな」


「物に溢れているのに、人が少ないです」


「魔王軍の侵攻で街を訪れる人が減っていてね、武器や道具の輸出も滞り気味でこのままでは商売上がったりなのよ」


恐らくだけどドワーフは工業都市国家なんだろう、自国だけでなく他国にも物を売ったりしてそうだ。

そういや世界の情勢に関して魔王の記憶って全然ないんだよなあ。


ある意味魔王城引きこもり見たいなものだったし、もっと外の世界の事を知りたいな。

村の復興がある程度進んで肉体の実体化が出来たら、リブラと一緒に旅をするのもいいかも知れない

色々考えながら街を巡っている時に気になったことがあったのでルコットへ聞いてみた。


「そう言えば国で食べる食料はどうしているんだ?」


「穀物や野菜類は他の国からの輸入に頼っているわ、以前はガンギルダ国から買っていたけど今は食料が不作してるようで最近は他国から仕入れているの、後は主にバンダーカウを飼育して肉を食料にしているね」


「バンダーカウ?なんだそれは?」


「見てみる?我が国自慢の飼育場を」


飼育場に連れてきてもらったがどうやらこの世界の牛みたいな動物を飼っていた。

ドワーフは肉を大量消費するので動物を飼育して肉牛として大量生産を確率しているそうで、メス牛は乳を絞って牛乳を飲み物として使っているようだ。


道理でドワーフ達は筋肉質な人達が多いと思った、これはうちの村でも飼いたいなあ。

魔王軍を討伐したら後で分けてもらう相談してみよう。


街を見て回っていた所に突如としてドワーフ戦士がルコットの元へ駆け寄ってきた。


「団長様!魔王軍が接近して来ていると 斥候からの連絡がありました!」


「なに!?わかった!今から厳戒の扉に向かう」


やっと来たかどんな魔王軍が来てるのか一緒に見てやろうと思い入口の扉にリブラと共に向かった。

洞窟を抜けて表に出てみたら、遠くの道から魔族の大群がこの国に向かってきていた。


「ん?あれは」


魔族の中に見知った顔がいた。

そうだ、あいつは四天王の一人だ、名前がわからなかったので『空を飛べそうな魔人』で覚えてたな。

名前知る前に魔王城逃げてきたから誰だか知らない、ただ四天王という事だけ。


「あれは、四天王の一人『虚空のヴァラク』ですね」


どうやらリブラが名前知っているようだ。

さすが魔王城の図書館の知識を持ってる彼女だけある、魔王軍のメンバーは把握済みなのだろう。


これから戦いが始まる前に。リブラと事前打ち合わせすることにした。


隔日(火、木、土) の21時頃更新予定、筆が乗ったら他の日も投稿します。

月曜日は投稿お休みです。

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