10日目アクセサリー作成と大きな失言
朝早く、ムートン男爵は王都に戻っていった。久しぶりに館に戻ると皆が出迎えてくれた。
「ただいまっで良いのかな?」
『おかえりなさいシンガ。こんなに大勢でお出迎えって初めてじゃないかしら(笑)』
ちょっと照れくさい、だってエリリ義母さん達が言うようにこんなにも大勢に迎えられるって言うのは初めてだからね。・・・でも、嬉しいとも思う、屋敷にこんなにも多くの者が働いて、領地を支えてくれて、ああ、頑張ろうと改めて、心に誓う。さてとそろそろ、夏季休暇も終わりが近づいて来た。昼からヴェラ嬢に渡すアクセサリーの事もあるので王都から滞在しているドワーフのオヤッサンの臨時工房に一人で向かう。ヴェラ嬢には渡す時まで秘密にしたいと言ったらあっさりと引き下がった。
「こんにちは、オヤッサンに薙刀とアクセサリーの作成依頼に来ました~お時間はありますか?」
「おお!久しぶりだな。がはははは!元気そうでなりよりだぜ。」
オヤッサンは今日も元気だ、アイテムボックスから宝石箱と魔導銀に魔力水を取り出し渡す。後、ヴェラ嬢から今使っている薙刀も借りてきたので渡す。
「この材料を使って薙刀と腕輪を作っていただきたいのです。薙刀はこちらが見本になります。」
「ほ~中々面白そうじゃねえか。今、暇だからよ、すぐに作ってやるぜ。腕輪はどんな感じにするんだ?」
オヤッサンの質問に考えていた事を話していくと徐々に表情が曇っていく、どうしたの?まだ半分くらいしか話してませんが・・・
「いや・・それって・・アクセサリーなのか?作ったらよ俺は、犯罪者にならねえか?」
「なんでそうなるんです⁈何の変哲も無いアクセサリーですって、使用するのはヴェラ嬢です。変な事になんて使用しません大丈夫ですよ。」
「いや~でもよ。流石にこれは・・・ちょっとな。」
【私もオヤッサンと同意見だぜ。シンガこれはちょっと常識外れと言うか、規格外と言うか、尋常じゃないと言うか。】
あれ?レピもそうなるの?でもさ、ヴェラ嬢の置かれてる状況と環境を考えると最低でもこの機能と性能は欲しい。・・・仕方ないね。(悪い笑顔)
「オヤッサン、僕は貴方を見損ないましたよ!忘れたのですか?常識や周りの意見など気にせずに自分の腕一本を頼りに生きて行くとあの夕日に誓った事を!新しい物を時代を自分が作ると言った言葉は嘘だったんですか!今回自分が精魂込めて作ったアクセサリーがたとえ世界を壊したって気にならねぇ!それがオヤッサンでしょうが!!!」
「・・・ああ!そうだったぜ!!何を弱気になってんだ、俺も歳を食ったって事かね。ありがとよ。忘れていたぜ、確かにあの日、夕日に俺が時代を作るって誓ったぜ。おうともよ!俺が作ったもんが世界を壊したって気に・・・・・・んなこたぁ言った事ねぇよ!あぶねえな!!夕日に誓った事もねぇよ!そもそも、このアクセサリーで世界を壊すってオメエは言ってんじゃねぇか!何が何の変哲もないだ!俺はそんなもん作らねぇぞ!!!」
「っち、せっかく良い感じに騙せてたのに、言質を取る前に気付いたか。」
【・・・シンガって怖いな。ちょっと引いたぜ。】
「ウフフフ、噂通り面白いお方ですね。オヤッサンのそんなに楽しそうな態度は初めて見ます。ウフフフフ、ごめんなさい。可笑しくて、ウフフフフ」
オヤッサンとレピとやり取りして居たらパツ金エルフが現れた。・・・誰?ちなみに、この世界では普通にエルフとドワーフは仲が良いです。
「女将さんよ、楽しんでなんかねえぜ。困ってんだよ、オメエもこの頭のイカレタボウズの話を聞けば分かるぜ。」
なんか、周りで勝手に俺の事を頭の可笑しいだイカレタだ言われてますが(怒)言い出しっぺは誰やねん。いっぺん話しようか?(怒)ともあれ気を治して未だに笑ってる美人エルフさんに声を掛ける。
「女将さん?えっと、お二人はどのようなご関係でしょうか?」
「夫婦です。」
「・・・は⁈なんですって?」
「俺とこいつは夫婦だってんだよ!」
「・・・うっそだ~こんなきれいなエルフの女性が、こんなずんぐりむっくりのドワーフのむっさいオッサンの嫁?無いない、罰ゲームでもひどすぎるよ(笑)オヤッサン暇だからって酒の飲み過ぎだって、幻覚と幻聴と願望が暴走してるんだって、ダメだよ外でそんな頭の可笑しい発言してたらお客さん来ないよ?え?でも今ある意味イケイケって事か?じゃ、その勢いを利用してアクセサリーを・・・」
「ボウズ、オメエにも女将さんは見えてんだろうが!何が幻覚だ?暴走だ?しかもよ、それだけ俺をケチョンケチョンに貶しておいて、何事もなくアクセサリー作れって言えるメンタル、スゲーな。しかも暴走してなきゃ作れねえアクセサリー・・・ヤバすぎるだろうが!!(怒)」
「ウフフフフ、ダメよ、ウフフフフフ、笑わさないで、ウフフフフフフ、お腹痛い、ウフフフフフフ・・フヒ・・っ・・コホン」
お清楚に爆笑するエルフの女将さん。(笑)その後、女将さんが落ち着いてから一緒に話を聞いてもらう。
「確かにそれは良くないですね。」
「そうですか・・作成は難しいですか・・」
女将さんの言葉にオヤッサンの方を見ると だろ? 見たいな表情をしているのがちょっとむかつくが、やっぱり難しいのだろうか。
「使用者登録はしないと駄目ですね」
「・・・・え⁈」
「仮にも女性へのプレゼント、感謝の気持ちを込めてと言うなら使用者登録はしませんと、やっぱり、自分だけの物って喜ばれますよ、私も作成に関わりますお任せください!オヤッサン今夜は寝かさないわ♡」
作成が難しいのかと思ったら違った。その人だけが使えるオーダーメイド品を作れと言ったアドバイスだった。最後の言葉だけ聞けば大人な発言に聞こえるが実際はそうでないのが容易に分かる。・・・結果的に問題を持ってきた俺が言うのもなんだがオヤッサン可哀そうに。(笑)
「・・・忘れてた、こいつちょっとズレてたんだったぜ。(苦笑)」
オヤッサンを見れば今度は頭を抱えているのが見えた。・・・やったね!その後もトントンと話は進む、登録には使用者の血が良いようでさっそく今日の夕食時にでもお願いしよう。細かくアクセサリーの機能と性能を話しているとオヤッサンは死んだ魚の様な目になり、女将さんはキラキラとした目をしてた。しかし、工房を出る時に女将さんが
「オヤッサン、どうせ作ると決めたら1つの街を壊すのも1つの国を滅ぼすのも一緒よ!一緒!だって1っだもの(笑顔)」
っとめちゃくちゃ笑顔で言ってたのがごっつい気になる。それほどかな~?・・・俺、アクセサリーを頼んだよね???・・・・・ま、大丈夫でしょ!ちょっと、色々ロマンが詰まったアクセサリー喜んでくれると良いな~~
屋敷に帰り、先日約束したマナーを部屋でヴェラ嬢と二人っきりとはいかずカインと教わる事になった。最初はちょっと遠回りにカインに断っていたが、カインから耳打ちされて急に大きく頷き参加が認められた。・・・あのさ二人共めっちゃ仲良くないか?まぁ、今後の事や領地の事を考えてもマルゴー公爵家令嬢のヴェラ嬢と仲がいいのは良い事やけど。
「では、まず部屋に入るまでの女性のエスコートのやり方から学んでいきましょう。ギゲン、カイン君の相手を、シンガ、私の手を取って始めましょう。」
???部屋に入るまでのエスコートって今度の誕生日パーティーで必要かな?パーティー会場でのマナーを教えて貰えば良くないか?
「ヴェラ嬢、えっと、パーティー会場でのマナーで十分かと。エスコートは今回は・・」
「お兄ちゃん!ヴェラお姉ちゃんに学べるなんて普通は出来ないんだよ。わがまま言っちゃダメだよ。」
何故かカインに怒られた。いや、でもよくよく考えればヴェラ嬢じゃなくても義玄や義賢、ハセ・キンクマ班に教わること出来るでしょうよ。
「シンガ、出来るけどやらないと出来ないでは後者は必ず困る事になるわ。折角の機会、私にもシンガの役に立たせて欲しいのよ。」
「・・・失礼いたしました、ヴェラ先生。本日はよろしくお願いします。」
カインの言う事も一理あるし何よりヴェラ嬢が楽しそうだ。それからみっちりとテーブルマナーを含めてエスコートの仕方も学ぶ。こう言っては何だがヴェラ嬢がとても真剣に丁寧に教えてくれている・・・・カインに。なんで?何故にカイン??いや、ええけど、あれ?俺のマナー教えて貰うは・・いやいや、教わってるけど次いで感がめっちゃする。主人公はカインです。
「ヴェラお姉ちゃん、今日はありがとうございました。」
「はい、とても上手に出来るようになりましたね。お役に立てたなら嬉しいわ。(喜)」
「・・ヴェラ嬢、今日はありがとうございました。」
「シンガは・・・もうちょっと頑張りましょうね。」
「・・・はい、頑張ります・・」
おかし~~~いぃ~~~~!だって、途中から俺はヴェラ嬢とずっと手を繋いでいただけだからね!カインに教えてるヴェラ嬢の横に立ってず~~~っと手を何故か恋人つなぎしてただけ、カインが学んでるのを見てただけ・・・なんでぃやねん!!!俺のマナー講習は???
【まぁシンガ、あれだ、ヴェラ嬢は機嫌が良かったから良いじゃないか。後日、ギケンにでも頼んだら良いさ。】
むぐぐぐ、カインも楽しそうやったしええか。・・・・っで、ヴェラ嬢。そろそろ手を放してください。
その後、みんなで食事をしている夕食時、ふと思い出した事をヴェラ嬢に確認する。
「ヴェラ嬢にお願い・・」
「分かったわ、何かしら?」
「・・実は、ヴェラ嬢の血を頂きたいのです」
いつもの如く内容を聞かれる前に返事が帰ってくる(苦笑)とりあえず、内容を伝えたら・・・時が止まった。ハセ・キンクマ班の娘達も動きが止まってる。でも俺は動ける、あれ?俺ってザ・ワールドのスタンド能力使えたっけ?
「・・ごめんなさいね。疲れているのかしら、幻聴が聞こえた見たいなの、エリリお義母様や周りの皆もシンガの言葉をしっかりと聞いて欲しいの。ではシンガ、もう一度内容を皆も分かる様にゆっくりと大きな声でお願いしても良いかしら?」
時が動き出しヴェラ嬢が再度聞いて来た。んん?聞こえなかったのかな?もう一度と言われたら言うけど何やろな?
「ヴェラ嬢の血を頂きたいです」
「エリリお義母様。」
『確かに。』
「ルナリス」
「間違いありません」
「ギカク」
「同じく間違いありません」
「ヤツフサ」
「間違いございません」
「コクヨウ、コハク」
〖やったね、おめでとうにゃ〗
「セレスティーヌ嬢」
「愛は時を超えるであります!」
【シンガ、お前さん言葉が足りてないぜ。盛大な勘違いが発生してる。頑張って撤回しなさいな。】
「落ち着きなさい、ヴェラ・ド・マルゴーじゃなかったヴェラ・ド・ムートン。あれ?どっちだっけ、いやそれどころじゃないわ。うふふふ、まだ、まだ、ダメよ。シンガだもの、きっと勘違いよ、血が欲しいのもきっと、そうティーが欲しいと言ったのよ。いやいやなんでわざわざ私にお茶くれって頼むねん!エリリお義母様達も聞いてたって、そやって言ったもん。・・ダメだって、喜んじゃダメよ(嬉)深呼吸して、落ち着きましょう。・・いや早く深呼吸せんかいな!落ち着けやヴェラちゃん!何しとんねん!(嬉)浮かれるなや!落ち着けって!アハハ、痛く無い!夢よ!あれ?たまに痛いやっぱり現実?どっちなんだい!」
何かヴェラ嬢が1人で暴れ出した。自分の顔を両手で交互にビンタしている。あの~真っ赤になってますよ(困惑)
「えっと、実はヴェラ嬢・・」
「はい、来た!答え合わせです。やっぱり勘違いでした。あ~あ誰か流石に、これは説教して欲しいな~6歳で世間知らずでもさ~(哀)しょうがないけど、拗ねるわ、マジで拗ねる。空気悪くなっても攻めないでね。私悪くないもん。」
ええ~?テーブルに突っ伏して何かめちゃくちゃ拗ねてる。ちょっとヴェラ嬢、はした・・・周りを見ると俺をエリリ義母さん達を始め周りの女性陣がスッゴク冷めた目で見てる。
「えっと、その、・・アクセサリー作成時にヴェラ嬢以外使用出来ない様に使用者登録をしたいので、血を頂きたいのです。」
めちゃくちゃ冷えきった重い空気の中なんとか恐る恐る言葉を告げる。
『シンガ、ソコに正座しなさい。(怒)』
〖当主様、ソコに正座して下さい(怒)〗
「殿、此の場にて潔く切腹を、介錯は某が(笑顔)」
ええ~何で~?そんなになる?エリリ義母さん達はともかく、ハセ・キンクマ班の娘達が静かにめちゃくちゃ切れてる、何故?(困惑)周りの視線を感じながら床に正座する。
『シンガ、未婚の女性に 血 が欲しいなどと言った発言は、貴女との子が欲しい。つまりプロポーズです!モブ顔ごときがプロポーズなんてしないで!』
〖近年はあまり使われなくなった、直接的な混じりっけなしのプロポーズです。モブ顔があんなややこしい言い方は女の敵です!〗
「ささ、此方の獲物にて、潔く切腹を・・モブ顔が分を弁えず主人公気取りか!ええから早く腹斬れって!(笑顔)」
マジで!え?そうなの?マジか~やらかした。女将さんそんな事言って無かったけど・・・ヤツフサお前さ、ホンマは俺の事嫌いやろ。どんだけ笑顔で切腹させようとしてるねん!後、皆さん取り合えずモブ顔入れたら良い訳ちゃうからね?
「・・・その、ヴェラ嬢。無知な発言とは言えご不快にさせてしまい、申し訳ございません。」
〖そんなんじゃ伝わりません!おやおや気のせいでしょうか?モブ野郎の頭が地面より高い気がします、どう思われますかエリリ様、奥方様。〗
『私もそう思います。して、モブ蔵とやら如何にして今回の失言の責任を取るつもりですか?私の娘を悲しませておいて言葉だけ等・・・到底受け入れる事などできません!』
「はい!せ~ぷく、せ~ぷく、ほい!せ~ぷく、せ~ぷく(笑顔)」
おかしいな~周り皆がおかしい・・ハセ・キンクマ班の娘達口悪ない?俺一応貴女方の雇い主の兄ですよ、しかもそれって地面に埋まれって事かな?エリリ様は兎も角、奥方様っておかしくない?エリリ義母さん達、俺の事をモブ蔵って呼んだ?当家に娘はいませんが・・・・ヤツフサお前ホンマに覚えとけよどんだけはしゃいでるねん(怒)
【ちなみに私はノーコメントだ。味方に付かないし敵にもならない。頑張り給え。(笑)】
「ヴェラお姉ちゃん、お兄ちゃんごめんなさいしたから許してあげてください。皆も責めないで。」
レピの言葉に本格的にどうしようかと悩んでいると救世主が現れた。カイン!ありがとうカイン!アカンお兄ちゃん泣きそうや。周りもカインに言われて落ち着いたのか流石に気まずそうな雰囲気が出始める。ヤツフサお前だけ物凄く残念そうで不機嫌ですが?一回腹割って話しようか(怒)切腹の事だけに。
「・・・そうね、シンガ。謝罪を受け取り今回の事は聞かなかったことにします。血はレピがどうかするのかしら?何時でも良いわよ。」
「ヴェラ嬢。ありがとうございます、本当に申し訳ございませんでした。レピお願いするよ。」
ふぅ~ヴェラ嬢も落ち着いてくれて良かった。レピが腕に噛みつき採血する、ついでに腫れあがった頬を治していた。
「・・・あの、ヴェラお姉ちゃん。お願いがあります、明日一日ルナリスさんとセレスちゃ・・セレスティーヌ嬢とお出かけしたいのですが良いですか?」
「構わないけど、ルナリスは良いのかしら?」
「私も構いませんが、お嬢様のお傍に居られないのは宜しくないかと・・」
「お兄ちゃん、明日一日・・・ヴェラお姉ちゃんの執事?をお願いできますか?」
「シンガ!謝罪は受け取ったけど気持ち的に弱いわ!言葉だけではこのチャレンジャー海淵よりも深く傷ついた私の心の傷は癒されないの、厳しい事を言うけれど、それでは相手に伝わっていないなら謝罪じゃなのよ。なら代案で早急に満足できる方法としてカイン君の提案を採用します、ルナリス今日までありがとう。シンガが一日私の物・・・カイン君、貴方って天才ね!!これが例の御礼って奴かしら。」
「いや、僕なんかより義覚や義玄、義賢、ハセ・キンクマ班の娘が対応した方が・・・」
〖モブ蔵の提案などお断りします!(デカボイス)〗
えええ~ハセ・キンクマ班の娘達がそんな声張ってまで断る?何時までこのモブ蔵呼びは続きますかね(困惑)
『では、ムートン男爵家はカインの提案を採用し明日一日ヴェラへモブ蔵を貸し出す事を決めます。反対意見がある者はこの場にて意見することを認めます。・・・・居ないようなのでモブ蔵はそのようにしなさい。』
「エリリお義母様達、ありがとうございます。ヴェラはとても嬉しいです。(喜)」
エリリ義母さん達がヴェラ呼びしてるけどそれは問題にならんのか?言っても公爵令嬢ですよ。そのうえ俺の事はモブ蔵ですか。・・・今、皆の意識はエリリ義母さん達とヴェラ嬢に向いてる・・良し!小屋に逃げるか。明日の俺!頑張ってくれ。明日にダッシュさ
【お前さんどこに行く気だね?私の警戒網をすり抜けれるとでも思っていたんなら、舐められたもんだぜ。】
「天真正自顕流 シンガ・ド・ムートン参る。」
【赤心少林拳 レピ】
風林火山をアイテムボックスから取り出しその場で蜻蛉に構えるとレピも名乗りを上げる。スーパー1で来たか・・・レピさんにも一応流派があったのね。あれ?前回は絶・天狼抜刀牙とか言ってなかったか?ああ、技名やったな。ならちゃうか。
『酔拳 エリリ』
『太極拳 エリリ』
シャ~と威嚇するレピと向かい合っているとレピの後ろにエリリ義母さん達が構えを取りながら現れる。・・・ジャッキーにジェットですか~メチャクチャ様になってますけど使えるのです?
「殿、殿中でござる。今ならば乱心ゆえの行動と咎めは致しません。大人しくお縄にお付き下され。」
周りを見ればいつの間にかクスノキ・カイノキ班の者達に囲まれている。ちなみに、カインとセレスティーヌ嬢、ルナリスお姉様、黒曜に琥珀は普通に食事を続けながら談笑してる。
「うふふあははは、ごめんなさいね(笑)本当に楽しい。エリリお義母様、そして皆。ありがとうございます。シンガが嫌がるなら無理強いはしたくないわ。明日は1人でゆっくりと過ごす事にします。」
楽しそうに笑う笑顔のヴェラ嬢。エリリ義母さん達始め皆の静かな射殺す視線を浴びる。
「・・満足して頂けるか分かりませんが、明日は精一杯執事として仕えさせて頂きます。」
失言をした俺に元々、拒否権等無かった。
「もう行きたくない!ダメなのよ。コハク」
「どうしたの!お姉様、ナニを言っているの」
「シンガは・・・中二病に侵されているの、この戦いに勝っても、もうシンガは居ないのよ!シンガの居ない世界なんて・・・」
「シンガが辛いって言ったの?言ってない!勝ってこいって、勝てと言ってた・・お願い!コクヨウ戦って~!」
「・・・分かったわ、コハク。合体しましょう!」
「はい!お姉様。ゴッドシグマシステム起動、海陸空で合体準備OK!叫べ!!」
『クロスファイト! ダ・ン・ガ・イ・オ~~!』
「はぁ~?はぁ~?はぁ~?、死にません~シンガは死にません~誰よこんなシナリオ書いたクソボケわ!金返しなさいよ!」
「ちょ、ヴェラ嬢。暴れたらダメであります。周りに迷惑であります。そもそもタダで・・ルナリスさん助けて・・」
「あ、すいません。私にお酒を下さい、焼き鳥盛り合わせもお願いします!」
ムートン男爵領にて行われた劇をヴェラ嬢はとても、そう、とても満喫されたようで楽しそうに過ごされている。今回の第一功労者は間違いなく琥珀であろう、その彼女は土気色になっておりこの後、金緑の家で寝込む。彼女のスキル、ドッペルゲンガーで俺に変身するだけならまだしも年齢を変える事をした為に、劇の後は寝込んでいる、つまり琥珀は劇・寝込み・劇・寝込みを繰り返していた。ありがとう本当にありがとう。約束通り金緑に新しい家をプレゼントするよ、ヴェラ嬢がね。
ちなみに、劇の主人公は本来ノワールです。エリリ義母さんが俺に変えて脚本を作りました。すごいよね。色々、混ぜすぎじゃない?。




