097。
「みなさん、はじめまして。私はあっくんの双子の姉の白夜と言います」
白夜は四人をぐるりと見て、流れるようなしぐさで頭を下げる。
「きーくんをこんなことにした張本人です。私が彼を好きになったから彼はいまこうやって眠りにつこうとしてます」
「びゃく」
俺が名前を呼び切る前に、高く破裂音が響いた。
白夜は顔色を変えず、自分の頬を張って肩を震わせている少女にひとつ頷く。
「そうです。貴女にはこうする権利があります。皆さんだってそうですよ」
「白夜、そういう言い方は」
「でも、いまこうして貰わないと私は今からもっと酷いことをしなくちゃいけないから」
怯えた瞳で桃音が白夜を見上げる。
その視線に白夜は少しだけ困ったように、眉を下げた。
青葉と緑野は硬い表情のまま、状況を冷静に読み解こうとしているように見えた。
黒雪だけが腕を組んだまま硬く目を閉ざしていた。
それはまるでもう白夜がこの後に何を言うかわかっているようで。
桃音を除けて、白夜が朝黄に近づく。
倒れたままの朝黄に視線を落とした時に、ひとつの可能性に気がついてはっとする。
「そうだよ、あっくん」
俺の表情の変化に気がついた白夜が朝黄の傍に膝をついて音もなく微笑む。
「私が、とどめをささなきゃいけないの」
白夜、と伸ばした手は空を切って。
白夜が朝黄にナイフを突き立てた。
close in for the kill(とどめをさす




