表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
冒険者学校編
23/60

図書館の一時

「どうしたのウィータ君?」

とラナ先輩が聞いてきた。


しかし、今はそれどころじゃあない。


転生前の伝記だと。


こんな、こんな素晴らしい物がとは全く知らなかった。


この機会に何年経ったかが知れる。


「ちなみに、この伝記のライノスって人は何時くらいの人ですか?」

と聞くと、


「およそ千年前の人だね。」

とラナ先輩が言った。


千年経つとなると、流石に………は生きていないか。


少し皮肉な奴だけど、同じ男として話があった貴重な友達だったんだが、死んでしまったか。


またいずれ魔王城に入ろうとしよう。


……はエルフだから生きているだろう、そう思った。



「じゃあ読んでいくよ。」

と言ってラナ先輩が転生前の俺の伝記を読み始めた。


えっ、読み聞かせ。


「えーなになに、『英雄ライノスは5才で神の眷属である天使を倒した。』。」


「ちょっと待ってラナ先輩。」


「どうしたのウィータ君?」


「どうして読み聞かせなんですか。俺一人でも読めますよ。」


「いや〜、なんか読み聞かせしたい気分なの。」


「気分!」


いや、気分って凄いですよ。自分一気にラナ先輩のペースに持ってかれました。


「えーと、続き読むね。『英雄ライノスは10才にて大王国メルディアの騎士長であるサーレットを一騎討ちによる勝敗で完全勝利』。」


俺すげぇ。


「えーと『英雄ライノスは齢21才にて

神一万の軍勢と共に玉砕。その後帰還を確認不可能だった為、殉職したと思われる。ただし、生き延びている可能性あり。』。」


俺ぇ、よく頑張った!


最後の方を覗いて全て事実であった。


俺生きてますからね。殉職じゃないんですよ。


ちなみに読んでくれてる間、めっちゃ恥ずかしかった。


周りの視線をめっっっっっちゃ感じた。


これは恥辱だ。


まあ、俺だから耐えたが。



しかし、この文を見ていて少し妙なことがあった。


一つも魔術の話題に触れていない所である。


何故昔に存在した魔術が全く書いていないのだ。


その後俺は急いで他の本を漁ってみた。


「どうしたのウィータ君!?」

とラナ先輩が言っていたけど、今は無視をする。


ない、ない、ない、何処にも魔術という言葉が使われていない。


これは、どういうことか?


頭の中で仮説を立ててみる。


まずはアルナ教会によって情報を封じられている。


これはありだろうな。


何せこの本もどの本も、アルナ教会が出典しているからな。


アルナ教会は本の独占支配権でも持っているのか。


次に、神が人の記憶を洗脳して魔術の存在を消した。


これはあまり現実的じゃないな。


なぜなら全ての神を滅ばしたはずだからな。


生き残ってるというよりは、甦った神達や天使達による洗脳の可能性も捨てきれんな。


後は、普通に廃れていった可能性が残されているが、これはない。


魔法より圧倒的に優れているものが何故消える必要があるのかが分からない。


他の仮説は、そう考えていると、


「ウィータ君?ウィータ君!? 」

とラナ先輩が言って我に帰った。


「な、何ですか先輩?すいません、今考え事をしてたんですよ。」

と俺が言ったら、


「もう普通にお昼だよ!ご飯食べに行かない?」

とラナ先輩から言ってきた。


もうお昼なのか。


俺もお腹が減ったことだし、


「行きますよ。」

と返事した。


普通に断れないでしょ。






▲▽▲▽▲






昼飯は冒険者学校内にある学食のコーナーで食べた。


学食にはメニューはひとつ。


日替わりランチだけ。


今日のメニューはよく分からない味付けパスタのとカボチャスープであった。


値段は冒険者学校に所属しているから、無料である。


これは嬉しいメニューだ。


「いただきます。」

と俺が言うと、


「それって何?」

とラナ先輩が聞いてきた。


「これはこのご飯への感謝の印を表す東の国の挨拶らしいです。」

と俺は言った。


「へぇ~そうなんだ。じゃ、私も。いただきます。」

とラナ先輩は手を合わせて言った。


俺の見よう見まねらしい。


それでも食べ物に感謝が伝わればそれでいいんだけどな。


昼飯は美味しくいただきました。


その後ラナ先輩にごちそうさまも教えた。


俺達はそして再び図書館に戻った。


そのとき、ふと気づいた。


「俺、今お金の計算が出来ないんだ。」

と。


何をやってるんだ、と思ってるけど、教科書にはお金の計算は載ってなかった。


そりゃあ当たり前にみんな覚えてるからね。


「じゃ、ちょっと待っててね。」

とまたラナ先輩が本を取りに行った。


今度は割りとすぐに戻ってきた。


「じゃあ、教えるね。」

眼鏡を上にあげる真似をした。


先生ぽさをアピールしているのだろうか。


「よろしくお願いします。」


「じゃ、この大陸のお金について優しく教えるね。


まずこの大陸は硬貨のみだよ。


金貨、銀貨、銅貨、そして鉄貸の四種類があるんだよ。


鉄貸は銅貨十個分と価値が同じで、銀貨は銅貨、十分と価値が同じで、金貨は銀貨と十個分と価値が同じだよ。


一般庶民は銀貨一個で慎ましく生活すれば二十年持つよ。


銅貨なら二年、鉄貸は一年くらい持つよ。


でもそれじゃ鉄貸だけで十分持っちゃうんだよ。


だから生まれたのが石貸なんだよ。


石貸は慎ましく生活ても一週間が限界なんだよ。


それくらいの価値しかない、新しい貨幣が出来たことによって、人々の生活は大きく変わったんだよ。


まず働く人が増えた。


今までは鉄貸を貰ってたことであまり働かなかった人がどうにかなっていた生活も毎日でもなくても今まで以上に働かないと生活が苦しくなった。


それで経済の流れがよくなって、結果的に人は発展したんだよ。これで簡単なお金の口座は終わるね。」


長々と、しかし簡単なお金の口座を教えてもらった。


そしてこの口座が終わったとき、日はもう暮れていた。


「では先輩、ファルコン先輩が言ってたように集まりましょうか。」


「そうだね、ウィータ君。」

と俺たちは図書館を出た。


そして<アンノウン>で集まって明日の依頼が決まった。


ズバリ、薬草探しだ。

お金の単位はのちのち決めます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ