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43話 深層攻略2日目 3


エイセイは、魔法で転移させた長テーブルの上に、鍋やまな板、包丁、食材などを出す。



「それでは本日の【星空クッキング】の担当を紹介しますね!今日はこの方・・・・・・・ココセさんです!」


「・・・・・よろしく。」



カメラの前で『氷姫』らしく、無表情の顔で呟くココセ。


僕達といる時は全然違うのだが、一人でも別の人がいるとこんな感じになってしまう。


折角だから、ココセの良い所を視聴者に観てもらいたい。


僕はカメラを持ちながらココセの方へと近づくと、映らない様にココセの腰を触った。



ニパァァァァァァァァァァァァ。



触れた瞬間、とてもいい笑顔になった。



「みんな~♪よろしく~♪今日は~♪私が作るよ~♪」



うん。いつものココセだ。



何故か僕が触れると、どんなに他人がいてもいつものココセに戻る。




<コメント>


■ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


■天使きた!!!!!


■天使ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!


■天使がいるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!


■今までのギャップが!今までのギャップがぁぁぁぁぁ!!!


■何この笑顔!!!


■最高かよ!!!


■ちょ~可愛いんだが!!!


■声まで可愛くなった!!!


■ヤバい!惚れた!!!


■これが恋なのか???




「それではココセさん。本日は何を作ってくれるんですか?」


「え~とねぇ♪キャンプといったら~♪やっぱりカレーだよねぇ~♪だから~♪ココセ特製幸せカレー作るよぉ~♪」



そう言うと、食材をまな板の上で切り始めた。



「フ~♪フフ~ン♪♪♪」



ココセの綺麗な歌声が辺りを包む。


僕はココセの真横でその料理風景を撮影していた。




<コメント>


■何この声!!!


■何この綺麗な歌声!!!


■何この可愛らしさ!!!


■何この横顔!!!


■何この感じ!!!


■気のせいか?自分が彼氏で隣にいる感じがする!!!


■一緒に作ってる感じがすりゅぅぅぅぅぅぅ!!!


■めっちゃココセちゃんが近い!!!


■ヤバい!!!本当にヤバイ!!!




ココセから離れると、表情が元に戻ってしまうので撮影に専念させてもらおう。



「それでは、残りのメンバーはご飯の用意をお願いします!」



クウガとエイセイは焚火台を2台用意すると、木を入れて火を点ける。


その間にアカリとスピカがコメを研ぎ始めた。


ココセは鍋にカットした肉や野菜を入れた後、焚火台へと移動して、温めながらトマトやバターなどを加えている。



カレーのいい匂いが漂う。



「できたぁ~♪」


「「「「「 お~!!! 」」」」」



僕はココセが作ったカレーにカメラを向ける。


ココセは人数分のお皿にご飯をよそり、たっぷりのルーをかける。


せっかく草原なのでテーブルではなく、大きなシートを敷いて、その上に皆で輪になりながら座った。


僕の隣に座っているココセは嬉しそうに言う。



「それでは~♪みんなの為に作った~♪ココセ特製幸せカレー~♪食べてみて~♪」


「「「「「 いただきま~す! 」」」」」



みんなが一口食べる。



「「「「「 うんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! アッハッハッハッハ!!! 」」」」」



みんなが同時に言って大笑い。



すごくお腹が空いていた僕達は、黙々と食べ始めた。




<コメント>


■いいなぁ。マジで旨そう。


■カレーかぁ。キャンプじゃ最強だな!


■ココセちゃんの幸せカレー。俺も食べたい。


■俺も幸せになりたい。


■僕も幸せにして欲しい。


■何かこっちまで匂いが届きそう。


■あっ、何かすげぇ今、カレー食いたくなった。


■分かる。俺も食べたくなった。


■私も!


■ちとコンビニ行ってくるわ!


■俺も買ってこよ!


■私も買ってこよ!




フフフ。コメントを見ると、みんなカレーに影響してるな。


ココセ特製幸せカレーはマジで美味しかった。


しかも、このキャンプの雰囲気で更に倍増だ!



「いや~!ココセさん!凄く美味しかったですよ!」


二杯お代わりした僕が言う。


「良かった~♪皆が(特にソラが)喜んでくれて~♪」



「おう!ココセ!マジで旨かったぞ!」


「だろうね。クウガは五杯お代わりしたもんな。」


「うん。美味しかったわ。家とはまた違うわね。後で作り方教えてココセ。」


「フンッ。まっ、まあまあね。私も聞こうかしら!」



食べ終えた後は、ゆっくりお茶をして、食事の後片付けだ。



それが終わると、女性陣から先にお風呂に入ってもらった。


レディファーストだもんね。


お風呂が設置してあるテントからは、楽しそうな声が聞こえる。




<コメント>


■やべぇ。あの声を聞いただけでダメだ。


■美女三人がお風呂に入ってる。


■声が聞こえる。


■あぁ!妄想が!妄想がぁぁぁぁぁぁぁ!!!


■あぁ!頭から離れねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■ソラ!なっ?ちょっとだけどうだ???


■ソラ!お前なら出来る!!!


■ソラさん!ダメよ!!!


■ソラさん!絶対ダメよ!!!


■ソラさん!怒るでごわす!!!




「ハハハッ。僕達は親友ですから皆信用しています。だから、そんな事は絶対にしませんよ。でも、女性陣は明日か明後日にちょっとだけ違った形でサービスショットをお見せしましょう!今日はエイセイとクウガのサービスショットをお届けしようと思ってます!男性陣のファンの方はお楽しみに!でも僕もお風呂に入るので少しだけカメラをオフにしますね!」




<コメント>


■マジで?


■なら我慢しようではないか!


■ソラ!期待しているぞ!


■えっ?エイセイのサービスショット???


■えっ?何か見れるの???


■えっ?クウガ様???


■ちょっ、ちょっと?ソラさん!友達にも知らせたいから、ゆっくり入っててね!!!


■ソラさん!ゆっくりどうぞ!心の準備が必要なの!!!




カメラをスタンバイ状態にして、女性陣がお風呂から出た後、スピカにエイセイとクウガがお風呂から出たら、カメラをオンにして撮影する様に頼み、僕達はお風呂に入った。


ちなみに、女性陣のお風呂上りの姿は撮影していない。約束通り、明日か明後日に取っておこうと思ったからだ。


上手く小出しして視聴者を惹きつけないとね!



暫くして、僕達がお風呂から出そうな雰囲気になると、スピカがカメラをオンにしてお風呂があるテントの入口を映す。



「いやぁ~気持ち良かったな!」


「そうだな!」



出てきたのは、風呂上がりのエイセイにクウガ。



上空から照らしている光の魔法は、二人をスポットライトの様に映す。


渇ききってない髪が、光に反射して輝いている。


エイセイの体は彫刻の様に美しく、クウガはボディビルダーの様にムキムキだ。



スピカはカメラを二人にアップする。




上半身ハダカの二人を。




<コメント>


■いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


■キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!


■ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!


■もうだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■エイセイィィィィィィ!体が美しすぎるぅぅぅぅぅぅ!!!


■鼻血がぁ!鼻血がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


■お願い!暫くそのままでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■ダビング中!!!今ダビング中だから!!!


■もう!これ家宝にするから!!!


■止めないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!


■女性ファンがすげぇなwww


■パワーがハンパねぇwww




「おりゃぁぁぁぁぁぁ!」



ちょっと遅れて、同じ様に上半身ハダカで現れた僕は、二人の後ろから飛び込んだ。



「やったなソラ!」


「おう!ソラ!」


「アッハッハッハ~!」



二人をそのまま地面へと倒してじゃれ合った後、三人大の字になって夜空を見る。



満天の星空がとても綺麗だ。



スピカがカメラを回しているが、僕の顔だけボカしが入る様に顔認証設定をしているので顔バレはしないから大丈夫。


しかし、二人に比べると僕の体はいたって普通の平べったい体だ。


フッ。見る価値ないな!



「あっ!スピカさん!カメラありがとね!」



僕は立ち上がると、上半身ハダカのままスピカへと近づいてカメラを預かる。



「ん?顔が赤いけど、どうしたの?」



カメラを受け取ると、僕の方をずっと見ているスピカは、ぼ~としながら顔が真っ赤になっている。


その後ろにいるアカリとココセも、僕をめっちゃガン見している。


僕と目が合うと、二人はサッと目をそらす。



何で僕を見ているのかが全然分からない。


僕は首を傾げていると、我に返ったのか、ハッとしてスピカは慌てながら後ろを向く。



「べっ、別に!何でもないわよ!」




<コメント>


■めっちゃ楽しそうw


■何この友情物語w


■羨ましいなw


■この三人ホントに仲がいいんだなw


■もう完全に旅行気分じゃんw


■ここ深層だったよなw


■旅番組じゃないよなw


■スピカちゃんが顔赤くなっててウケるw


■まぁ、エイセイやクウガの美しい肉体見れば、顔も赤くなるわなw


■俺もちっと見とれたw


■ソラの顔。ボカシが入ってて草。


■ソラはやっぱり普通だな。俺と同じw


■ちょっと安心したわw


■ソラの体、全然鍛えてなくてウケるwww


■やっぱり仲間だ!安心したぞソラ!


■ソラ様の体でごわすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!ゴフッ!!!


■古参が一人だけソラの体で興奮してる。良かったなwww




風呂から上がった僕達は、夜風にあたりながら少しゆっくりした後に、寝る事を視聴者さんに伝えてテントに入った。






☆☆☆






三日目の朝。



朝食を食べて、全てのキャンプ機材を片付けた僕達は、アウトドアチェアを並べて、コーヒーや紅茶を飲みながら日の出が出るのを待っていた。


カメラをスタンバイ状態からオンにする。



「皆さん、おはようございます!ゆっくり眠れましたか?僕は初日はあまり寝れなかったので、それはもう爆睡でした!なので今日は元気満々です!まずは行く前に、折角なのでこの広い草原の朝日を見たいと思います!【深層】で、しかも【異世界】の日の出ですよ!一回はちゃんと見とかないとですよね!」




<コメント>


■おっ!始まった!


■待ってました!


■ソラ!おいっす~!


■ソラさん!おはようございます!


■おはよ~!


■意外と早かったな!


■いつスタートするか分からなかったから、俺は三時間しか寝てないぞ!


■僕は四時間です!


■私はちょうど良かったみたい!


■異世界の日の出!これも貴重だな!!!


■くつろぎまくってるw 探索している様に見えんわw


■何か朝から椅子に座ってお茶してていいなw まさにキャンプの朝って感じだw




日が徐々に出始め、草原を赤く染める。


行った事はないが、ジャングルの草原はこんな感じなんだろうか。



とても綺麗だった。



コーヒーを一口飲んだ後に、日の出を撮影しながら呟く。


「見てください・・・・・・・とても綺麗ですね。」




<コメント>


■はぁぁぁぁぁぁ!


■すごっ!


■すげぇな!


■感動~!!!


■きれ~!!!


■周りに何もないから、凄く綺麗に見えるな!!!


■ここが異世界か。


■何か不思議だな。


■別世界なんだもんな。




感動のコメントが流れている。


カメラを見ると、オンにしたばかりなのに、2,000万人以上が視聴していた。



もう意味が分かりません。



読めないけど、外国語も凄くコメントが流れているので、いろんな人が観ているのだろう。



コーヒーを飲み終わる頃には、すっかり明るくなっていた。



僕達は立ち上がり、アウトドアチェアを仕舞うと、既に探索装備で準備万端なみんなの前で、森の方を指さして叫ぶ。



「さて皆!ずっと先の方に見える森の手前までが今日の目標だ!気合入れて行くど~!」


「「「「「 オ~!♪ 」」」」」






いつもの様に、全員で楽しそうにジャンプした。


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