095。
黒雪から話を聞いて驚愕した。
朝黄は先日、俺の家に手紙を寄越したらしい。
両親宛にしたためられたその内容を知った黒雪は急いで帰ってきた。
便箋5枚に及ぶその内容は俺たちの口を塞ぐには十分だった。
白夜が実は生きていること。
今は呪いの影響で寝てはいるが、もう少しで目覚めること。
計画的に俺をアパートに引き入れたこと。
そして白夜の呪いを全て自分が肩代わりし、俺に呪いを消させること。
「初めから、決めてたのか……」
青葉がぽつりと呟いた。
手紙には自分ような異形の血をひく子供が少しでも幸せに人と関われるように場所を作ったと書かれていた。
彼らが一人にならなくてすむように守る場所をつくりたかった、とも。
「あいつは……!」
続く言葉を見失って、緑野が唇を噛みしめる。
自分がいなくなったら、俺にこのアパートを守ってほしいということ。
そのために彼らと仲良くなれるように策は巡らせたが、それ以上に俺はここに馴染んでよかった、ということ。
「あさ君……」
桃音がぽろぽろと涙を零す。
手紙は誰へ宛てたかもわからない、謝罪と感謝で締めくくられていた。
すみません、そしてありがとう。
その一文にすっと心が冷静に冷えた。
「こんな手紙で終わりにさせてたまるか。俺の中ではまだなにも解決してない」
俺の言葉に三人が顔を上げる。
黒雪に向かい合って俺は問う。
「朝黄を救える方法、教えてくれ」
hang in the air(未解決である




