↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/121

魔王の間 2

短いです



「…………」


「…………」


「ねぇちょっと、どうなってんのよ」


「何がだ」


「何がだ、じゃないわよ。あのクソジジィ殺られちゃったじゃない」


「ああ、まさかデュランが負けるとは思わなかった」


「また、例の異世界人でしょ?」


「そうだ」



 暗い暗い、闇の空間。

 許された者しか入る事が出来ない部屋には、四つの玉座があった。


 だが、その席に座っている者は二人のみ。他の二席は、空席だった。


「絶対的な不死能力が備わっているデュランを、一体どうやって倒したのか……私でさえ、奴を殺しきる事は出来ないというのに」


「知らないわよそんなの。っていうか、あのクソジジィは本当に死んだのかしら? あいつ、会うたびに『魔王の仕事かったるいんじゃよな、やめられんかのぉ』ってぼやいてたじゃない?」


「…………」


「殺られたフリしてどっかに逃げたんじゃないのかしら」


「……ありえる」


「ほらね」


「いや、奴の魂は確かに消えた。本当に殺られたのだろう。普段からふざけた態度だが、曲がりなりにもデュランは魔王の端くれだ。絶対主の命令に逆らってまで、魔王の役目を放棄するような事はしないはずだ」


「ふーん、アンタって意外に仲間意識あんのね」


「当然だ。竜族は同胞を疑わない」


「律儀か」


「…………」


「ん? ちょっと待って、さっきアンタ『ありえる』とか言ってなかったっけ」


「……気のせいだ」


「ああ、そう」


「…………」


「それで、どうしよっか、これから」


「例の異世界人か?」


「そうよ。どうも奴等の次の目的地が、ワタシの管轄地に近いのよね。っていう事は、次の出番はワタシかしら」


「そうなるな」


「はぁ~かったるいわぁ~、自分で言うのもなんだけど、ワタシってベルゼートやクソジジィより戦闘力低いのよねぇ」


「気が進まないのであれば、静観していても良いが」


「それも考えたんだけどねぇ……やめとくわ。仮にも魔王を名乗っている訳だし、同胞が二人も殺られて自分だけ戦わないのも、魔王的にどうよって感じだし」


「……そうか」


「聞けば、異世界人って男らしいんだけど、どうも女に弱いらしいのよね。特に胸が大きい女」


「…………」


「もしその情報が正しかったら、アタシにも勝ち目はあるわ」


「お前にはうってつけの相手かもしれないな」


「そうよ、アタシの美貌にかかれば、どんな男だってイチコロよ」


「……何をするつもりだ?」


「そうねぇ……」



 魔王は口角を吊り上げ、




「アタシ自ら、弄んであげようかしら」


お読み頂きありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。