第49話 王都からの新メンバー
ブックマーク登録、ポイント評価、ありがとうございます。ヤル気が出ます。
ゴツイ体。
太い声。
だけど、女性らしい話し方!!
男性だと思ったけど、女性なの!?
胸を見ると、ふくらみがある。
でも、胸なのか筋肉なのかわからない!!
「お嬢ちゃん、おはよう♡
ワタシは王様の命で来た、〔武闘家〕のアムールよ♡
ダンジョン攻略の間、勇者パーティーに一時的に合流するわん♡」
(言葉遣いが女性だから、女の人かな……?)
よく見たら、お化粧してる。
唇が光ってる。
「アムールさん。
わたしは〔雑用係〕のアイビーです。
こちらはフェンです。
よろしくお願いします」
「アイビーちゃん、こちらこそよろしくね♡
こんなにカワイイ〔雑用係〕の子とワンちゃんがいるなんて、ウワサ通り〔結界のある山小屋〕は安全なのね♡」
どうだろう?
山小屋って……安全かな?
フェンが来るまで毎晩魔物が来てたから、安全と言われると首をかしげてしまう。
「おぉ! 〔武闘家〕が来たか!!」
「すごぉい! ムッキムキね!!」
「頼もしいです」
「これで、ダンジョン攻略も先に進めるわい」
みんな〔武闘家〕のアムールさんの合流を歓迎した。
「朝に到着ってことは、急いで来てくれたんだな。
今日はゆっくり休んで、明日からダンジョン攻略の再開にしよう」
「あらん♡
お気遣いありがとう♡
なんて優しい勇者さまぁん♡」
「やめろぉ~!
王宮から派遣された人物に気を遣うのは当然のことだ。
だから抱き着くな!!」
勇者さまは、アムールさんがちょっと苦手みたい。
「まず、そこの雑用から山小屋の説明を受けてくれ。
あとは、自由だ」
「わかったわ♡
アイビーちゃんよろしくね♡」
「は、はい!!」
いきなり、山小屋の説明を任されてしまった。
とりあえず一階から順に案内した。
「ここが食堂で、奥にキッチン。
左は、占い師のジージエおじいさんの部屋です。
廊下の先に、お風呂とトイレがあります」
うんうん。と、うなずいて、時々「ステキな山小屋ね」と言いながら、アムールさんは説明を聞いてくれた。
「へぇ、二階に勇者さまの部屋があるのね」
「はい。
エスメラルダさんと、フィリアさんの部屋も二階です。
三階にしか空きの部屋が無いので、アムールさんは、わたしの部屋の隣になると思います」
続いて、外の倉庫と結界の説明もした。
「弱い魔物は、結界が弾いてくれます」
ちょうど、スライムが結界に弾かれて、ぴょこぴょこ跳んでいた。
「あら、カワイイわね♡」
「そうなんです。
見ていてとても癒されるのですが、ほっとくと合体して大きくなるので、見つけたらこまめに倒しておきます」
「え?
大きくなるって……ユニオンスライムになるってこと?
そんなにたくさん出るの?
イヤァァ!!」
悲鳴を上げながら、アムールさんはスライムに〔かかと落とし〕をくらわせて全滅させた。
さすが王宮から応援に来るだけあって、手際が良い。
無駄のない動きに、感動した。
きっと、今まで何体もの魔物と戦ってきたのだと思う。
「やだん♡
びっくりして叫んじゃった♡」
「スライムを倒してくれて、ありがとうございます。
説明はここまでです。
わたしは川で洗濯がするので、ここで失礼します」
きのう洗濯しなかったから、今日はたくさん洗わなければならない。
今日はお休みだけど、洗濯だけはしておきたかった。
「川があるの? あたしもついて行くわん♡」
どんな川があるのか見てみたいらしく、洗濯にアムールさんもついてきた。
「川で水浴びとかしたいと思ってたのよ~♡」
「……マクラフィッシュが出るので、泳げないと思います」
「あら、マクラフィッシュなんか怖くないわ♡
これでもあたし、王宮に勤められるほどなのよ?」
ルンルンでついてきているところ申し訳ないが、あの川で泳ぐのは無理だと思う。
でも、とても楽しそうにしているし、洗濯物を半分持ってくれているので、これ以上は言えなかった。
実際に見てもらうのが、一番いい。
「バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ」
川に着くと、マクラフィッシュがいつものように三十匹以上いた。
わかってもらえたかな?
そう思って、アムールさんを見たら、アムールさんは洗濯物を落として悲鳴を上げた。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!
モノには限度、限度ってものがあるのよ!!
アイビーちゃん!
こんな危険な川で洗濯なんてダメよ!!
他!! 他を探しましょう!!!!」




