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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
しりたい
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52/105

051。

 



朝、床の上で目が覚めてひとつだけ自分に決めた。




「緑野、」


庭で草花の手入れをしているその背中に声をかける。

振り返った緑野は俺の姿を認めても、表情を変えなかった。


「なんだ」

「緑野ってなんなんだ?」

「は?」

「単刀直入に聞く。緑野はなんの血を引いてる?」


緑野は驚いた顔のままゆっくりと立ち上がった。

持っていた鉢植えを取り落しそうになったので、俺が受け止めた。

それから、まっすぐと見上げる俺を信じられないものでも見る。


「おい、緑野」

「お前な……!」


緑野は叫んで、それでも見上げ続ける俺に唸って額を押さえた。


「なんでそう直球にくんだよ、てめぇは……!」

「俺には回りくどいことは向いてないってわかったんだ。俺は俺のやり方で俺のやりたいようにする」


回りくどいことも、かっこつけて嘘をつくのもやめる。

もう決めた。


「俺は」


緑野の戸惑った顔をまっすぐ見上げる。


「みんなのことが知りたい」


in roundabout(回りくどく

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