14.落ちている
「今日は昨日より急ぐぞ」
そう言ってから、マキトはスイートルームを出た。
廊下の照明は、まだ当たり前のように点いている。
柔らかい絨毯。
磨かれた壁。
一定間隔で置かれた花瓶。
静かに閉まる客室の扉。
外の街では停電している地域がある。
水も食料もなく、暗い部屋で息を殺している人間もいるはずだ。
それを考えれば、このホテルは異常なほど恵まれていた。
電気は使える。
水も出る。
少し待てば食事も運ばれてくる。
モンスターが街に湧き、物流が止まり、店が閉まり、人が建物の中で飢え始めている状況で、ここだけはまだ変異前の生活に近い形を保っている。
だが、それも長くは続かない。
エレベーターでロビーへ降りた瞬間、マキトはそのことを理解した。
ロビーは、一見すると整っていた。
床は磨かれている。
倒れていたはずのソファは戻されている。
割れた花瓶や散らばった土は片づけられている。
受付カウンターの奥では、従業員たちが背筋を伸ばしている。
昨日、モンスターに荒らされた場所とは思えない。
けれど、完全に元通りではなかった。
壁際の一部には、拭き取っても消えきらなかった黒い擦れ跡が残っている。
床の大理石には、浅い傷が何本も走っている。
観葉植物の位置も、昨日とは微妙に違ってみえた。
割れたものを急いで片づけ、使えるものだけで荒らされる前の形に戻したのだろう。
必死に整えた痕跡が、かえって痛々しかった。
高級ホテルとしての形は、まだ残っている。
しかし、その形を支えている人間の方が、もう限界に近かった。
ロビーには、スーツケースを抱えた宿泊客たちが集まっていた。
小さな子供の手を握り、避難所の場所を何度も確認している男がいる。
電話を耳に当てたまま、泣くのをこらえている女がいる。
従業員の一人は、笑顔を作ろうとして失敗していた。
客を迎えるためのロビーが、避難する人間の待機場所に変わっている。
マキトたちが出口へ向かおうとした時、支配人が近づいてきた。
昨日と同じように、身なりは整っている。
ネクタイに乱れはない。
髪も丁寧に撫でつけられている。
だが、目元にははっきりと疲労が浮かんでいた。
「お客様」
支配人は深く頭を下げた。
「申し訳ございません。本日をもちまして、当ホテルは一時休業とさせていただくことになりました」
マキトは、特に驚かなかった。
ホテルそのものはまだ生きている。
電気も水もある。
食事を出す機能も残っている。
だが、ホテルとして営業を続けるには、人間の秩序が足りなかったようだ。
従業員をここに残し続けることはできない。
宿泊客の安全も保証できない。
モンスターがまた襲ってくる可能性もある。
行政から指定された避難所へ移動するなら、今しかない。
支配人は続けた。
「宿泊中のお客様、ならびに従業員は、順次避難所へ移動する予定でございます」
シエルが静かに問いかける。
「皆様で向かわれるのですか」
「はい。可能な限りまとまって移動いたします」
それは安全だという意味ではない。
ただ、ばらばらに逃げるよりはましだというだけだ。
支配人も、それを分かっている顔をしていた。
「昨日は、ホテルをお守りいただくようお願いしておきながら……このような形になり、誠に申し訳ございません」
本当は、避難所までの護衛も頼みたいのだろう。
マキトには分かった。
ロビーにいる人数。
従業員の疲労。
外の危険。
昨日の襲撃。
普通に考えれば、シエルとメルシーほどの戦力がいれば、避難の成功率は大きく上がる。
だが、支配人はそれを口にしなかった。
昨日の依頼は、まだ取引の形をしていた。
ホテルを守る代わりに、部屋と食事を提供する。
無理やり理屈をつければ、客とホテルの関係として成立していた。
だが、避難所まで守ってほしいと言えば、それはもう単なる救助要請になる。
支配人の立場で、それを客に求めることはできない。
あるいは、言っても無駄だと分かっているのかもしれない。
マキトはその空気を察した上で、何も言わなかった。
面倒だった。
シエルは、支配人の言えなかった頼みに気づいていた。
少しだけ表情を曇らせる。
メルシーは、つまらなそうにロビーを見ていた。
助けてほしいなら頼めばいい。
頼めないなら、それまで。
彼女の顔には、その程度の興味しかない。
支配人は最後まで礼儀を崩さなかった。
「お客様には、大変ご迷惑をおかけいたします」
その言葉だけは、まだ高級ホテルのものだった。
けれど、その奥でホテルという場所の意味は変わっていた。
既にここは、客を迎える場所ではない。
逃げる前に、最後に整えられた建物だった。
ホテルの外へ出ると、朝の空気は重かった。
昨日と同じで通りに人影はない。
道路の端には、放置された車が何台も変わらずに並んでいる。
歩道には、誰かが落とした紙袋が転がっている。
中身の服が半分だけ飛び出し、風に揺れていた。
シエルは振り返り、ホテルを見上げた。
「まだ設備は整っております。あれほどの場所を離れなければならないとは……」
「営業は無理だろ」
マキトは短く返した。
「建物が無事でも、中の人間にとっちゃ地獄だろ。むしろ三日もよく持った方だ」
シエルは何も言えなかった。
メルシーが軽く笑う。
「じゃあ、誰もいなくなった後で勝手に使えば?」
シエルが即座に眉を寄せる。
「いけません。所有者の許可なく利用するなど――」
「それ、いいな」
マキトが遮った。
シエルが驚いた顔を向ける。
「旦那さま」
「場所としては悪くない。電気も水もある。建物もでかい。高層階も使える。領域を張る候補としては、かなりありだ」
「ですが」
「無人になった建物を、誰にも荒らされないように守りながら使う。今の状況なら、まだまともな方だろ」
悪びれた様子はない。
実際、マキトの中では略奪という感覚は薄かった。
空になった建物を使う。
ついでに壊されないように守る。
持ち主が戻ってきた時に何が残っているかを考えれば、モンスターや暴徒に踏み荒らされるよりはましだ。
シエルは反論しようとして、言葉を探した。
「……正しいとは言えません」
「だろうな」
「ですが、守るという形になるのであれば、完全な略奪とも言い切れません」
「なら候補だ。今すぐ使うとは言ってねえ」
シエルはまだ納得していない顔をしていた。
しかし、それ以上は言えなかった。
壊れた世界で、正しさだけでは何も守れない。
その現実を、彼女も少しずつ理解し始めている。
マキトは周囲を確認した。
シエル一人でも目立つ。
純白の髪。
白い鎧。
巨大な大剣。
頭上の天輪。
どう見ても普通ではない。
一発でラグオダのキャラだと見抜かれるだろう。
そこへメルシーまで表に出しておくと、さらに目立つ。
黒いツインテール。
赤黒いバトルドレス。
悪魔めいた尻尾。
巨大なハルバート。
隠れる気がない女が二人並べば、遠くからでも一発で分かる。
「メルシー、影に入れ」
メルシーは不満そうに顔をしかめた。
「また?」
「まただ」
「せっかく外に出たのに」
「目立つんだよ、お前」
「ペ天使だけ隣に置く言い訳じゃなくて?」
「言い訳が必要なほど、お前を外に出しておく理由がねえ」
メルシーはむっとした顔をした。
だが、すぐにシエルを見て笑う。
「残念だったわね、ペ天使。隣は譲ってあげるわ。でも一番近いのは私だから」
シエルが眉を寄せる。
「……その言い方は必要なのですか?」
「必要よ。悔しそうな顔が見たいもの」
「私は、そのようなことで張り合っているつもりはありません」
「はいはい。そういう顔で言われても説得力ないわよ」
メルシーは勝ち誇ったように笑い、マキトの足元へ近づいた。
影が、水面のように揺れる。
黒い髪も、赤い瞳も、悪魔の尻尾も、ゆっくりと沈んでいく。
最後に、メルシーの声だけが残った。
『見えないところで勝ってるから問題ないわ』
シエルは静かに息を吐く。
「……旦那さま。あの方は本当に、黙っていられないのですね」
「今さらだろ」
マキトは歩き出した。
その日、三人は未踏破迷宮を回った。
最初に向かったのは、ショッピングモールの地下だった。
昨日までなら、買い物客が行き交っていたであろう場所。
やはりここにも地下へ続く階段には、黄色い規制テープが貼られている。
警察のものか、施設管理者のものかは分からない。
その横を気にも留めず通り抜ける。
階段を下りた先で、壁の材質が変わる。
白いタイルが、湿った石へ。
蛍光灯の光が、青白い炎へ。
外の音が遠ざかり、水滴の落ちる音だけが響く。
シエルは大剣を構え、先頭に立った。
迷宮の不気味さに慣れたわけではない。
暗がりの奥で何かが動くたび、肩がわずかに強張る。
それでも、足は止めない。
怖いから進めないという段階は、もう過ぎていた。
メルシーは影の中から気配を探る。
敵が多い場所では、声だけで煽り、動きを乱した。
隙が生まれた瞬間、黒い影から飛び出し、ハルバートを叩き込む。
シエルは正面を支える。
メルシーは横から崩す。
マキトは二人の後ろで、敵の動きと消耗を見ていた。
一つ目の迷宮は、まだ手応えがあった。
ボスを倒した後、二人の力が戻る感覚がある。
武器も強化され、動きも少し鋭くなる。
得た報酬は、迷わずシエルとメルシーの装備に回した。
食料や水は、ポイントがあればすぐに買える。
だから踏破報酬で配られる使い道のわからない素材を手元に残しておく判断はしなかった。
命を懸ける以上できることは何でもするべきだ。
それだけは分かっていた。
次に向かったのは、閉鎖された地下駐車場だった。
入口には、途中で乗り捨てられた車が斜めに止まっている。
料金ゲートは折れ曲がり、精算機は砕けていた。
奥へ進むと、コンクリートの柱が黒い岩へ変わり、天井からは蔦のようなものが垂れ下がっていた。
そこでも戦闘は続いた。
シエルの大剣が、硬い甲殻を砕く。
メルシーのハルバートが、敵の足を裂く。
マキトは無理に前へ出ない。
必要な時だけ指示を出し、必要がなければ黙って見ている。
二つ目のボスを倒した後、マキトは違和感を覚えた。
強くなっていないわけではない。
報酬も入っている。
武器も強化できている。
だが、最初ほど伸びていない。
三つ目は、運営を停止したテーマパークの中にあった。
入口ゲートは半分開いたまま止まり、チケット売り場の窓口には誰もいない。
園内に流れているはずの音楽は途切れ、代わりに風で揺れる案内板の軋む音だけが響いていた。
カラフルな建物。
動かない観覧車。
停止したメリーゴーラウンド。
倒れた着ぐるみの頭。
昨日までなら、子供の声や笑い声で満ちていたはずの場所が、今は色だけを残して死んでいる。
迷宮の入口は、アトラクションの一つに紛れていた。
古びたお化け屋敷の扉。
本来なら作り物の恐怖を見せるための場所。
その奥に、青白い炎が揺れていた。
「……趣味が悪いな」
マキトが呟く。
シエルは大剣を握る手に力を込めた。
「ここも、迷宮化しているのですね」
影の中から、メルシーが鼻を鳴らす。
『元から怖がらせるための場所なんでしょ? なら、ちょうどいいじゃない』
お化け屋敷の中は、作り物と本物の境目が曖昧になっていた。
壁に貼りつけられた偽物の手。
天井から垂れるビニールの髪。
血糊のついた人形。
その中に、本当に動くものが混じっている。
迷宮の奥で出てきたボスは、前のものより少し強かった。
壊れたマスコットのような姿をしていた。
丸い頭。
裂けた笑顔。
剥がれた着ぐるみの下から覗く、肉のような何か。
しかし、シエルとメルシーが苦戦するほどではない。
倒せる。
処理できる。
危険はあるが、勝てない相手ではない。
四つ目は、シャッター街の先だった。
半分閉じたシャッターの下に、暗い通路が続いている。
そこだけが、店ではなく洞穴になっていた。
中に入る前、シエルが少しだけ表情を曇らせた。
「……こうも次々と、街の中に迷宮が現れているのですね」
「昨日より明らかに増えてる気がするな」
マキトは答えた。
「モンスターが湧く場所が増えるなら、避難所も安全とは限らねえな」
シエルは何も言わなかった。
それは、さっきホテルにいた人間たちの行き先にも関わる話だった。
迷宮の中で、また戦う。
また勝つ。
また報酬を得る。
だが、やはり大きく伸びている感じはなかった。
外に出た時、空は夕方に傾き始めていた。
影の中から、メルシーが不機嫌そうに言う。
『何よ。ここからは雑魚を潰しても大して伸びないってこと?』
マキトはスマホを確認した。
ラグオダ2のアプリには、レベル表記がない。
カンストしたかどうかを数字で確認することはできない。
シエルもメルシーも、力が戻ってきた感覚はあると言う。
ただし、最初のような大きな変化はない。
「たぶんな」
マキトは画面を閉じた。
「これ以上、迷宮を回るだけじゃ効率が悪い」
モンスター狩りだけでは限界があるみたいだ。
その事実が、少しずつ形になって見え始めていた。
◇
今夜はどこで寝泊まりするべきか。
ホテルへ戻るべきか。
別の建物を探すべきか。
それとも、領域を切る状況まで想定して動くべきか。
そんなことを考えながら歩いているうちに、マキトたちは歓楽街へ入り込んでいた。
日が暮れかけた歓楽街は、昼間よりも不気味だった。
ネオンは一部だけ点いている。
だが、その光は人を呼び込むためのものではなく、壊れた街に残された残骸のように見えた。
看板は傾き、ガラスは割れている。
シャッターの下りた店が並び、入口に置かれた観葉植物は倒れて土をこぼしていた。
放置された車の中には、荷物だけが残っている。
割れた酒瓶が道路脇に散らばり、どこかから薄くサイレンの音が聞こえる。
人の気配は少ない。
けれど、まったくないわけではない。
建物の奥。
路地の影。
二階の窓。
どこかに誰かが潜んでいる気配だけはあった。
マキトは足を止め、スマホを取り出した。
ランキングを開く。
朝の時点で、順位は30位だった。
今は、38位。
マキトの表情が止まる。
「……八つ落ちてる」
シエルが息を呑んだ。
「本日、あれほど迷宮を踏破したにもかかわらず、ですか?」
影の中で、メルシーの声が低くなる。
『はぁ? こっちは一日中働いたのよ?』
マキトは画面を見たまま考えた。
止まっていたわけではない。
迷宮はザコを処理しながら進んだ。
ボスも倒した。
道端で遭遇した通常のモンスターも処理した。
それでも落ちた。
つまり、自分たちを追い越していった連中は、それ以上の速度でポイントを稼いでいる。
迷宮を回るだけでは、ここまで差はつかない。
モンスター狩りだけでもない。
昨日の夜、領域の価値が全プレイヤーに示された。
上位百名に入れば、安全な生活圏が手に入る。
入れなければ、他人の領域に頼るか、危険な場所で自力で生きるしかない。
それを知った人間たちが、やはりじっとしているはずがなかった。
マキトはスマホを下ろした。
「上の連中は、もうモンスターだけ狩ってるんじゃねえ」
シエルが表情を曇らせる。
「では、他の方々は……」
「人を狩ってる」
歓楽街の空気が、さらに冷えた気がした。
ランキングを上げるには、他プレイヤーを倒すのが早い。
モンスターを何体も倒すより、プレイヤー一人を倒した方が大きく順位が動く。
それを、上に行った連中はもう理解している。
いや、理解した上で実行している。
メルシーは一瞬笑いかけた。
けれど、すぐに声から軽さが消える。
『笑えないわね。こっちが準備してる間に、もう始めてる奴らがいるってことでしょ』
「ああ。出遅れた」
シエルが静かに言う。
「旦那さま。ですが、こちらから他の方々を襲うというのは……」
「まだ決めてねえよ」
マキトはスマホをしまった。
「ただ、迷宮を回るだけじゃ限界が見えた。上に行くなら、どこかで俺らより強そうな相手と当たる必要がある」
シエルがわずかに息を呑む。
「……こちらから、強い方を探して戦うということですか」
「まあ、手当たり次第襲えば、そのうち当たるだろ」
「旦那さま」
シエルの声が、明らかに低くなった。
マキトは悪びれもせず肩をすくめる。
「冗談だよ。半分くらいは」
影の中で、メルシーが小さく笑った。
『半分は本気なのが最悪ね、クズ亭主』
「今のシエルとメルシーがどの程度まで通じるのかは、どこかで確認しないとまずい。雑魚を倒しても、もう大きくは伸びない。迷宮を踏破しても順位は落ちる。だったら次に必要なのは、上位とぶつかった時にどこまでやれるかを知ることだ」
それを知らないまま走り続ける方が危険だった。
「確認するなら、相手は――」
その言葉が終わる前だった。
路地の奥から、足音が聞こえた。
革靴の音。
ゆっくりとした、妙に落ち着いた歩き方だった。
歓楽街の暗がりから、一人の警察官が出てくる。
制服は乱れていた。
袖には薄く汚れがついている。
顔には疲労が浮かび、目の下には濃い隈がある。
それでも、男は笑っていた。
無理に作った笑顔ではない。
疲れ切った顔のまま、どこか楽しそうに口元を緩めている。
マキトは、その時点で足を止めた。
普通の警察官ではない。
距離を取っている。
近づいてこない。
しかし、声は届く位置にいる。
片手は腰の近く。
いつでも銃を抜ける場所に置かれている。
男はマキトたちを見た。
正確には、シエルを見て、それからマキトを見た。
「君、ラグオダのキャラを伴っているよね?」
職務質問の形をしているが、空気が違った。
マキトはうざそうに答える。
「そうですけど?」
男は笑った。
「そっか」
その声は軽い。
だが、目は笑っていなかった。
疲れている。
壊れている。
けれど、怯えてはいない。
モンスターに追い詰められている人間の表情ではない。
すでに何度か同じことを繰り返し、作業として手馴れているように見えた。
「名前、聞いてもいいかな」
「先にそっちが名乗れよ」
男は肩をすくめた。
「警察官だよ、一応」
一応。
その言葉が妙に引っかかった。
シエルが大剣の柄に手をかける。
「旦那さま」
影の中で、メルシーの気配が鋭くなった。
『クズ亭主。あいつ、普通じゃないわよ』
分かっている。
マキトがそう返すより早く、スマホが震えた。
短い振動。
ラグオダ2の通知。
画面を見る。
バトル申請。
申請者の名前が表示されている。
タクヤ。
マキトは目を細めた。
いつの間にか目の前の警察官は、銃を抜きこちらへ向けたまま笑っていた。
タクヤは、楽しそうに言った。
「押してよ?」
スマホの画面で、通知が光っていた。




