第三章 2
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今日もいつも通り朝が来た。
俺達が起きると、スピーカーから大音量でロイスの声が流れた。
「はいはーい!みなさん!おっはよーございまーす!朝からすみませんが、命を懸けたショーを行いまーす!今日は……"一人で全員を守れ!矢の雨ぶった斬り大作戦!"です!」
今日は、ってことは……明日もあるのか……?
「ルールは、エドワード様がその剣で一人で全員を守ってもらいます!1分間耐え抜いてくださいねー!それではー、スタート!」
ロイスの合図とともに牢屋の天井が開いた。
奥から、筒状のものがいくつも出てきた。
剣を握って身構えていると、シュッと音を立てて何かが飛んできた。
矢、だ。
1本ではなく、何本も。
これを一人で全部切れって言うのか……。
無茶苦茶だ。
俺は矢が飛んでくる方向を見極めてできるだけスマートに切っていく。
やがて、1分が経ったのか、矢が飛んでこなくなった。
周りには切られた矢が散乱している。
俺が呼吸を整えていると、またスピーカーからロイスの声が聞こえてきた。
「エドワード様、すごいですねぇ!まさか全部切ってしまうとは……。お見事です!また明日も頑張ってください!」
やっぱり……明日もあるのか……。
俺は朝イチの"ショー"が終わると、何もすることがなく、ただぐうたらしていた。
牢屋生活終了まであと、5日。




