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滅鬼伝  作者: ヒガンバナ
第1章「鬼襲来・滅鬼団入隊編」
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第4話「正式入隊 ― 第一討伐隊」

滅鬼団本部――訓練場。


第一試験を突破した二十名の新人が整列していた。


試験官が前へ出る。


「諸君らは入隊試験第一試験を突破した。」


「だが、滅鬼団の隊士になるには最後の試験が残っている。」


新人たちの表情が引き締まる。


「最後の試験は――模擬戦だ。」



訓練場に木刀が並べられる。


「武器は木刀を使用する。勝敗は一本を取るか、戦闘不能になった時点で決する。」


総司は双剣用の木刀を手に取った。


「双剣か……。」


試験官が興味深そうに見る。


「珍しいな。」



最初の試合。


早本総司 VS 黒田隼人


「手加減なしだからな!」


隼人が槍を構える。


「もちろんだ。」


開始の合図と同時に隼人が突進する。


「はあああっ!」


鋭い突きを総司は左の木刀で受け流し、右の木刀で隼人の胴を打つ。


「ぐっ!」


隼人は後ろへ飛び退く。


「速いな!」


さらに槍を連続で繰り出す。


総司は冷静に見切り、一気に間合いへ飛び込む。


「双剣術・双牙!」


左右同時の一撃が隼人の肩へ決まる。


「勝負あり!」


試験官の声が響く。


隼人は悔しそうに笑った。


「強ぇな、お前!」



第二試合。


神崎蓮 VS 水城零奈


蓮の剣は速く、無駄がない。


零奈は距離を保ちながら戦うが、接近戦では分が悪い。


最後は蓮が一本を取り、勝利した。


「悪くない動きだった。」


蓮はそう言い残し、その場を離れた。


零奈は少し悔しそうに拳を握る。



全試合終了後。


試験官が新人たちの前へ立つ。


「これより合格者を発表する。」


静まり返る訓練場。


「早本総司。」


「神崎蓮。」


「黒田隼人。」


「水城零奈。」


次々と名前が呼ばれていく。


最終的に十五名が合格した。


「本日より、お前たちは正式な滅鬼団隊士だ!」


新人たちから歓声が上がる。



その後、一人の男が現れた。


滅鬼団の制服を身にまとい、鋭い眼差しを持つ男。


「俺は第一討伐隊隊長、相馬剣一。」


訓練場の空気が変わる。


「今日から、お前たちは第一討伐隊所属となる。」


総司たちは一斉に頭を下げた。


「よろしくお願いします!」


相馬は新人たちを見渡す。


「鬼との戦いは訓練とは違う。」


「一瞬の油断が死を招く。」


「生き残りたければ、仲間を信じろ。」


その言葉は、総司の胸に深く刻まれた。



夜。


隊舎の部屋。


総司、蓮、隼人の三人は同じ部屋になった。


「これからよろしくな!」


隼人が笑顔で手を差し出す。


総司はその手を握る。


「よろしく。」


蓮は腕を組んだまま窓の外を見ていた。


「馴れ合うつもりはない。」


「任務で足を引っ張るな。」


冷たい言葉だったが、総司は気にしなかった。


「いつか認めさせる。」


そう心に誓う。



その頃――


鬼の根城。


玉座に座る一人の男がいた。


鬼の王――黒神羅。


その前で一体の鬼が跪く。


「鬼王様。」


「滅鬼団に面白い少年が現れました。」


黒神羅は静かに目を開く。


「……双剣使いか。」


「そして、あの娘の兄。」


口元に笑みを浮かべる。


「まだ殺すな。」


「いずれ私のもとへ来る。」


暗闇の奥では、一人の少女が鎖に繋がれたまま月を見上げていた。


「お兄ちゃん……。」


その少女は、美月だった。



第4話

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