久しぶりの課題
翌日。
「じゃあ、いってきます。」
「いってらっしゃい。」
とママさんに言われて俺は家を出た。
パパさんは何かの仕事があって無理だった。
それは何かはわからないけど。
そして俺は一番最初に校門前に着いた。
この待ち合わせも一年ぶりだな、と思いながら待っていた。
そして二番目に来たのはラナ先輩だった。
「久しぶりにここで待ち合わせするね。」
と笑顔で言ってきた。
「そう、だな。」
と俺は言った。
そして最後に来たのがファルコンだった。
「よう、少し遅れたか。」
と息を切らせながらそう言った。
「大丈夫です。遅れてませんよ。」
と俺が言ったので、
「おう、そうかウィータ。」
と安堵の顔をしていた。
「昨日復学届けを出したんですかファルコン先輩?」
と俺は聞いた。
「おう、ちゃんと出してきたから大丈夫だ。」
とファルコンが言っていた。
「では今日の課題は何をする?」
とファルコンが言ってきた。
「そうだな、職員室前の紙を見て決めよう。」
と歩きながらそう言った。
そして職員室前の紙を見ていると、
「あ、あなた達、戻ってきてたのね!」
と分からない先生が言った。
「誰ですか?」
と俺が失礼ながら聞くと、
「私よ私、ベヨネよ!」
と言ってきた。
あ、ベヨネ先生か。
少ししかお世話になってないからあまり覚えていなかった。
「ああ、ベヨネ先生ですね。お久しぶりです。」
と俺は言った。
「ベヨネ先生か、懐かしいな。」
とファルコンが言ってた。
「あの頃は良く迷惑を掛けたっけ…。」
とファルコンは何故か顔を上の方に向けた。
その姿がやはりカッコいい。
どうして俺がやるとキモいやめてって言われるのか。
どうも腑に落ちない。
閑話休題。
「で、どうしたんですかベヨネ先生。」
と俺が尋ねた。
「ちょっとあなた達に頼みたいことがあるのよ。」
と言ってきた。
「頼みたいこと、とは?」
と俺が聞くと、
「ここでは話せないから職員室の中で話すわよ。」
と俺等はベヨネ先生に着いていって職員室の中の入っていった。
「どんな話をするんだろうねウィータ君。」
と裏からラナ先輩の声が聞こえてきた。
「多分何かの討伐ですよきっと。」
と俺は言った。
何を頼んでくるかは分からないから、要警戒と。
そしてベヨネ先生は不意に止まって、教頭先生から耳打ちを受けていた。
すると、
「あなた達、目的地を変更して校長室に行って話をしてきて。ちなみに私はただの先生だから校長室には行けないから、三人で行って頂戴。」
とベヨネ先生が言った。
「ちなみにベヨネ先生、校長先生見たことあんの?」
とファルコンが聞いてきた。
何を聞いてるんだよ。
「いえ、見たことはないわ。けど凄い人としか分からないわね。」
と見たことは無いらしい。
てことは、
「俺等って本当は凄くね?」
と思ったことを口に出してしまった。
「こら、ウィータ君!」
とラナ先輩に耳をつねられてしまった。
「いていていていて!」
と俺は泣きながら言った。
「すみませんすみませんすみませんもういわないからゆるしてー!」
と俺は痛がりながらそう言った。
「じゃあ、良いよ。」
とラナ先輩は耳を離してくれた。
あー本当に痛かった。
何を頼んでくるかはそんなに怒こらせたのかが分からないけど。
もしかして自慢をしたから?
そうか、俺が修行中にこう教えたな。
自分の力に自惚れてはいけない。それは、強者と勘違いする弱者のすることだ、と。
俺が教えたことをラナ先輩に教えられてしまった。
恥ずかしいです。
そして俺等は再び校長室に入ったのであった。
▲▽▲▽▲
「おお、良く来てくれた!」
と少女にしか見えない校長先生、イアル校長先生が言った。
本当に年は幾つか気になってしまうフォルムであった。
前はラナ先輩が子供ぽかったけど、今は結構精神年齢が成長したからな。
俺はラナ先輩を見ることはなかった。
「で、話と言うのは?」
と俺が話を切り出した。
「そうだ、話と言うのは…。」
とイアル校長先生が言うと、
「ヘェェクション!」
と何故かファルコンが季節外れのくしゃみをした。
「おい大丈夫かファルコン!」
と俺は叫んだ。
「いえ、大丈夫です。けど、…。」
「けどなんだ?」
と俺が聞くと、
「何か嫌な予感がします。」
とファルコンが言った。
「だからくしゃみをしたのか?」
と俺が聞くと、
「多分そうです。」
とファルコンが答えた。
「すみません話の腰を折ってしまいました。」
と俺が軽くお辞儀をすると、
「大丈夫です。それで頼みたいと言うのは、皇国王女の護衛です。」
……………え。
「「「えーーーー!」」」
と三人驚いてしまった。
けど、皇国?
「イアル校長先生、皇国ではなく王国なのでは?」
と俺が聞くと、
「それは昔の名前です。今では大皇国メルディアと言います。」
と言われた。
「け、けど、何で皇国の王女様がここにくるんだよ。訳分からねえ。」
とファルコンが言っていた。
「あの、何で来るんでしょうか?」
とまた俺が聞くと、
「領地の視察だそうです。」
と言うことだった。
「そして何で俺たちに?」
と更に聞くと、
「あなた達がこの周辺で一番強いからです。」
と言った理由だった。
という事で俺等は再びこの依頼を受けた。
いや、受けざるを得なかった




