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第三章 12
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10年前。
俺がまだ10歳の時の話だ。
今日も仲のいい年老いた男魔法使い"ネフィア"に会いに行った。
ネフィアは俺に会う度に色々な魔法を教えてくれた。
「ネフィアおじちゃーん!」
俺は大声でネフィアを呼んだ。
「おやおや、エドワードじゃないか。いらっしゃい」
ネフィアは快く家に入れてくれた。
「今日は錬金魔法について教えてやろう」
「うんっ!」
俺にとってネフィアは家族同然だった。
時間さえあれば彼に会いに行っていた。
雨の日でも、風の強い日でも、雷が轟く日でも、時間があれば会いに行っていた。
ある日、学校が終わって、家に荷物を置いた後いつも通り会いに行った。
しかし……。
何度ネフィアを呼んでも、扉を叩いても返事がない。
どうしたんだろう……?
俺は街を走って探し回った。




