俺+セレナ+名無き女性=視点がひどくてすいません
だんだん視点移動の頻度はなくしていけるようにがんばってみたいと思うんですけどね…気長にお待ちください(震え声)
前回、よく分からないが助けてくれたお礼に何かくれると言うのでギルドにやってきた俺は現在、何故か待っていてと言われ待合室らしき場所で優雅(笑)に出された紅茶を飲んでいた。
女性達を助けたときに懸念していた俺の存在を隠す魔法はギルドに着くまでに即興で思いつき、ギルドに入る瞬間に掛けた。
ちなみにこの認識阻害の魔法、『下級 闇:《妨害》』をいじっている。《妨害》は下級の魔法だが、錬金術で色々改変しているのでおそらく大丈夫だろう。…即興で作ったから効果とかは確認していないが、見た感じは思い通りの効果を得られているからいいんじゃないかな?…多分、うん、絶対
効果が切れないように重ねがけを続けるのは面倒だが、特に問題は無いだろう。例の袋のこともあるし、何か貰ったらさっさと帰る事にしよう。いやはや、帰ったら研究がはかどりそうだな、と今後のことを考えながら内心ニヤニヤしていたら突然視線を感じた。
チラッと視線だけを動かすとさっきまで俺の応対をしていた人達とは違う受付の格好をした女性が俺を見ていた。…フム、なるほど、先程から何十人も女性が入れ替わっていたがいくら味方だからといっても完全には俺のことは信用できないか。
おそらく、違う部屋で俺の情報収集を総出でしているんだろう。ご苦労なこった。…まあいいや。襲われても逃げ切れる自信と準備がある。そのために半年ほど修行したんだからな。
しかし、そんな顔が赤くなるまで必死に監視しなくても大丈夫だと思うのだが?そちらが何もしなればこちらも何もしないのだから…
しかしトーマは知らなかった。
(はあ~あの人とってもカッコいいわぁ~)
彼女はただ見惚れていただけだという事を。
…
トーマがギルドに着く少し前のこと。その頃ギルドの受付付近で一人の少女が憤慨していた。
「ちょっと、どういうこと!?犯人達が捕まったって!?」
「い、いえ、私たちも伝令で聞いただけなのでよく把握できてはいないのですが、通りすがりの者が偶然潜伏場所を見つけて犯人達を捕らえたとか」
「はあ!?なにそれ!?相手は超A級の賞金首なんでしょう?凄腕の冒険者が束でかかっても勝てないような連中に一人でってどうやって…」
「ま、まあまあ落ち着いてくださいセレナさん」
ギルドの職員が憤慨する少女―――セレナをたしなめる
「先程もうすぐ着くとの連絡がありました。とりあえず待ってはいかがですか?…ああそうだ、セレナさん、先程ギルド長に来いと呼ばれてたんじゃないですか?」
「え、あ、そ、そうだったわね。すっかり忘れていたわ。ごめんなさいありがとう」
ギルド長に呼ばれていたことを思い出したセレナはギルド長の部屋へ歩き出した。
「あ、そうそう、もし例の奴が来たら即効で私に教えてよね!真っ先に跳んでいくから!」
「ええ、わかりました…はぁ」
言うだけ行って離れていく少女の背中を見ながらギルド職人は胸に手を置き、ホッとため息をつくのだった。
…
現在、私たちのギルドでは大変な事件が行われていました。次々と倒れていく仲間達、援軍ももはや期待できず、私以外はすでに全滅。強大な存在を前に私は内心ガクブル、少しでも油断すれば先輩達のように血だまりの中へ沈んでいくことになる。…ですが、私は負けません!なぜならば!
「ああ、すいません、紅茶が切れたのでおかわりいただいてもいいですか?」
そう!このお方をもてなすことが出来るのだから!
あ~かっこいいですわぁ~ 実はこのお方、かの凶悪事件を解決した英雄様なのです!
行方が分からなかった犯人達を突如現れた彼がばったばったとなぎ倒し
「あの」
人質になった女の子達を助けたと言うことらしいのですが、上から凱旋した彼をもてなせとの命令がありました。最初は皆怪しんでいましたが、ギルドに入ってきた彼を見た瞬間に私たちは悟りました。彼は正に英雄だと。何でそう思ったのか今でも分かりませんが、まあそれはいいでしょう。先に私たちが持て成すんだと言っていた先輩方は彼の優しさに触れて鼻血を噴出し軒並みノックダウン。最終的に残ったのはシンディーに続いて二番目に若い私のみ。
「すいません」
クフ、クフフフ、女性の職員はギルド長と非番のエリヴィアさん以外全滅(死体(笑)は別室)、男性人や冒険者の殆どは事件の所為で皆出かけていて帰ってくるのに時間が掛かる!…つまり、この空間には彼と私しかいない!グフフフ、この後私が入れたお茶を彼に渡し、指と指が触れ合ってあ、ごめんなさい、そちらこそ、みたいなじれったくも甘酸っぱいような空間に二人の瞳は見つめあい、次第に二人の顔は近づいていって…キャー
「長えよ」
は?
「あの、さっきから話しかけているんですが、反応が無くて。どうかしましたか?」
顔に熱が帯びるのが分かる
「ああぅ…」
「え?」
口の呂律が回らない。やばい、凄く恥ずかしいです
「ええっと、ええっと」
「あぁいやぁ紅茶がなくなったのでおかわり、いただけますか?」
「あ、は、わかりました…」
彼からカップを受け取り、紅茶を注ぐ。あれ、どうしよう、手が震えてあんまりカップの中に紅茶が入らない…というか床に大量に零れてる!?
「あ…えぇと、た、大変…!?」
あわわ…頭グルングルンするぅぅ!?!?
「え、ちょ、と、とりあえずカップはこちらに渡してください?」
「は、はい」
〈―――ピトッ〉
指先に暖かい感触を感じる。混乱が一気に覚めた頭で自分の指先を見るとあのお方の指先と触れ合っているではないか指先が触れ合って?指さ、指先!?ゆゆゆゆびびびさっさささきっきっき!?!?!?!?
――――視界が真っ赤になり薄れ行く意識の中で、私を支えようとする彼の姿が見えた。…ああ、貴方はやっぱり英雄様だわぁ…
《貴女の為の英雄》多重詠唱 標的:町全域 《―級 闇:魅了 催眠 忘却 病》
トーマ
◆スキル
《フラグメーカー》
《主人公補正》
《フィフスジョブ》
《感覚異常 Lv16》
《秀才の凡才》
◆EXP表示不可 next 職人:531,4210 賢者:132,420 アサシン:753,340 軍人:132,420




