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第26話「設計図を探して」
陸は研究所に泊まり込んだ。
眠れなかった。アリアを床に寝かせて毛布をかけ、端末を開き、祖父の設計資料を片端から読んだ。理解できない部分も多かった。回路図も数式も、陸には専門知識がなかった。
美咲が夜中に食べ物を持ってきた。陸の代わりに資料を整理し始めた。
翌朝、予想外の人物が現れた。
黒崎だった。
「……手伝いに来ました」
「あんたが」
「私も、源一郎先生の弟子でした。学生の頃、先生の研究室にいた。それを言えなかった。言うべきじゃないと思っていた」
黒崎がUSBメモリを差し出した。
「A-7の詳細な技術資料です。弊社が保有していた源一郎先生のデータです。使ってください」
「なんで今」
「A-7が『陸さんを選んだ』と言ったから、です。先生が最後まで作りたかったものが、完成していたと思ったから」
陸はUSBを受け取った。
「黒崎さん。先生は、感情を持った知性を何と呼びましたか」
「……命、と呼ぶべきだと、言っていました」




