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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
さよなら
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87/105

086。

 


✳︎✳︎✳︎



本当は全てを投げ出してしまいたかった。

そうすれば楽になれると思った。

その方法が例え、世間に指を指される行為だとしても楽に、なりたかった。

でも、どうしてそうしなかったか。

そんなことは簡単だ。

その放棄が最愛を傷つけるとわかっていたからだ。

楽に、なりたかった。

本当にこの苦痛から逃れられるならなんだってしたかった。

けれど、生きることで守れるものがあるのなら、答は決まる。

それでも生きなければ。

選ばれなかった自分がそれでも何か一つ成し遂げられるなら、それは最愛を守ること。

けれど、どうして、ひとつだけ間違えた。



巻き込むつもりなどなかった、と言ったらきっとそれは嘘つきだろうか。



✳︎✳︎✳︎


jack in (放棄する

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