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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
王宮騎士育成学校編
55/60

王宮騎士育成学校⑦

俺らは学食で昼食を食べた。


俺は1番安いパンとスープを頼んだ。


ターシャとリリムはお弁当だ。


リリムは缶みたいな1口サイズのパンや肉、そして野菜は入っていなかった。世間一般的だな。


「リリム、野菜は?」


「あ、えっと、腐ってしまうので…」


「あ、そうだ、最近流行ってるものがあるのよ。」


ターシャは手を合わせ言った。


「どんな物なんだ?」


「ふふふ、これが今日私が作ってきたものよ!」


お弁当…なんじゃこりゃ。


四角い入れ物に野菜や、これは東のだいぶ離れた国にある米?って奴と、綺麗に盛り付けされていた肉やポテト。


「ターシャ、これは?」


「これは、召喚者が食べていたとされる、お弁当よ。」


「召喚者?」


俺は知らなかったのでターシャに聞いた。


「あ、ウィータは知らないのね。教えてあげるわ。」


「あざす。」


「召喚者って言うのはね、異世界で、えっと地球?ってところからここに召喚された人達なんだ。彼らは、強い力を女神?から授かってもらって、王国を守ってるんだ。」


「ほえ。」


「リリムも分からないのか?」


「私は興味ある事以外は真面目に調べないのです。」


「ええ…」


リリムは不思議ちゃんだった。


「話を続けるわよ。彼らは、強いだけではなく、新しい文化も伝えてくれた。例えば今までのお弁当改革や、主食はパンだけではなく東の国にある米、何しろお弁当を今までみたいな缶から四角い箱に入れたことによって、圧倒的に日持ちが良くなって、よく見ると可愛いのよ。」


「そ、そうなのか。」


「ええ!今後すぐにはやると思うわ!あと、周りも見て見て。」


ターシャに言われ周りを見てみると、チラホラと四角い箱を持っていた。


「か、買いに行きたいです…」


「じゃ、今日皆で商業エリアの方、行ってみない?」


ターシャが言ったので、俺達は


「いいと思うよ。」


「い、行きたいです…」

と、賛同した。


俺の予定は少し前倒しになることが決定した。


俺達は昼食を食べ終え、教室に戻った。


そして3、4時限は完全に歴史だった。


少し年齢の入った女性の先生で、自己紹介は入学式で行われた(?)らしく、しないようだ。


歴史の授業では先生が教科書に書いてあることを言いながら黒板に書いていた。


一応冒険者学校で買ったノートがあるので、必死に黒板に書いてあることを移した。


確かに歴史に書いてあることは昔の部分だけ間違っているが、その他は間違っているか分からないため、突っ込まない。


あと、単純にここで反論したら推薦を取り消される可能性だってある。


教室には先生の話し声と、黒板の書かれる音、ノートにペンが書かれる音ぐらいしかしなかった。


これで3時間、持つ気がしない。


そう思うと冒険者学校では俺はだいぶ恵まれた位置にいたということか。


なんせ授業免除だったからな。


ここは文武両道のエリート校。


授業免除になる仕組みはないらしい。


なら俺は必死に勉強をしなくてはなるまい。


だって3年も前のことなんて覚えているはずがないのだから。


しかし、暇だなぁ…。


話したいが、2人から席は離れているし、なんせ通信魔術が使えない。


ラファにしようと思ったが、あいつだって女王だ。多忙の身だから無駄な事はやめようと思った。


ラナ先輩…って通信魔術が使えたっけ?


一応1年間は鍛えたけど。


ラナ先輩で思い出した、女神様だ。


ワンチャン女神様に通信魔術を仕掛けてみよう。


思い立ったが吉日だ、よし。


俺は先生に聞こえないくらいの小さな声で、


「古〜以下略〜通信連絡(コミュニケーション)!」


「え、ええ、ら、ライノス…じゃなかった、ウィータ!?」


「おお!」


なんと女神様に連絡を繋げられた。


「どうしたんですか!?ってか、夢の意味がなくなるじゃないですか!」


「まあまあ。」


「まあまあ、じゃないですよ!えっと、つ、通信遮断しますね!」


「ええ!?!?」


「ゆ、油断しました…今度から気をつけないと…」


そう言い残して通信は切れた。


「おい、待てよ!」


俺は席を立ちそのまま大声で言った。


大声で言ってしまったのだ。


「………あ。」


「ごっほん。ウィータ君、でしたね。」


「はい…」


「今回だけは見逃してあげます。次やったら、もちろんお分かりですね?」


「はいぃ……」


俺はやってしまったのであった。





▲△▲△▲





「はぁ…」


「急に驚いたわよ。待てよなんて大声で言うんだから。」


「ウィータ君が大声出してくれたおかげで起きられました!」


「リリムは何をしていたんだよ…」


放課後になり、俺らは東の商業エリアに向かっていた。


「それにしても、遠いわね…」


「仕方ないよターシャちゃん。一応王宮騎士育成学校はエリアの中心だからね。」


「それもそうだけど…もうちょっと近くして欲しかったわ。」


「が、がんばろ?」


「ええそうね。ありがとうリリム。」


「いえいえなのです。」


そう、王宮騎士育成学校から東の商業エリアは遠いのだ。


遠いって言っても3、4キロ位だが、放課後から3、4キロの往復は辛い。


そんなに見て回れない。


一応寮の門限は9時なのだが、夜が深くなると商業エリアは少し危険地帯になるらしい。


だから生徒は基本は休みの日ぐらいしか行かない。


しかしターシャが今日行きたいと言ってしまったものだ。


いざとあれば俺が戦えばいいだけだが。


そんなことを考えていると、エリアを隔てる門に着いた。


そして俺たちはそのまま素通りして行った。


普段なら許可証が必要なのだが、学生は制服で外に出るよう言われているので、制服がいわば許可証なのだ。


だからこのまま素通り出来る…って事なのかな?


そして商業エリアに着いた。


沢山のお店があり、絶対に回りきれない。


また、目を惹かれる物ばかりがあり、流石王都の商業エリアだなと思った。


「色んなものに目も引かれちゃうけど、今日はお弁当箱を買いに来たのよ。」


「そうなんだ。」


俺がそう返事をすると、


「そうなんだ、ってウィータの分とリリムの分を買いに来たのよ。」


ターシャは俺たちの弁当箱を買いに来たのだった。


めっちゃ嬉しい。


「ありがとう。」


俺がそう言うと、


「ば、ばっかじゃないの!私はみんなとお弁当を食べたいだけよ!」


ターシャはそのまま後ろを向いて歩き出してしまった。


ターシャ、今のはツンデレでもなんでもないぞ…


ターシャが早歩きで歩いたので、リリムと俺も早歩きでターシャについて行った。


ある程度歩くと、


「ここよ。」


ターシャは止まり、俺たちも追いついて止まった。


お店の名前は、「異世界の便利屋」か。


とりあえず中に入ろうとすると、


「この店はやべぇ。」


後ろから突然男性に肩を叩かれた。


「え、どうしたんですか?」


「お弁当箱を買いに来たんだろ…なら、一言言っとく。」


「は、はい。」


「お前は外で待ってろ。」


「え?どうして…?」


「中を開ければわかる。」


そして仲を開けると、小さい店の中にたくさんの女子、女子、そして女子。


「こんな所に入ったら即牢獄行きだ。だからやめとけ、な。」


彼は実体験を話してくれたのだろう。


多分女子にあれやこれや言われて牢獄に入ってしまったのだろう。


あれほど人気だと困るな。


「ご忠告どうもです。」


「いや、犠牲者が減らせるのはいい事だよ。」


この人に教えてもらったので、


「リリム、ターシャ、俺は外で待ってる…」


2人はもう中に入っていたのだった。


後で聞いたのだが、中では


「これはあたしのものよ!」


「いいえあたしのものですー!」


「はぁ!?何言ってるの!?私のものだし!」


と女の戦いを繰り広げていたそうで。


俺は待っている間、おじさんと話してた。


普通に世間話程度だ。


今の騎士団は弱いやら、魔族をこの国でも平等に扱えとか何とか。


魔族…か。


……に会わないとなぁ…


また、この感覚か。


会えば名前を思い出せるっぽいから、大丈夫か。


そうして待っていること30分。


「か、買ってきたわ…」


「か、買ってきました…ふえ、え…」


2人は疲れ果てた顔で来た。


「大丈夫か?」


「心配ありがとうウィータ。私たちは大丈夫よ。それより。」


袋に入っているお弁当箱を見せてくれた。


シンプルな青色のデザインのお弁当箱だ。


「明日から作ってあげるわ。」


「ありがとうターシャ。」


「いやいいのよ。私がしたくてやっている事だし。」


「あ、あのターシャちゃん。」


「どうしたのリリム?」


「わ、私に料理を教えてくれないかなって。」


「いいわよ。」


「そんな簡単にいいって言ってくれるんでしゅか!?」


「ええ。だって私の友達なんだから。」


「あ、ありがとうございます。明日の朝来ますね。」


「ええ、待ってるわ。」


「リリムのお弁当箱を見せてくれないか?」


そう俺が言うと、


「明日の秘密です。」

って言われた。


もう帰る頃には外は結構暗かった。


「早く帰りましょ。」


俺達はダッシュで商業エリアから帰ったのだった。


ダッシュで帰ったおかげで今回は危険なこと似合う事は無かった。


明日が楽しみだ。

お弁当箱の値段は500エン位です。

日本の500円と一緒です。

ちなみにエンはすごく昔に来た時にお金の価値や商業系に発展をもたらしたエン・コバヤシからの名前から取られました。

もちろん異世界人です。

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