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第三章 9

9

「みなさ~ん!おはようございまーす!今日は特別に今から登場する人を倒したらここから出してあげますよ!それでは、ご登場ください!」

 牢屋に入ってきたのは、サバイバルナイフのようなナイフを両手に持ったポニーテールの女の子だった。

 淡い青色の髪をしていて一瞬誰かわからなかったが、間違いない。アルミスだ。

「エドワード様、皆様、お久しぶりですね。手加減は無用ですよ?」

「あぁ。本気で倒しに行くぞ」

「ふふっ……。楽しくなりそうですね。それでは行きますよ!!」

 所詮は子供……。楽勝だと思っていた。

 だが――。

 アルミスはそこらの子供とは違った。

 アルミスは、疾風のごとく走り、あっという間に俺の背後に回った。

 そして、喉元にナイフを突きつけ、そっとささやいた。

「こんなにあっさり背後を取られて、どうしたんです?まさか私が見えなかったなんてことはありませんよね?」

「クッ……」

「ふふっ……。まあいいです。これ以上やるのは汗かいちゃうので、もう終わりにしましょう」

 そう言って、アルミスは俺の首をさっと切り、帰って行った。

 俺の首からは血が噴き出している。

 頭がくらくらし、そのまま倒れそうになるのを、アンリが支えてくれた。

「エドワード~、治癒魔法かけるからじっとしてて~」

 そういってアンリが治癒魔法をかけてくれた。

 血が傷口に吸われるように戻っていき、傷がふさがった。

「ありがとう、アンリ。助かったよ」

 アンリは「いいって」と言いながら恥ずかしそうに下を向いた。

「あらあらぁ、回復しちゃったんですか?アンリ様の魔法は強力なんですねぇ……。明日は今日よりも野蛮で強い相手を用意しておりますので、お楽しみに!」

 ……今日よりも強い相手、か……。


 俺は嫌な予感しかしなかった。


 牢屋生活終了まであと、1日。

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