表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
52/61

第47話 フィリアさんと合流できました


「ありがたいけど、靴はもう無いかも……って、あ!

 フィリアさん!!

 フィリアさんを見ませんでしたか!?」



 王子を見つけて、すっかり忘れてた。

 フィリアさんは、どこだろう?



「こっちにいらっしゃいます!!」



 遠くにいた騎士の人が教えてくれた。

 フィリアさんは、ソラル王子よりまだ先に流されていて、そこで傷ついた人に回復魔法をかけていた。



「アイビーさん!」


「フィリアさん!」



 濡れたドレスのまま、わたしたちは抱き合って再会を喜んだ。



「あとは、うちの騎士たちがやるから、お二人はどうぞ着替えてください」



 ソラル王子が言った。

 すると、どこからかメイドさんたちがやってきて、わたしたちはお城の壊れていない部屋で順番に一人ずつお風呂に入れられた。



「俺まで洗われた。人の姿になるんじゃなかった」



 フェンはどうやらお風呂は苦手らしい。

 ミクちゃんは「泡だらけで楽しかった」と言っていた。



 お風呂から出ると、ずぶ濡れだったドレスが乾いているうえに修復されていて、ものすごく驚いた。

 ドレスに合う靴まで用意してくれた。

 靴はくれるらしい。

 もう見つからないだろうから、大変ありがたい。



「アイビーよ、約束のモノは覚えとろうの?」


「ウイロウだね?

 覚えているよ。ミクちゃん」



 ミクちゃんが「食べたい食べたい」と言うので、山小屋に帰ろう。

 舞踏会はめちゃくちゃになったし、お城の人は復旧作業に忙しいだろうしね。

 客人は早く帰った方がいいかな?


 ソラル王子に「帰ります」と伝えてくださいとメイドさんに言ったら、王子がすぐに別れの挨拶に来てくれた。



「アイビーの剣は見つけたけど、靴はまだ見つからないんだ。

 次に会う時までにさがしだしておくよ」


「ありがとう!」



 無くした〔グンラウグのつるぎ〕が帰ってきた。

 忙しい中、捜してくれたのが嬉しかった。

 すぐに右手に装着する。


 でも、靴を捜してくれると言っても、「次に会う時」なんてあるかな?

 勇者さまたちが今のダンジョンを攻略したら、わたしの仕事は終わり。

 もう、会うことはないと思う。

 そう思った時、ソラル王子の言葉がわたしの思考をさえぎった。



「ところで、アイビーとずっと一緒にいる彼はどなたかな?」



 そっか。

 フェンが変身するところを見てないんだ。



「わたしが飼ってる犬だよ。

 満月の日は人間に変身できるみたい」


「ふ~ん。

 アイビーが連れてた、あの犬か……」



 フェンをジロジロ見た後で、ソラル王子は言った。



「アイビー。浮気はダメだよ?」



 何を言っているのだろう?

 フェンを捨てて他の犬を飼わないようにと、釘を刺しているのかな?

 そんなこと絶対しないけど、ソラル王子もフェンを気に入ってくれたみたいで嬉しい。




「「「「「アイビーさまぁ!!!!」」」」」




 ソラル王子と別れの挨拶をしていると、たくさんの貴族の人達が駆けて来た。

 みんなドレスが汚れたり、セットした髪が崩れたりしている。

 かなり早い段階で非難した彼らでも、泥がついていた。




「〔田舎娘〕なんて言ってごめんなさい!!」

「助けてくれて、ありがとうございます!」

「やっぱり勇者パーティーに入られる方は、普通とは違いますのね!」

「奇跡の光を見ましたわ!!」

「ぜひ! またマシロ王国にいらしてください!!!!」




 そして、彼女たちは言った。



「私たち、ソラル王子のことはあきらめますわ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ