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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
王宮騎士育成学校編
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王宮騎士育成学校③

「ら、ラファ…」


「お久しぶりねライノス。いや、今はウィータって言ったのかしら?」


「ラファ、驚いたよ、まさか空から降ってくるなんて。あと少しで剣を抜いていたところだよ。」


俺は剣をいつでも抜刀できるよう体制をとっていたが、体制を直した。


「ら、ラファ女王陛下!?ど、どうしてこんな所に…?」


ターシャが驚いた顔で言ってた。


「ラファが女王陛下?どういうことだ?」


「知らないの!?ラファ女王陛下はね、かの戦いにて、とても活躍したすっごい英雄で、その歳は2000を超えてるとか。一言で言うと、なんでここにいるのか、よ!」


ターシャが興奮しながら説明をしていた。ラファはちゃんと女王としてやっているそうだ。


「ふ、ふええぇ…」


リリムは腰を抜かしてしまっている。


「とりあえず、ラファ。」


「何かしらライノス!」


凄い勢いでこちらに近づいてきた。やべぇ近い。


こうして近くで見ると少し大人びき始めているように思える。しかし、顔はまだまだ少女のようだ。胸も少し膨らんでいるように思える。しかし、あの時とは何も変わらない、その笑顔。


「お前、本当にラファなんだな。」


「当たり前でしょ。私はあなたに会うためだけにこの1000年待ち遠しかったのよ。」


俺とラファは懐かしい余韻に浸っていた。


「あの…」


リリムが手を挙げた。


「どうしたリリム?」


「こ、ここじゃ話すのに目立っちゃうから、場所を変えて話しませんか?」


こうリリムが言ったので、辺りを見渡してみると、沢山の野次馬が集まっていた。


なんせ始祖の妖精(ファーストエルフ)であるラファがここにいるのだ。そりゃあ誰だって1度は見たくなるに決まってる。


「そうだな、少し移動しよう。」


俺達は野次馬を撒きながら移動をするのだった。




▲△▲△▲




俺達は俺の寮の部屋にいる。


「…て、事が俺にはあったんだよ。」


俺は、ラファに転生後の話をした。


辺境の地で生まれたこと。


冒険者学校で3年間過ごしたこと。


イデルマ王女の警護をして推薦を貰ったこと。


そして王宮騎士育成学校に来たことを。


もうひとつ話したいことがあったがラファと二人になったら話す予定だ。


「へぇ、ウィータってすごい人だったのね。」


「私もイデルマ王女様から推薦を貰ったんですが、ドジばっかりしてたのに、どうして貰えたんだろ…?」


「へぇ、ライノスモテモテじゃない♪」


「リリムは昨日、ターシャは今日知り合ったばっかりだ。」


「え!?もうそんなに仲良いの!?」


ラファは何かを小さく呟いた。


「これじゃ私勝てないじゃない…」


「何か言ったかラファ?」


「い、いいえ何も言ってないわ。」


ラファが言ったことは気になるが、まあ後で聞けばいいだろう。


「あの…」


ターシャは手を挙げ言った。


「ラファ王女陛下は普段、王宮騎士育成学校の祝辞に来校されないのに、どうして今回はきたのでしょうか?」


「え?それは、その…き、気まぐれよ!」


ラファはあたふたしながら言った。


「ごめんなさいラファさん!思考読解(テレパシー)!」


突然リリムが魔法を使った。この魔法は…


「リリム、この魔法は何!?」


「ふ、ふええ!?こ、この魔法は相手の思っていることがわかるんですぅ!ちなみにいちにちいっかいしかつかえないですぅぅ!」


リリムは魔法を発動しながら半べそをかいていた。なんじゃそら。


「え?その魔法は対策してなかったわ!あ、やばい読まないでぇぇ!」


リリムは読み取ったのか口を開いた。


「はぁぁ、ライノスがこの時代に転生したなんて、そうと知ったら早く会わなくちゃ♪王宮騎士育成学校に行くから祝辞を読みに行ってライノスを驚かせなくちゃ♪ふふふ、私とっても楽しみよ〜!」


「あ、ばばば。」


ラファの額から汗が止まらない。既にラファは心身がダメなように思える。


「リリム、あなたって鬼畜なのね…」

と、ターシャはラファに同情をしていた。


「た、ターシャぁぁぁぁ!」


ラファはターシャに抱きついた。抱きつきながら泣いてた。


「?」


当のリリムは、なんで泣いているのか分からなかったようだ。まさかのドジっ子に不思議ちゃん属性なのか!?属性が忙しいぞ。


「はぁ、リリムとりあえずラファに謝れよ。」


「?あ、わかりましたなのです。ラファさんごめんなさい。」


リリムは頭を下げて謝った。


「うっ!」


ラファはギロりとターシャに抱きつきながらリリムを見た。


「ふええ!?!?」


リリムは半べそをまたかいた。


「ラファももう謝ってもらったんだし、もう大丈夫でしょ。」


「う、うん…」


「よしよし〜大丈夫だからね〜」


ターシャの感じはまさにお母さんであった。ターシャの周りは神々しい雰囲気を纏っていた。


泣き止んでそうだったので、


「ラファ、そろそろターシャから離れたらどうだ?」


「嫌っ!」


ラファがぷいってした。


「ターシャが迷惑だろ抱きついてたら。」


「わ、私は大丈夫だよウィータ。心遣いありがとね。」


「そ、そうか。」


その後ラファがターシャから離れたので、今日のところは帰らせた。


「ラファだけはここにいてくれ。」


「うん!わかったよ!」


ラファは興奮気味で言ってきた。


「よし、これでこの子達より1歩先に行ったわ…」


「何か言ったか?」


「ううん。何も!」


「白々しいわねラファ女王陛下…女王じゃなかったら殴ってたわよ…」


「なんか、心の奥がチクチクするのでしゅ。」


2人はそんなことを言ってたが、なんの事だかは分からない。


そうして俺はラファと二人きりになったのだ。




▲△▲△▲




「それで、ラファ。聞きたいことがある。」


「まあ、だいたい分かってるわよ。魔法のことでしょう?」


「話が早くて助かる。まず1つ、魔術はどうなった?」


「魔術は使う敵…神が居なくなってからは衰退気味、後は魔術師が徐々に老衰や病気で死んでいって、それで、少しづつ途絶えていったわ。」


「ラファは今でも魔術を使えるのか?」


「もちろんよ。私を誰だと思ってるの?」


「すまん。お前は使えると思ってた。」


「いいのよ。こんな世界じゃ私も使えなくなってるって誰だって考えるでしょ?」


「カバーありがとう。それで、2つ目、魔法ってなんだ?」


「魔法ね。魔法というのは魔術より低コストで使えるけど魔力(マナ)の還元効率が悪い術式の事ね。だけどね。」


「だけど?」


「いつ、誰が作ったのか分からないのよ。いつの間にか世界に普及してて、魔術は急激に魔法のせいで失われていったわ。」


「確かに、魔法は魔力(マナ)の消費量が少ないから普通の人でも使いやすいんだが、これじゃ使いにくいって事には気づかないのか?」


「それが気づかないのよ。不思議よね。誰かが意図的に衰退させたとしか思えないわ。」


「誰か…か。」


「私の予想だと神の手下の天使だと思うわ。彼らは人間に近いから、人間世界に溶け込めるし、あとは普通の魔術師程度なら殺せちゃうからね。これでもしかしたら魔術を絶やしたのかも。」


「そうだよな。しかし、天使の気配なんて全然この王都からしないぞ。したら気づくはずなのに。」


「そう、そこよ私たちの仮説の問題点は。私もライノス…今はウィータだっけ?」


「どっちでも構わない。」


「じゃあライノスって言わせてもらうわね。私も数百年前に俺はあなたと同じことを思ったのよ。だけど天使の気配がしないのよ。大陸全土に魔力感知をしてみても天使は引っかからなかったのよ。」


「そう、なのか…」


「ええ、だから今は仮説を沢山検証してみても、どれも違うみたいなのよ。だから今この世界は…」


「この世界は?」


「神に侵略されたら対抗する手段が私たちしかないってことよ。」


「それはピンチだな。」


「ええ。今私たちは生かしてもらってる状態ね。だからこそ、どこかのタイミングで魔術を復活させないといけない。」


「けど魔術なんてそう簡単には覚えられないぞ。指導書とかがない限り。」


「う、ふふ。」


ラファが不敵な笑みを浮かべた。


「どうした?」


「私はこの時のために、昔の王都から魔術の本を盗んだのよ。」


「盗んだのはお前だったのか。」


その昔、王都から魔術に関する本がいくつか消えた。この時代、魔術の本は1冊にありえないほどの価値があった。この時代は魔術を覚えなければ天使にすら勝てなかった時代。だからこそ魔術の本をたくさん持っている国=強い国って事だったのだ。


「はぁ、でも盗んだことが今ここで役立つとはな。」


「ええ。全くラッキーだわ。」


「この本で何をする気だ?」


俺は尋ねた。


「決まってるでしょ。教育革命よ。」


「教育革命?」


「ええ。今の時代の勉強を全て捨てさせ、魔術の勉強にシフトチェンジさせるのよ。」


「そんなこと出来るのか?」


「ふふふ、ライノス、私を誰だと思ってる?1番王宮騎士育成学校に投資しているのはこの私なのよ!」


「な、何!?」


ラファは胸を張って言い、俺はとても驚いた。


「まあ、本当はライノスが学校来るからって聞いて急いで出資しただけなんだけど…ゴニョゴニョ」


「なんか言ったか?」


「い、いいえ、何も言ってないわ!それで、私から理事長に魔術のことを言おうと思うの。」


「成功確率は?」


「うーん、ざっと半々かしらね。」


「半々もあるならきっと成功するな。」


「ええ。私たちはもっと、生きるか死ぬかの世界の確率で生きてきたんだから、平和の世界での確率は余裕で成功するに決まってるわ!」


「ちょっと何言ってるか分からない。」


「なんで分からないのよォ!」


「あはは」


「うふふ」


俺達は久しぶりに笑った。前の世界では笑えなかったから、今笑えて本当に嬉しかった。




▲△▲△▲




「それじゃあな。」


「じゃあね、ライノス。また来るわ。」


「また来い。」


外の感じが夜になってきたので、俺達は解散することにした。まあ、有力な情報が得られて良かった。


そして俺は晩飯をたべ、風呂を浴び、布団に入った。


「ふう、疲れた。」


明日から授業だが、今からラファは理事長と交渉をするのだろうか。こう思うと俺まで緊張してしまいなかなか寝付けない。


俺も様子を見たいが、それは迷惑だからやめることにした。隠密の魔術は使うことは俺は出来ないがな。俺は攻撃系だから、コソコソやるのは嫌いなんだ。


しかし、魔術と魔法、神と天使。


この世界はまだまだ神の支配から解き放たれてないということか。

次回も17時投稿目指して頑張ります。

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