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63話 激戦


空間移動魔法で親友達と一緒に【ゲート】の近くへと戻る。


見ると、まだ爆音と爆発が続いていた。




<コメント>


■オイオイオイオイオイオイオイオイ!!!


■ソラ!何やってんだよ!!!何戻ってんだよ!!!


■ヤバいって!今回はマジでヤバいって!!!


■周りの探索者の死体が。やべぇ・・・・・気持ちわりぃ。


■地面が血で真っ赤じゃん!!!


■『レベル0』が敵わないって言ったんだぞ?無理だって!無理無理!!!


■しかもお前一般人で『レベル1』だろ!何考えてんだよ!自殺行為だぞ!!!


■ソラさん!お願い!逃げて!!!


■皆を逃がす為って。。。何カッコつけてんだよ!!!


■死んだら元も子もないだろ!!!


■頼むから逃げろ!!!


■逃げろソラ!!!




心配コメントがもの凄く流れている。



僕は隣にいるスピカに尋ねる。


「どう?スピカ。」


「・・・・・そうね。そろそろ千発分の花火は終わるかしら。」



延々と続いていた爆発がなくなり、急に静かになる。


煙で何も見えなかった景色がゆっくりと晴れていく。


そこには、スピカの魔法に巻き込まれた数体の魔人と数十体の鬼人。そして100匹以上のデーモンの死体が転がっていた。


そのままゆっくりと黒い灰となって消えていく。



その先から、豪華な甲冑を身に着けた大柄の男が数人の男女を引き連れてやってくる。


僕はカメラを持ちながら、皆の一歩前に出た。


大柄の男は、数メートル前まで来ると止まって、周りを見渡した後、僕を見て、親友達を見て、最後にスピカを見ながら話しかける。



「・・・・・我は『ファイン帝国』七大将軍の一人。ギガン。・・・・・凄いな、この魔法は。貴殿が『監獄島』の結界に穴を空けた者か。我が国最強の魔術師エルメと匹敵する程・・・・・いや、それ以上の威力だ。あれに当たれば我々でも無傷ではいられなかったな。」


僕は探索者の死体を見ながら言う。


「僕はソラといいます。・・・・・何で探索者の皆を殺したんですか?」


「ほう。我々の言葉を喋るか。なに、お前達の実力を見たかっただけだ。強いなら融和を。弱いなら侵略を。・・・・・後者だったから作戦を遂行したまでだ。」



「お前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



僕は突然大声をだす。



「僕達も貴方達もまだ何も知らないだろ!!!僕は!自分がやられて、やだと思った事はしないと決めてるんだ!でもお前らは・・・・・・・覚悟は出来ているんだろうな!!!」


それを聞いたギガンは真っ赤になって怒る。


「ハッ!!!どうみてもただの普通のヒューマンでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!口先だけのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!弱いお前がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




「はい。すみません。」




<コメント>


■謝ってるwww


■怒られたwww


■確かにwww


■おっしゃる通りwww


■説得力なさすぎwww


■煽ってどうすんだよ!煽って!!!お前死ぬぞ!!!


■ソラお前マジですげぇなwww


■神経マヒしてるんじゃないか???


■どんな胆力してんだよwww


■ソラ。お前もしかして、ふざけてないか???


■ほどほどにしないとマジで殺されるぞ???




すると、後ろから美しい女性が鋭利な八重歯を見せながら現れる。


「・・・・・半分近く、私の部隊がやられたわ。貴方達、覚悟は出来てるんでしょうね?それ相応の対価は払ってもらうわよ。」



腰に差してある剣をゆっくりと抜く。



僕はそれを見ると、ゆっくりと後ずさり・・・・・・結構・・・・・かなり距離を取った。


そして全員が撮影できる位に下がると親友達に向かって叫ぶ。



「よし!みんな!頑張れ!!!」


「待て。」


「・・・・・エリオット将軍。」



お互いが戦闘態勢に入ると、一人の男が前に出てカッコよくお辞儀をしながら僕達に言う。


「お初にお目にかかる。私はギガンと同じ将軍の一人、エリオット。君達を早く殺さないと、逃げた『レベル0』や新たに上陸した探索者を逃がしてしまう。だから私が一気に片を付けさせてもらおう。・・・・・・・いでよ。」



光の魔法陣が現れると、そこから二体の巨大な上位精霊が現れる。


エリオットはニヤリと笑うと上位精霊に向かって叫んだ。


「さぁ!・・・・・この者達を消してしまえ!!!」




・・・・・・・・・・・・・・。




???????




【星空】全員が身構えたが、何も起こらない。




「???・・・・・何だ?どうした?・・・・・何故攻撃しない!!!」




その二体の巨大な上位精霊は、一番後ろでカメラを向けている一人の青年をずっと見つめていた。


そしてエリオットに小声で囁く。



「「 ・・・・・・・・・・。 」」


「・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?帰るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ?攻撃したくないだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ???おっ!おい!!ちょっ!ちょと待っ!!!」



突然、二体の上位精霊は消えていった。


あまりの出来事にエリオットは固まっていて、周りはどうしていいか分からず黙っている。



暫くすると周りを見ながらエリオットは言う。


「・・・・・ちょっ、ちょっと気分が悪くなってね。調子が悪いみたいだ。・・・・・・俺は帰る。後のフォローは任せたぞレヴィ。」



そう言うと、めちゃくちゃ落ち込みながら【ゲート】へと黙って入って行った。



「え~!何で僕に振るのさ?」


【ゲート】の柱に背をあずけて座っていた七大将軍の一人、レヴィがぼやく。




「あの。」




僕が離れた所から言うと、ギガンが僕を見る。




「・・・・・・・そろそろいいですか?」


「だからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!お前がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



魔族部隊隊長のグレースが一気に駆け出し、スピカに近づくと剣を振るう。



ギィィィィィィィィィィィィィィィン!



その間に素早く入り込むと、長刀で防ぎながらアカリは言う。


「まずまずの一振り。私は剣士とはあまり戦った事がなくてね。さぁ!楽しみましょう!・・・・・アカリ。参る!!!」



長刀で剣を押し戻すと、アカリはそのまま斬り込む。


グレースは、その一刀を素早く弾き、返す剣で横薙ぎの一刀。


それを刀で防ぎながら一歩前に出ての一刀。


二人の高速の剣戟が飛び交う。


刀と剣が当たり、火花が散る。



僕はカメラを二人にアップしながら言う。


「剣士同時の戦い・・・・・・・凄いですね。刀や剣の動きがまるで見えない。」




<コメント>


■うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!


■すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■マジすげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■斬り合いだ!!!


■時代劇何て目じゃねぇ!!!


■マジ斬りしてる!!!


■ちょっ!ちょっと待て!集中させろ!!!


■黙っててくれ!今いい所なんだから!!!


■静かに!!!


■アカリちゃん!頑張って!!!




視聴者も見入っている様だ。



ザンッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!



そして、暫くするとグレースの腕が飛んだ。



「ガッ!貴様!!!」



斬られたグレースは一歩下がり、アカリを睨みつける。


しかしすぐに斬られた腕が生えた。


ニヤリと笑うとアカリに言う。



「・・・・・私はヴァンパイア。不死なる者。こんな攻撃はすぐに回復するわ。」


血が付いた長刀を払いながらアカリが答える。


「そう。・・・・・なら動けない位、斬り刻めばいいかしら?」


「なっ!舐めるな!!!」



生えた手で剣を拾うと、再び間合いを詰めるグレース。



お互いが間合いに入った。



アカリは美しい長刀を下に構えて静かに呟く。



「秘技・・・・・・・・・・『百刀』。」



斬りかかろうとしたグレースの動きが止まった。




チンッ。




アカリが鞘に刀をおさめたと同時に、グレースの体は細切れになって地面へと落ちた。


グレースが斬られたのを見ながら、五番隊隊長、ネクロマンサーのアルフィーが呟く。


すると、周りの地面が広範囲に真っ黒になり、そこから次々と異形の形をしたモンスターやゾンビ達が現れた。




ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!




モンスターやゾンビ達が地面から上半身まで上がった所で、無数の『魔力の弾』が当たり、次々に消滅していく。



「なっ!なんだと?いっ、いきなり!!!おっお前何を?ガッ!ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」



大勢のモンスターやゾンビ達をあっという間に片付け終わり、そのままアルフィーに向かって無数の『魔力の弾』を浴びせる。逃げようにも銃弾の数の暴力で逃げられない。足に、腕に、腹に、胸に・・・・・全身に銃弾を浴びる。そして血を噴き出し、穴だらけになりながら絶命した。



銃から煙が出ている。



僕は草原にうつ伏せになりながら、機関銃を構えているエイセイにカメラを向けた。




<コメント>


■うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ビックリした!!!


■突然銃声がするんだもん!!!


■何だ?何が起きたんだ???


■アカリちゃんを観てたらいきなり銃声が鳴ったぞ!!!


■エイセイwww


■またお前かwww


■機関銃ってwww


■容赦ないなwww


■あいつ、またいきなりぶっ放しやがったwww


■相手に何かする暇も与えなかったなwww


■流石戦闘狂www


■エイセイ!カッコイイ!!!


■エイセイ!エイセイ!エイセイ!エイセイ!




機関銃を構えているエイセイの隣にいたココセがフッと消える。




キィィィィィィィィィィィィィィィィィィン・・・・・・・。




ギガンの前に一瞬でココセが現れ、ダガーで斬り込もうとしたが短刀で防がれる。



七大将軍の一人、レヴィが現れた。



そのままココセがすぐに離れ、距離を置く。



レヴィは笑顔で言う。


「・・・・・これは驚いた。僕と同じ位速く動ける者がいるなんてね。面倒な事はしたくないんだけど、前言撤回だ。・・・・・僕は『神速のレヴィ』。」


ココセは二本のダガーを構えながら答える。


「・・・・・ココセ。」




「「  勝負!!!!!  」」




二人が消えた。




僕はカメラで二人を探す。



すると、おかしな所を発見した。


草原の草が一ヶ所だけ舞っているのだ。


ダガーと短刀がぶつかる金属音。


そして、霧のように血が舞っている。



「だぶんここで戦ってるんでしょうね。・・・・・僕達じゃ見えない程のスピードで。」




<コメント>


■うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!


■うぉぉぉぉぉぉぉしか言えねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■何だこれ?何だこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■まるきり見えねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■もう超人の戦いじゃん!!!


■目で全然追えねぇ!!!


■血が舞ってる!!!血が舞ってるぅぅぅぅぅぅぅ!!!


■私、目がいい方なんだけど見えない!全然見えないぃぃぃぃぃぃぃ!!!


■ココセちゃん!頑張れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!




ドンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!




突然、ココセが吹っ飛ばされる。



数十メートル飛ばされたココセは、吐血して気を失いながら倒れた。



「ココセ!!!」



すぐにエイセイがココセの元へと向かう。



それを黙って見ているレヴィは肩で息をしながら、血だらけの自分の体を見る。


「はぁ。はぁ。はぁ。・・・・・・強い。強いね。君は。『速さ』だけなら僕の負けだ。・・・・・でも力と技で上回ったかな。・・・・・ふぅ。」



レヴィはそう言うと、倒れたココセに背を向けて、【ゲート】の方へと片手で手を振りながら歩く。


「楽しかった・・・・・久しぶりに楽しかったよ・・・・・僕はもう満足だ。ココセ・・・・・君と出会えて良かった。・・・・・・また会おう。」




そう言うと、レヴィは【ゲート】へと入って行った。




僕はスピカの方を見ると、まだ大勢いるモンスターと魔人数体、そして後ろで控えているドラゴンと相手をしていた。



まぁ大丈夫か。


ココセもエイセイが向かったから、すぐにヒールで復活するだろう。



僕はカメラをそのままクウガへと向ける。


クウガは七大将軍であり、この場を指揮しているギガンと戦っていた。




・・・・・・・何故か二人とも武器を出さず、両手を重ねて、力比べをしていた。




<コメント>


■ココセちゃん、大丈夫かな???


■血を吐いて倒れたぞ!!!


■ヒーラーのエイセイがすぐに向かったから大丈夫と思いたい!!!


■ソラ!あとで報告求む!!!


■あれ???


■おかしいな???


■武器持ってないぞ???


■何やってんだあの二人???


■何かこの光景見た事あるぞ???


■デジャヴか?デジャヴなのか???


■色々とツッコミたい所だが、今回はやめておこう。


■あちらの将軍も付き合いいいねwww


■あの将軍ちょっとだけ好きになったかもwww


■クウガ!頑張れ!!!




2m程の男二人が力比べをしているのはとても迫力があった。



「・・・・・ほう。やる。中々やるな。あの『レベル0』より遥かに力があるぞ。他の者といい・・・・・貴様達は本当に『レベル0』の三人より下なのか?」


「ハッ!そんなのは関係ない!ただ俺は強い者と戦いたいだけだ!」


「ほう。・・・・・気に入った!気に入ったぞ!!!いい心掛けだ!!!・・・・・だが、まだまだ我には及ばんぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」



ギガンが一気に力を開放して腕を折ろうとしたが、クウガがすぐに反応して手を離す。




ドンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!




同時に両手で拳を作り、クウガを頭から殴り下ろした。


そのまま地面に叩きつけられ、土煙が舞う。



そして、大剣を抜くとギガンは言う。


「フン。もう少し遊びたかったが、将軍二人が帰って、魔族部隊隊長のグレースがやられ、アルフィーも倒されたか・・・・・。第五部隊の帝国兵を失うわけにはいかんのでな。今回はこれで引き揚げるとしよう。・・・・・・・・だが。」




ギガンは突然一気に駆ける。




僕の元へ。




僕の背後へ。




僕は後ろを振り返り、目の前に大剣を持って立つギガンにカメラを向ける。




<コメント>


■ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!!!!!


■何でこっちに来たんだ???マジでヤバいぞ!!!


■逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!!!


■逃げろ!!!!!


■逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!


■ソラ!!!逃げろ!!!


■逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■ソラさん!!!逃げて!!!


■頼む!!!誰か助けてくれ!!!


■お願い!!!誰か助けて!!!


■ソラ!!!


■ソラさん!!!


■ごわっ!ソラ先輩っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!




「・・・・・・・さっきから貴様は、ただ傍観しているだけ。戦おうとは一切しない。そして我に対する侮辱。・・・・・・・帰る前に貴様だけは亡き者にしないと気が済まん。」




ギガンはゆっくりと大剣を上段に構えた。




????????????




何だ?




一瞬、体が動かなくなった。


だがすぐに元に戻る。




気づいたスピカが駆ける。アカリが駆ける。エイセイが駆ける。クウガが起き上がって駆ける。そして回復途中のココセが消える。






「・・・・・・・・・消えろ!ザコが!!!!!」




「「「「「 やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!! 」」」」」






ギガンの大剣が僕に向かって振り下ろされた。



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