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第三章 3
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「おっはよーございまーす!」
俺たちはまた今日も耳障りな声で目を覚ました。
「今日もショーを行いまーす!3!2!1!ショータイム!」
ロイスの合図とともに牢屋の壁が開いた。
グルル……。
奥から、獣の声が聞こえる。
そのとき、奥から何かが飛びかかってきた。
……オオカミだ。
それも、一匹じゃない……。
3……4……いや、5匹だ……。
いくらなんでもこの量を一人でさばくのはキツい。
「クソッ……数が多すぎる……」
俺は懸命に剣を振り続けた。
そして、周りがオオカミの血と死骸だけになったのは数十分後のことだった。
「今日もお疲れさまでしたー!明日も頑張ってくださいねー!」
早くここから出たい……。
誰もがそう思った。
牢屋生活終了まであと、4日。




