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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
さがして
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65/105

064。



どこで歯車が狂ったのだろう。



望んでいたのは日常だった。

変な人間しかいないから、平穏はきっと望んではいなかった。

それでも、賑やかで鮮やかな日々をここで一緒に過ごしていけたらと、そう思っていた。

招かれた自分が、はじめは余所者でもそのうちに仲間に入れると思っていた。

秘密を知りたいと思ったのは、踏み込みたいと願ったからだ。

一人だけお客でいるのは嫌だったからだ。

ゲームをもちかけられて、知ろうとしてもいいと許されたのかと思った。

でも、なら、この状況は、なんだ。




頭の中で、何かが軋んだ歯車のように動き出す。

違和感がぶわっと肌を撫ぜ、何かが泡のように蘇る。


『私のこと忘れていいよ』


白いワンピースのあの声は誰だ。

暗い部屋で、見えない声と見えない笑顔。


『ばいばい、あっくん』


あれは、誰、だ。



pie in the sky(はかない望み  

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