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元鬼面がどうしても名前を教えてくれないから、子猫に名前をつける要領で俺としぃが一文字ずつ勝手に決めた。
「黄色好きらしいから、黄」
「しぃが白夜だから、朝」
「朝と黄? なら、朝黄、か?」
少しだけ不服そうな声を出したものの、結局のところで元鬼面はどこか嬉しそうだった。
覆面戦隊のお面を黄色にしてよかったな、と俺も少し誇らしくなる。
「赤樹、白夜。俺、お前たちといるのは嫌いじゃない」
そうして、初めて朝黄が声を立てて笑った。
俺としぃはそれを見て、顔を見合わせて喜んだ。
秘密も謎もあったけれど、三人で居られることが俺にはただそれだけで楽しかった。
けれど、程なくして俺が離れに忍び込んでいることが親にばれた。
今更すぎるといえば本当に今更すぎて、逆にどうして今まで気づかれなかったかが不思議なくらいだった。
それは小学三年の冬のことだった。
しんしんと降り積もる雪の庭はやけに静かで、心がざわめいたことを覚えている。
母親がただ泣いていて、重く口を開いたのは父親だった。
聞かされた話はもう取り返しがつかない遠い日から今に続く呪いの話だった。
The fat is in the fire(もう取り返しがつかない




