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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
王宮騎士育成学校編
52/60

王宮騎士育成学校④

俺が寝付いてからある程度だった時間。まだ外は暗く、俺も寝ていた。


『ライノス、ライノス』

と言う声がしたのだ。ラファの声だ。しかし何処から…


『ライノス、起きてる?』


そうだ、これは通信魔術の類か。


すっかり使わなくなってたから忘れてた。


俺もラファの通信を受信した。


『ああ、今起きたよ。』


『ごめんね夜分遅くに。』


『もうそろそろ朝だけどな。』


『久しぶりよ朝まで起きたの。あ、そうそう連絡したのはね。』


『分かってるよ。教育革命?だっけ?』


『そうよ。それで、理事長からの承認を…』


『承認を…』


『受けられました!』


『やったな!』


『だけど、この教育は2年生以降はさせなくて、1年生からまた新しく始めるそうわ。』


『まあ、2年からやってもとても仕上がるものじゃないしな。』


『3年で少しの魔術が仕上がるかどうかだもの。それは難しかったわ。』


『ちなみにだけど、断ってたらどうしてたの?』


『え?もちろん資金援助の打ち切りね。こう見えて一応妖精国シルフィはお金持ちの国なのよ!』


『それは単に誰も金目のものに興味がないってことか?』


『そうとも言うわ!だって森さえあれば私たちは何も必要ないもの。』


『そうだな。ちなみにだが、先生とかは大丈夫なのか?』


『基本の授業は何も変えないわ。だけどその中に魔術に関する授業を付け加えて欲しかったのよ。』


『あとは何かしたのか?』


『そうね、妖精国(私の国)からは魔術師を派遣することにしたわ』


『それは頼もしい。』


『一応1000年を無駄に生きているわけじゃないのよ。妖精族は一通り魔術は使えるわ。だけど、当時の人間ほどじゃないけどね。』


『それは仕方がない事だ。平和な時代に強くなれる奴などいないからな。』


『そうね。戦乱の時代でしか人は強くなれない、ていうのは悲しいことなのかもね。』


『そうだな。だが、また戦乱の時代は迫っている。だからこそ、今からでも人は強くなっていかなければいけない。』


『ええ。また私たちは戦うことになるわね…あの神達と。』


『次こそは、決着をつけてやる…さ。』


『…理事長との対談の後、私がやっていたことがあるのよ。』


『何をやっていたんだ?』


『王宮騎士の分離化よ。』


『分離化?』


『王宮騎士は今一つしかないじゃない、だから魔術…魔法が使える人、又は得意な人は魔術師団、魔法が使えない、もしくは前に行くことを怖がらない人は騎士師団、そして魔法が使えて戦いに慣れてる、または強い人を王宮騎士師団(ロイヤルナイト)にしたいわね。』


『今からでも魔術の勉強をさせるのか。』


『ええ。そこは私と私の部下で教えることにしたわ。』


『おお、贅沢だな。』


『国の為に戦わないといけないでしょ。あと、交渉するのに手こずった。』


『お前がか?』


『ええ。今の国のバカ王なんて、全部の政治を部下に任せているのよ…だから交渉するのにまず部下たちを説得して、挙句の果てに抱かせろ、なんて言うんだから…初代を見習って欲しいわ全く。』


『…いずれぶん殴りに行かなくてはな…』


『どうしたの?』


『いいや、バカな王だと思っただけさ。』


『ええ全く。だけど実力行使で交渉したから、余裕で説得に成功したわよ!』


『その実力行使は聞かないことにしておこう。』


『聞かないで頂戴!返答に困るから!』


『ああ、お前は昔っから無茶ばかりするよな…』


『いいじゃない♪無茶したって、ライノスが助けてくれるから。』


『そうだな。必ずお前を俺は助けてたからな。』


『無茶できたのはライノスがいるからなんだよ。』


『知ってるさ。俺はみんなの後ろを支える、そんな騎士になりたいからな。』


『もうなってるわよ♪』


『この時代ではまだなっていない。だから、また俺は騎士になるために頑張るよ。』


『…馬鹿。』


『何か言ったか?』


『いいえ何にも!それじゃおやすみ。今から寝るわ…ふあ…』


『そうだな。お疲れの様だし、切らせてもらうよ。おやすみ。』


ブチンっと、通信魔術は切れた。


「ふぅ…」


ラファとの通話で少し外が明るくなっていた。まあまあの時間は通信していたのだろう。


「今からは、寝れないか…。」


流石に今から寝ようとしても寝ること(というよりかは起きることが)は難しいから、外の空気でも浴びようかと、俺は制服を着て、腰に木剣を差し外に出た。




▲△▲△▲




「王都ってこんなにも広いんだな…。」


俺は少し明るくなった空を見上げながら呟いてた。


学園都市と言われるほどこのエリアには人口がいる。推定20万とか。


だから王宮騎士育成学校だけではなく、様々な学校がある。冒険者学校の上位版とも言われる冒険者育成学校。基本はギルドで働くための学校らしい。


あとは聖職者学校。この学校はこの国に1つにしかない。教会で聖職者をやっているものの総本山ともされる聖職者エリアに行くための教育をするとか。年齢に問わずいけるので、有能ならばすぐに行ける学校である。


ここにはたくさんの学校があるため、大陸位置の学校数を誇るエリアである。


その分広くて俺は迷いそうだけどな。


学校が近くて助かった。


そうして俺はのんびりと歩いていた。すると突然、


「すいません。」


「!?」


後ろには綺麗な少女がいた。白い髪に、赤い目。格好から見るに聖職者学校の学生の様だ。そして格好から隠しきれぬその胸。まるで女神様のようだった。


「な、なんだ。」


俺はこの少女の気配が読めなかった。神のいる気配ですら読めたと言うのに。俺は弱体化している訳では無いし、むしろ強くなっているはずだ。どうして分からなかったのだ。


だが一応隙は見せてはならぬと普通を装って返事をした。


「貴方は、神を信じますか?」


「…は?」


目の前の少女が何を言ってるか一瞬分からなかった。神を…信じる?


「そりゃあ、信じるけど。」


一応神なんて敵だ!なんて言ったら今のこの国では刑が執行されちゃうからな。あのクソ神をぶん殴りたいが、もうあいつはこの世界にはいないっぽい感じがする。奴の気配を感じないからだ。


そう考えていると、突然少女は手を掴んできた。


「良かったです!ちゃんと答えてくれる人がいて!」


「うわ!」


「今までの人は私を見た途端逃げ出すんです。なんで逃げ出すのか全く分からかったんです。だけど…貴方は逃げ出さなかった!私、とっても今嬉しい!」


俺は焦った。なんせ目の前の少女は見ず知らずの人と喜んでいるのだ。


あと手が胸の前にあるので恥ずかしい。誰かに見られたら恥ずかし過ぎて人生終わる。


「と、とりあえず手を離してくれ。」


「あ、すいません。」


目の前の少女は手を離してくれた。助かった。


「迷惑でしたでしょうか?」


「いや、そういう訳じゃないんだけどね。ただ恥ずかっただけだよ。」


「そうでしたか、それは失礼なことをしました。」


目の前の少女はぺこりと綺麗な一礼を交わした。


「それで、どうしてお前は突然神を信じますかみたいな質問をしてるんだ?」


「お前じゃありません。私にはファラン・ミネルという名前があります。」


「そ、そうかごめんファラン。」


「それでいいのです()()()()さん。それで、質問していたのは、私に神託が降りてきたんですよ。」


「神託?」


「ええ、女神様から貴方を見つけろとの神託を受けましたのよ。」


女神様の言ってた教会の子ってこいつか。


「でも、その前に神を信じている人かどのくらいいるのか気になって、尋ねようとしたんです。」


「それが、さっきのやっていた事か。」


「はい。」


「はあ…」


女神様、もっといい人選は出来なかったのかよ…


珍しく、女神様が反応をしてくれない。何故だろう?


「まさか貴方が神託の人なんて、今の今まで知りませんでしたよ。」


「?どういうことだ?」


「実は私、貴方と会話をしてる最中に神託を貰い、貴方がその神託の人ですよって女神様から教わったのです。」


「そうなのか。」


「でも、貴方はもっとカッコイイと思ってましたが、なんか可愛い系な顔の感じがします。私のタイプじゃありません。」


「突然辛辣すぎない!?」


俺の心にグサッと剣が刺さった。


確かに俺はモテないけど…ここまでハッキリカッコよくないって言う必要なくない?


「私は貴方が私の白馬の王子様になるという女神様の人神託があったのでとっても楽しみにしてました。けれども貴方私と身長が同じくらいじゃないですか!」


「こ、これから伸びるよ…うん、まだ15だし。」


この国の成人は一応12歳。


俺は12から通っていたから、一応まだ15なのだ。


まだ伸び盛りがある、と信じてる。


「はぁ、もういいですわ、私も私の宿舎に戻ろうとします。それでは御機嫌よう。」


「ご、御機嫌よう…」


俺はファランからめっちゃ馬鹿にされたのだった。

ウィータ君は15です(涙目)

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