表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
さがして
PR
67/105

066。



「二人とも喧嘩はだめじゃん?」


現れた朝黄が穏やかにそう口を開いた。


「あさ、くん……」

「お面、」


呆けたように呟いた桃音と、険しくなった緑野の声。

俺はただ呆然とするばかりで、朝黄は皆を見渡してへらりと笑った。


「みんなごめんね、俺が頼りないばっかりにー」

「朝黄、はぐらかすな」


青葉が一歩、朝黄に近づく。

低く紡がれた声が、固く強張って揺れた。


「お前が持っている情報を俺たちに明かせ。お前は全部始めから知ってたのか!」


青葉が噛み付くように叫ぶ。

それはひどく痛みに満ちていた。


「青葉、何言って……」

「桃音から聞いた、お前は赤城をどうするつもりだったんだ……っ」

「え、」


青葉の言葉に、ぐらりと世界が傾いた気がした。

立っていた場所が揺らぐような、今まで忘れていた世界の頼りなさを自覚させられたような気持ちだった。

ふらりと縋るように朝黄を見れば、ふっと朝黄は表情を消す。

それから、少し困ったように笑みを浮かべた。


「ごめんね、レッド。僕はいつまでもどこまでも不適任者だ」


a square peg in a round hole(不適任者

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ