捜索する人+捜索される人=唐突なフラグ回収
…
「さてと、次の店は何があるかなっと」
現在、図書館である程度本を読み終わった俺はまだ行っていない店の探索に乗り出していた
昨日のうちに全ての店を回っておきたかったんだが時間が時間だったからなぁ。殆どの 店も閉まりかけていたからねぇ。
「っと、此処は布屋か。特に買いたいものは無いが、まあいいか。見てみよう」
そう言ってしばらく商品を見ていると店の入り口から甲冑でフル装備した何か変なやつらが入ってきた。
「フム…この地区はこの店で最後か。失礼する!私は警備隊長のグスタフと申す!店主は居るか?」
「はい、はい、何でしょうか?警備隊長さん」
呼ばれた店主の爺さんが店の奥から出てきた。
「先日大きな事件があったのは知っているだろう。我々はその事件を解決した人物を追っている。町長が直々に礼をしたいと申し上げてな。こうして巡回も兼ねて聞き込みに回っておるのだ。ということで店主、何か知らぬか?」
「うむぅ、すまないですが…」
「そうか。ではこれを渡しておこう。指名手配というわけではないがその人物を見つけた者には少なからず報奨金が与えられることになっている。なので、重要な情報が手に入ったらすぐに警備隊詰め所まで連絡を願う」
そういって警備隊長とか言う人は店主の爺さんにペラペラな紙(新聞紙っぽい)を渡して立ち去ろうとした。あ、こっちと目が合った。
「もし、そこの青年。客か?君も先程の話を聞いていたな。何か知っていることは有るか?」
「いえ、すみませんが知らないです。すいません」
「いや、別に謝る事は無い。だが先程この店の店主に言ったとおり、何か知ったらすぐに警備隊の詰め所に連絡するように!…そうだな、この紙も渡そうか」
「はぁ、ありがとうございます」
それでは失礼した!といって警備隊長と名乗る甲冑男は店から出て行った。
「急がないといけないな。報奨金が出ると聞いてあの傭兵崩れのギルドの連中も動き出している。あんな礼儀の知らないハイエナみたいな連中に先を越されるのは警備隊の面目丸つぶれだ。何とか探しださなければな…」
という愚痴?をボソボソと言いながらだが。独り言にしては声がでかいです、ハイ。
「ふーん、警備隊とギルドって仲悪いのかね?」
と正直どうでもいいことを覚えながら店を出て貰った紙を眺めた
○探し人
性別:男
見た目:黒髪、黒目で執事のような服装
年齢:20歳前後だと思われる
備考:先日の超A級の犯罪集団による誘拐事件を解決したとのことで捜索が行われている。
助けられた少女達の目撃証言によれば顔は整っているとのこと。
本人は錬金術師と名乗っていたらしいが明確な情報は無い。
魔法を使った際に白い魔力が噴出していたので新種の魔法ではないかと言われている。
一人で超A級の犯罪集団を殲滅したと言うこともあり腕は立つ模様。
見えない速度で移動するらしい。何かの魔法だと思われる。
上記の者を見つけた者には金貨10枚の報奨金が支払われる。何か情報があれば直ちに警備詰め所に出頭するように。
「なるほど、黒髪に黒目、それに執事服か…フンッ」
俺はおもむろに片手を胸元近くまで上げ、片手に力を入れて魔力を纏わせた。
「…白色か。…うん、やっぱりコレ俺だな」
探し人の特徴が俺の特徴と完全に合致していた。
幸い、俺の今の服装がいつもの執事服っぽい制服ではなく、昨日適当に布から練成したTシャツとジーパンだったので警備隊長殿からは気付かれなかったらしい。
ちなみに件の服は今とある場所で洗濯中である。何日も着ていたからな。綺麗にしておいて損は無いだろう。
「ん~?昨日何かそんな大きな事件なんてあったか?」
犯罪集団… 誘拐… 少女達… 錬金術師と名乗る… ギルド… セレナ…?
「…あ。思い出した。ここでフラグ回収か、なるほど」
と、左手を右の手のひらにポンと叩き、今更ながらに思い出したのであった。
トーマ
◆スキル
《フラグメーカー》
《主人公補正》
《フィフスジョブ》
《感覚異常 Lv16》
《秀才の凡才》
◆EXP表示不可 next 職人:531,4265 賢者:132,475 アサシン:753,395 軍人:132,475
アイリ
◆スキル
《気》
《猟犬》
《信頼の努力》
《絶対記憶能力(ノート限定)》
◆EXP 6 next 奴隷闘士:1




