表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーの雑用係  作者: 葉桜 笛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/15

第10話 巨大なスライムとの戦い


「……ぜぇ、はぁ、……ぜぇ、はぁ、…………疲れた……」



 どれぐらい戦っただろう?

 夜の闇は深くなり、周りの森の木ですら見えにくくなってきた。


 わたしの実家は隣の山にあって、標高も同じぐらい。

 同じ山の夜なのに、こっちの方が暗い。

 月や星の光で、夜も明かりが無くても歩けるものなのに、それがない。

 森の木が月明りをさえぎっているとか、そういう問題じゃない。



(黒い霧が出てる?)



 空が見えるのに星が一つも見えない。

 ダンジョンが近くにあるせいで、魔物が多いからなの?

 これって〔瘴気しょうき〕っていうやつかな?

 時間がかかりすぎると、何も見えなくなりそう。

 わたしは、力を込めて巨大なスライムに切りかかった。



「ぼっや~ん」



 軽い傷を負わせはするが、ぷにゃぷにやしてて、剣が跳ね返る。

 しかも、小さな傷でも、魔法ですぐ全回復する。



「良いわね、魔法が使えて!」



 わたしは、簡単な〔火の魔法〕と〔水の魔法〕が使える。

 でも、〔火の魔法〕で森を焼いては困るし、〔水の魔法〕は巨大なスライムに効かない気がする。

 どちらかというと、吸収して大きくなりそう。




(もっと工夫しないと、いつまでも終わらないわ)




「う~ん」



 巨大なスライムをジィっと見る。




――――――体の中に流れている〔血〕の巡りを意識して、全身にかけます。




 なぜか、〔身体強化〕を教えてもらった時のフィリアさんの言葉を思い出した。


 巨大なスライムにも、「〔血〕の巡り」があるのかな?

 そう思うと、何か見えそうな気がしてきた。

 見えそうだけど、暗くていまいち見えない。

 目をらして見ようとしてたら、巨大なスライムが体当たりをしてきた。



(これって、剣を相手に向けるだけでいいんじゃ……)



 切りつけてもダメなんだもの。

 体当たりしてくるなら、その力を利用してみる!!


 わたしは女性用の剣を、お腹の前で構えた。

 刺さりやすいように角度だけ気を付ける。

 すると、キレイに剣が巨大なスライムに刺さった。

 刺さったのに、巨大なスライムは特に苦しむ様子はない。



 わたしの体は激しく木にぶつかり、木と巨大なスライムに挟まれた。

 痛くない。



(フィリアさんの〔身体強化〕があれば、死ぬことはない!!)



 長期戦、どんとこいと思っていると、うっすら光っていたわたしの体が光らなくなった。






 効果が切れた!!






 急がなくてはいけない。

 次の攻撃で確実に死ぬ。

 とりあえず、巨大なスライムに剣を刺したまま、血の巡りを見ようとがんばった。



(あとちょっとで何か見えそうなのに、暗くて見えにくい!!)



 光。

 光が欲しい。



 巨大なスライムの〔血〕の巡りの感触が、剣を伝ってくるような気がする。

 もしかしたら、筋肉(?)か何かかもしれない。

 見えないから、感覚がぎ澄まされて、何か掴めそうな気になっているのかもしれない。



 でも、見たい!

 光が欲しい!!




(光さえあれば、こいつが倒せそうなのに!)




 そのとき、一つの言葉が頭に浮かんだ。






「ライト!!」






 すると、今まで暗かったのに、突然〔光の柱〕が巨大なスライムの体を照らした。




「ここね!!」




 巨大なスライムの体内の左下に〔核〕を見た気がした。

 きっと、あれに違いない。



(あそこを攻撃しよう)



 そう思ったら〔光の柱〕が細くなり、巨大なスライムの〔核〕を光で刺した。






「ブッシャァァァァァァァァァァァン!!」






 巨大なスライムがはじけて、水が飛び散った。

 近距離の真正面から、それを浴びる。

 い、息ができない!!




「ぶぅはぁっ!!!!」




 スライムの体液で、全身びしょ濡れになった。


アイビー(14歳)    Lv9→15

 HP  450→750   攻撃力 45→60

 MP  13→22    防御力 14→18

【職業 雑用係】   〔特技 ライト〕

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ