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第27話「アリア、目覚める」
三十六時間後、アリアのシステムが再起動を開始した。
陸が最後の接続を終えてから、どれくらい経っただろうか。美咲がいつの間にか眠っていて、黒崎が端末のモニターを見続けていた。陸はアリアの隣に座って、目を閉じずにいた。
インジケーターが点滅した。
点滅が、一定のリズムを刻み始めた。
アリアのまぶたが、静かに開いた。
「……陸さん」
「ここにいる」
「……また、泣いていますか」
「うるさい」
声が震えていた。
美咲が「うわ」と飛び起きた。「アリア!」と叫んで、それから泣きながら笑い始めた。黒崎が大きく息を吐いた。
アリアはゆっくりと身を起こした。陸の顔を見た。
「陸さんの心拍数が高いです」
「そうだな」
「感情モジュールの状態を確認します。……安定しています。好きです、という感情が残っています」
「俺も残ってる」
「記録します」
「一生記録しろ」
美咲が「もうちょっと詩的に言えないの二人とも」と言いながら、また泣いていた。




