↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
しりたい
PR
54/105

053。



「ブスは手強いと思うぞ」


緑野はその場に胡座をかいた。

俺も真似して、正面に座る。

緑野はロッ君を片手で抱えて、頭をかく。


「ブスの考えは俺でも読めねぇ。ただ、本気のあいつはめんどくせぇぞ」

「それで緑野は俺の味方してくれるってこと?」

「結論を急ぐんじゃねぇよ。俺はここにいてぇし、お前を追い出すつもりもねぇ。そう言ったろ」


庭に向けられた緑野の視線を追えば、柔らかく揺れる草花が香る。

隅々まで手の届いたそれらに少しだけ緑野の瞳が細められた。


「世間は異端を折あらば罰しようと待ち構えるものじゃねぇか」

「え?」

「俺たちはだからここで世間と距離を置いて過ごしてきた。でも、そこにお前が来たんだ。俺たちも変われってことなのかもしれねぇな」


ロッ君を傍らに置いて、緑野が立ち上がる。緑野はよく育った葉を指でつまんだ。


「俺は巨人の血を引いてる」



have a rod in pickle for(~を折あらば罰しようと待ち構える  



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。