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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
さがして
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68/105

067。



「朝黄……なんだよ、それ」


こぼれ落ちた声は掠れていた。

お面の下の表情が手に取るようにわかるのに、どうしてかとても遠い。

桃音が一人でふるふると首を振る。


「違うです違うです違うです違うです……っ。あさ君は私たちをここに呼んでくれた、不適任者なんかじゃないです……っ」

「ごめんね、ピンク。こんなに君を巻き込むと思わなかったんだ」


穏やかなそう言って朝黄は青葉と緑野に目を向ける。


「二人もごめんね、やっぱり僕はここの責任者として不適任だった。ただね、本当はもう少し上手くやるつもりだったんだ。信じてくれないかもしれないけど、それでも僕はみんなに幸せになってほしいと思ってる」

「何言ってんだよ、お面。何、言ってんだ」

「ふざけるなっ」


戸惑う緑野を追い越して、青葉が朝黄の胸ぐらを掴んだ。

ぎりりと青葉が朝黄を睨めあげる。


「もう隠すな、朝黄。どうして言ってくれなかった、赤城とのことを知ってたくせにどうしてここに招き入れた、どうして俺に反対しなかった……っ」


胸ぐらを掴んだまま、俯いた青葉に朝黄が悲しげに目を伏せた気がした。


「うん……ごめんね、ブルー」


ゆっくりと青葉の手を解いて、朝黄が後頭部に手をやる。

するりとお面の紐がほどかれる。

全員がはっとしたのは当然のことで、


「みんな、今更だけどはじめまして」


からん、と落とされたお面の音がだけが響く。

気づけば、俺は息を止めて朝黄を見つめていた。

朝黄がゆっくりと瞬きして、俺をその瞳に写して、目元を穏やかにする。


「レッドは久しぶり。だね」


お面をはずした朝黄の顔は、俺の顔と、とうりふたつだった。


like as two peas in a pod(うりふたつの

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