王女の護衛①
「まさか帰って来て最初の課題が国のお姫様の警護だとよ。」
とファルコンが外を歩きながらそう言った。
「まあ、でも王女様に会えるなんて一生に一度の経験だよ、もっと楽しまなきゃ。」
とラナ先輩がファルコンを宥めた。
しかし、何で領地の視察をするのだろう?
それが良く分からない。
まずはあの王女様の評判をイアル校長先生に聞いたらこう答えていた。
「あの王女様は自らで領地の視察をおこなうことで皇国は民を見捨ててなどいないと言うことを証明するためです。そしてついたあだ名が皇国の女神。それくらいお嬢様は心がお美しい方なんです。」
とめっちゃ太鼓判を押していた。
「それはそうと、いつから警護するんだっけ。」
と明らかに話を聞いていないのが分かるファルコン。
「明日の明朝からだ。だから深夜にはもう行動をする。」
と俺は言った。
「え、今から寝ても…。」
「うん、五時間が限界だね。」
と少し明るいくらいの外。
今は六時くらいか?
「じゃ、校門前に十一時に集合でいいか?」
「分かった。」
そして俺等は各自家に帰って急いで寝た。
そして十一時くらいに起きた。
本当に急がなくてはならない。
作戦開始は三時。
そして隣町まで行かないといけない
隣町まで約三時間掛かる。。
本当にめんどくさい王女様だった。
「おう、これは何て言えばいいのか分からないが、こんばんわ、でいいのか?」
とファルコンが疑問系をつけて挨拶をした。
これに関しては俺も分からない。
起きたからおはようなのか、今の時間はこんにちわなのか。
「ああ、こんばんわ。」
と俺は一礼をした。
「急がないと、遅れちゃう~!」
と走ってラナ先輩が来た。
「今来たところです。」
と俺が言うと、
「本当なんだよね?」
と言ってきたが、ファルコンが、
「急がないと遅れて三時までにつかねえよ!走らないともう間に合わね!遅れたら絶対に死刑だって!」
とファルコンは焦って隣町の道のりを走った。
勿論俺とラナ先輩も。
「こんな遅い時間だから馬車も使えないし、走るしかないの…。」
ラナ先輩が走りながら愚痴を溢してた。
「そんな愚痴を行ってる暇あるんなら足動かしてくださいよラナ先輩。」
と俺はラナ先輩に注意した。
「分かったよウィータ君…。」
と黙々と走り続けた。
もしかしてわざとただでさえ遠い町を設定したのかあの王女様は。
だとしたら人畜じゃないか!
とそんなことを考えながら、俺等は隣の町、ミターの町に向かって走り続けた。
そして約二時間半後、俺等はミターの町に無理矢理ついた。
「はあはあはあ、修行でもこんなに走ってないよ…。」
とラナ先輩が汗を拭きながら言った。
修行は最高でも二時間走ったくらいしかないから、二時間半は少し耐えられなかったか。
更に全力で。
「おいウィータ、お前疲れてないのか…。」
とファルコンが疲れている顔でそう言ってきた。
「まあ、疲れはしないかな。」
と俺は言ったら、
「やっぱりお前は化け物だよ。」
とファルコンに言われた。
「今はそんなこと言ってないで、お姫様の所に行こ!」
とラナ先輩が言ったのでお姫様の所に行こうとしたが、場所を聞いてなかった。
「場所は何処ですか?」
と先輩方に聞いたら、
「何か教えてくれなかったような?」
とラナ先輩が上を向いてこう言った。
これは不味いのでは…。
そしてあだうだして三時になってしまった。
結局場所は分からなかった。
取り敢えず町の門番前に居た。
もしかしたら馬車でここを通るかもしれないからだ。
その時拾ってもらおうと考えた。
すると、一人の男性がこっちに近づいてきた。
警戒しながら、俺等はこの男性に話しかけられた。
「君たちが王女様の護衛か。」
「はい、俺達は、<アンノウン>のリーダーのファルコンです。」
「<アンノウン>のメンバーのラナです。」
「同じく<アンノウン>のメンバーのウィータです。」
と挨拶をした。
「ああ、私は王女様の執事のガリエーだ。王女様の護衛を宜しく頼む。」
と言って後ろに振り返り、そして歩いていった。
この人は王女様の執事なのか。
「何をぼさっとしている。お前達もついてこい。」
と言われたので、
「す、すみません。」
とファルコンが謝罪し、俺たちはガリエーさんについていった。
そして、
「ここが王女様のいらっしゃる場所だ。くれぐれも失礼の無いように。」
とガリエーに釘を打たれた。
ちなみに泊まっている場所は町の中心部から十分くらい外れた場所にあった。
言われても気づくわけない場所にあった。
だからこうして迎えに来たと言う。
そして俺達は<アンノウン>は王女様に面会をした。
▲▽▲▽▲
「どうぞ、良くここまで来てくれましたね。本当に感謝いたします。」
とドレスの裾をつまみ上げて一礼をしてくれた。女性がいた。
そう、この人が皇国王女イデルマ・フラグナスと言う。
今回の護衛対象だ。
ちなみに二つ目の名前を持って良いのは王族だけである。
それ以外の人が二つ目の名前を持つと処刑だ。
それは置いとく。
「いえ、王女様のご命令なら。」
と俺が言って俺等は跪ついた。
「いえ、畏まらなくては良いのです。」
とイデルマ王女はそう言ってきた。
だから。
「では畏まりませんね。」
と俺が言った。
イデルマ王女もその態度に驚いたのか目を大きくされていた。
多分社交辞令をしたと思うのだか、それを俺は無視した。
ちなみに先輩方も驚いてしまった。
「き、貴様!何て王女様に無礼なことを!」
とガリエーが襲ってきそうになった。
「良いのです。私が言ったのですから私の落ち度です。」
とガリエーを制止させた。
良かった良かった。
襲ってきたらガリエーが逆にやられていたからな。
「では、立ってては難なので、どうぞ、座ってください。」
と、俺らをソファーに案内させてくれた。
ガリエーの視線は険しい。
「では、どんな日程でしょうか。」
と俺が話を切り出した。
「はい、では私は三日を掛けてキ・マラの領土を回ります。その護衛をお願いしたいのですが、良いですか?」
とイデルマ王女が言ったので、
「大丈夫です。問題ありません。」
と俺は言い切った。
このパーティー<アンノウン>は多分キ・マラの町の中で一番強い。
むしろ他のどのパーティーを使うんだよ。
こっちはSSランクなんだからな。
「はい、頼もしいものですね。では、お願いさせて頂きます。」
と言って俺等はイデルマ王女の護衛をすることになった。




