82/105
081。
燃え崩れた離れからは、しぃ、そして朝黄の死体は見つからなかった。
けれど、誰の目から見ても二人の死は動かなかった。
あと少しのところで炎の中から飛びたしてきた俺が最後でその後には誰も出てこなかったからだ。
そして、その時の俺はショックで記憶をなくした。
喪に服す親族に可哀想と言われたとき、俺はそれが何のことかもわからなかった。
親族のうちではしぃ、つまり白夜は病気のため離れに隔離されていたということ、人に会えないのはその刺激が病気によくないということにされていた。
だからか、彼らは白夜の死を嘆くより、双子の姉を失った俺を同情していた。
何もかもを忘れた俺にはそれが気持ち悪かった。
そして、両親は俺が白夜を殺したと思っていた。
だから、俺に白夜のことを忘れているようにまじないをかけた。
けれど、両親だって白夜のことを愛していないわけではなかった。
だからだろうか、俺の名前がその日、赤樹から赤城になった。
白夜の「しろ」を一緒に生きていくために。
in mourning(喪に服して




