薬草探し⑦
「よし、終わったなこれで。」
と俺は竜の肉を集めながら長い夜を終え、朝を迎えた。
ちなみにこれは魔法の袋で回収していた。
創造魔術で作り出したから、重さとかも感じないで運べる。
その代わり物凄く魔力を使う。
そして全てを拾い上げたところで俺はブルガリー村に戻った。
すると、
「あ、ウィータ君!」
とラナ先輩がおれに抱きついてきた。
「ちょ、ラナ先輩恥ずかしいからやめてくださいよ!」
と俺が照れてそんな事を言ったら、
「本当に心配したんだからね!」
とラナ先輩を見ると泣いていた。
「ごめんなさい…。」
としか言葉が出てこなかった。
「まあ、この辺でいいんじゃねえか。見てるこっちが恥ずかしくなってきた。」
とファルコンや周囲の人がじっと見ていた。
「ちょっと恥ずかしいからこのままでいい?」
と抱きつきながら小さな声で言ってきた。
「ちょ、ま、まあ良いですよ…。」
と少し照れ臭かったが暫くはこのままでいた。
▲▽▲▽▲
俺たちは町長さんの家に依頼の報告をしに行った。
「本当にありがとうございました。これでこの町は助かりました。竜の倒した事も冒険者学校にも言っておきます。」
と町長さんがお辞儀をして神を見るような目で、ありがたやありがたやみたいな事をいってるように思えた。
「はい、報告ありがとうございます。俺達も武器とかがなければ本当にどうなっていたか…。後は町の人たちの笑顔を見れただけで本当に良かったです。」
といい笑顔でファルコンが言っていた。
「では、帰還のお金はこっちで負担させていただきます。」
と町長さんが言ってくれた。
「本当に助かります。」
とファルコンが言った。
ちなみに実はもうお金が無かったので、本当に助かっていた。
もしかしたらその事を察していたのかもしれない。
「では、本当にありがとうございました。」
と町長が改めてお辞儀をしてくれた。
「また、依頼したいことがいったらまた冒険者学校に頼んでください。」
とファルコンが言った。
そして俺たちは町長さんの家から出た。
町長の家から出ると子供が何人か待っていて、ラナ先輩と俺を指で指して、
「おねーちゃん達は付き合っているの?」
とその中での八歳くらいの女の子が言った。
「いや人はね嬉しいときに誰もでもバグをしたくなるんだよ。」
と俺が言ったら、
「じゃあおねーちゃんの顔があかかったのはなんで?」
と鋭い所を聞いてきた。
「それはね、泣いていたからだよ。」
と答えた。
「ならなんで離れなかったの?」
ともっと鋭い所を突いてきた。
「そ、それはね、おねーちゃんが離れたくないって言ったんだよ。」
と俺は言った。
「それって好きってことじゃないの?」
と墓穴を掘ってしまった。
ラナ先輩が俺のことが好き?
こんなことはないない。
と思って裏にいるラナ先輩を見てみると、
「ううう、…。」
顔が凄く赤くなってた。
「あの、ラナ先輩?」
と肩を叩いたら、
「な、何かなウィータ君!?」
と凄く変な口調で言ってきた。
「嫌なんでもないですよ。ただラナ先輩の反応を知りたかっただけです。」
とからかって笑うと、
「もうっ~!」
と襲ってきた。
ああ、墓穴を更に掘っちゃった。
そんなやり取りをしてブルガリーの町から俺らは出発した。
そして五日後。
俺たちはキ・マラ町に帰ってきた。




