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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
王宮騎士育成学校編
47/60

新たな旅立ちと別れ

冒険者学校のストーリーが少ないのは、冒険者学校に通っていた3年間での大事なところだけをだしています。


普通に色んな所(と言っても自治領の中のみ)に行っています。


しかし、自分には上手く書くことが出来なかったので、冒険者学校でのストーリーは省略しました。


これから始まる王宮騎士育成学校は少しでも省略をしない形で次の章に持って行けるよう努力します。



それでは、新章です。

イデルマ王女の警護をしておよそ1年半後。


俺は飛び級で冒険者学校の卒業が決まった。理由については推薦が来ていたようだったからだ。


話は少し前に遡る。


俺はイアル校長先生に重要な話があると呼び出しを受けていた。


「話って一体なんでしょうか?」


「うん、ウィータ君、君に王都の王宮騎士育成学校からの推薦が来ているんだ。」


「そうなんですか。」


ついに来た、と思った。元々王宮騎士育成学校は推薦のみでしか入れない貴重な学校であったからだ。恐らくはイデルマ王女が各地を回っていたのには推薦される人材であったかを見極めていたのだと思う。


「ああ。この学校からは久しぶりの王宮騎士育成学校推薦だよ。あ、ちなみに私もこの学校出身で、推薦を貰ったひとりだよ〜」


イアル校長先生はやっぱりエリート街道だった。


幼女みたいな見た目しているが、すげぇ、です。


「なに?私をじっと見つめて?あ、もしかして、私の大人の魅力に惚れちゃったかしら?」

と、ありもしない胸をアピールしてセクシーポーズをしてる。イアル校長先生はロリキャラなんだから勿体ない。


「イアル校長先生はそのままを活かした方がいいと思います!」


「それって私はロリっ子になれと…?」


イアル校長先生は「ロリ」という言葉が嫌いだ。理由は自分の見た目がロr…もとい幼女だからだ。イアル校長先生曰く「騎士としての才能は恵まれたけど女性としての才能には恵まれなかった。」のこと。


ロリに過剰反応を示した結果、ロリという言葉を聞くだけで、反射神経的にこめかみをグリグリするそうだ。


勿論ロリって言葉を言わせた俺にこめかみをグリグリしてきた。俺もこれだけは避けられない。初撃が早すぎる、み、見えない…!


「私は大人の女性よ〜!」


「いでででででででで!!」


こめかみをグリグリされ、三半規管がおかしくなる。おえ、吐きそう…。


また俺のこめかみの調子が戻ったところで、話を戻した。


「それで、自分はまだ2年ですけど、飛び級で卒業させる、ってことでしょうか?」


「そうね、ウィータ君ならもう冒険者学校の教育なんて何一つ要らないからね、うん、飛び級卒業させちゃお。」


「そんな軽いノリでいいんですか!?」


俺はイアル校長先生のテキトーぶりに驚いてしまった。まさかこんなにあっさりと飛び級卒業を許可したのだから。


まあ、ここにいてももう何も学べないし、王都に行けばいずれ王の子孫にも会えるし、もしかしたらエルフの森や魔族の国に行けるかもしれない。ここは辺境すぎるからどこにも行けないから、王都に行けるのは正直嬉しい。しかし、


「ラナ先輩やファルコン先輩は王宮騎士育成学校の推薦を受けたんですか?」


「いいや、受けていない、君一人だけだよ。」

と、イアル校長先生は言った。そう、俺一人しか推薦は受けていないのだ。パーティーで行けると俺は1人で思い込んでた。しかし、現実はやはりそうでは無いということか。


確かに2人は強い。しかし、あくまでこの辺境の話なまでだ。王都に行ったらまず圧倒的な実力差を思い知るはずだ。王宮騎士育成学校にはこの国の各地から推薦を受けた人達がゴロゴロ来るのだ。皆特殊な能力や魔力(マナ)の操れる量が桁違い、と本に書いてあった。ラナ先輩やファルコンは凡人なのだ。もう高みを目指せないのだ。


寂しいが、お別れをしなくては行けないのだ。


「推薦の話、進めといてくれませんか?」


「…ああ。わかった。進めとくよ。」


俺は校長室から出た。





▲△▲△▲




「おーいウィータ君〜!」

と校長室から出てすぐにラナ先輩と会った。


ラナ先輩はより一層美人になっていた。やべ、天使通り越して女神様じゃー。


わたしのほうがかわいいですぅ!とどこからともなく女神様(笑)の声が聞こえたきたのは気の所為だろうか。気の所為に決まってる。


「ラナ先輩珍しいですね。どうしてこのような場所にいるのですか?」


「うん、進路選択…かな?」


「進路選択?」


「うん、一応もう3年目だしね、そろそろ進路を決めなくちゃって、ウィータ君は?」


「俺は校長先生に呼び出しをくらってたんですよ。」


「へぇ、どんな悪いことしたの?」


「呼び出しで悪い事をしたって決めつけないでくださいよ。」


「うふふ、ごめんごめん、ウィータ君なら悪い事はしないよね。」


このようにラナ先輩と話していると、


「おおーウィータじゃねぇか。」


「あ、ファルコン…先輩。」

とファルコン先輩がやって来た。


「なんか先輩がぎこちない呼び方になっているが…?」


「気の所為です。」


「そうか?」


「はい、気の所為ですよファルコン先輩。」

と多少はごまかせた。ファルコンの顔は少し?マークを思い浮かべてはいたが。


「ファルコン先輩はどうしてここに?」


「ああ、そろそろ三年経ったし必修科目終わったから卒業して冒険者にでもなろうかなってよ。ウィータはどうしてここに?」


「自分は校長先生に呼び出しを。」


「ほぅーん。どうせウィータの事だ、どこからの推薦が来てることだ。」


「そ、そんなまさか…アハハ。」


な、何。ファルコンめ、感ずきがいいな。


俺は2人には王宮騎士育成学校推薦の話はしない気だった。その理由は、パーティーが解散するのが怖かったからだ。今までつくりあげてきたものを、「じゃ、俺推薦あるんで。」とみたいな感じで切り捨てる俺が怖かった。後、俺はこのパーティーが好きだった。


でも、本当に好きなら、話さないと、いけないよな。推薦のことを。


俺は、


「先輩たち、話があるんだけど、いいかな?」


「どうしたのウィータ君?」

「どうした?」


俺は校長室で話したこと、王宮騎士育成学校推薦の話を2人にした。




▲△▲△▲




「そう、なんだねウィータ君、うん、ウィータ君は凄いよ…。」


ラナ先輩にいつもの元気はなかった。


「す、すげぇなウィータは。住む世界が違うや…。」


ファルコンはいつもみたいな態度をとってはなかった。


やはり1人だけ推薦っていうのは、自分たちはウィータのお荷物だったんじゃないかってことを考えているのではないかと思う。


「別に、王都に行ったとしてもいつでも会えるし、大丈夫だよ。」


「うん、そうだね…。」


俺らはぎこちないまま、冒険者学校から帰宅をした。


俺はラナ先輩といっしょの方角なので、ファルコンと別れてからはふたりきりだった。正直、空気が気まずい。どうにかして話さないとと考えていたら、


「ねぇ、さ、ウィータ君…」


ラナ先輩が口を開いた。


「な、なんでしょうラナ先輩。」


「私ってさ、弱いんだよね。昔から。だからさ、自分を強くしたくて入ったんだ。けど、私はなかなか強くなれなくて、でもそんな時に、ウィータ君が来た。ウィータ君のお陰で私の世界は広がった。私は、ウィータ君のおかげでここまで来れたんだ。けど、ウィータ君には推薦が来てて、私には推薦が来てない。私、最初は嘘かなって思ったよ。そんなまさか、って。けど、納得もしてた。だって、ウィータ君は強いんだから。私たちはウィータ君にとっては足枷だったのかもしれないけど。」


「足枷なんて、そんな…」


ラナ先輩の目から涙が出ていた。


「私は!ウィータ君が好きなの!別れたくなかったの!けどウィータ君は強いんだから然るべき場所に行かないといけないし、でも離れなくないし、もう私の心の中で答えが見つからないの!分からないよ、どういう答えが正解なの、ねぇ、教えてよ、ウィータ君…」


俺にも、分かるはずがなかった。


俺だって解散したくはない。しかし、俺はどの道どのルートに行っても死ぬのが確定なのだ。そんな俺に一体どうしろと?


「俺、にだって分かるはずないじゃないですか!」


「!」


「俺だって先輩のことが好きだし、このパーティーが好きだ!だけど、俺にだって目的があるし、王都に行かなければいずれにしろ俺には未来がないんだよ!」


もう訳が分からない。自暴自棄になっていた。


俺とラナ先輩は広場で泣いていた。


俺は、ラナ先輩を抱きしめていた。


そして、しばらくの間2人で泣いてた。




▲△▲△▲




あれから数ヶ月。


俺は、来月からは、王宮騎士育成学校に行くことにした。


ファルコンは冒険者学校を卒業して冒険者になるつもりだ。


ラナ先輩は、冒険者学校に残り、より一層強くなって行くつもりらしい。


俺は、2人に別れの挨拶をした。


ファルコンには新品の鋼の剣を、ラナ先輩には花束を。


2人には、より一層頑張って欲しい。


俺も、新しいところで頑張るからさ。


そして俺はキ・マラの町を後にした。


そして俺は王都メルティアにむかったのだった。




▲△▲△▲



エルフの森

妖精国シルファ


「何!ライノスがこの時代に転生しただと!?」


「はい、女王陛下。ライノスは王宮騎士育成学校…という所に推薦を貰ったようです。」


「端的に言うとどういうこと?」


「つまりは、王都に向かったとの事です。」


「では、行きましょうジェネナルよ。」


「どこに行きましょうか、()()()女王陛下。」


「決まったるでしょ、いざ、王都へ!」

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